104/156
104
しかし
その視線は
もう明宏には
バレバレのようだ。
ふと見ると
明宏の表情には
羞恥心が感じられた。
明宏は女装時には
心も完全に女の子になると
いつも俺に言っている。
なので
男性のエロ視線を
自分のバストに感じて
明宏は恥ずかしいんだろう。
ただし
もちろん
明宏のバストは
偽物の乳である。
さすがの
鍋島も本物でないと
見抜けないようだ。
それで
組から抜けて
その女の子と2人で
遠方に逃げたいんだな?
と
確信したように
鍋島が俺に聞いてきた。
確かに2人で
逃げることには違いない。
ただ明宏は
女の子ではなく
18歳の男性である。
そろそろ
そのことも話したいが
まだ明宏はOKしない。
ああ
そうだよ!
と
俺は鍋島に言う。
すると
お前は家財道具とか
たくさんあるのか?
彼女さんの方は?
と
俺と明宏は
鍋島に聞かれる。




