表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライフアーク  作者: トカゲ
第一章 ライフアーク 
12/25

12

しばらく鍛冶系のクエストを頑張ってみるらしいミルファと別れた後、俺は何度か来ているエグベア付近にある森に来ていた。

今更だがこの森は【コボゴブ森林】というらしい。

この森は本当に人気がない。初心者は草原や平原のエリアで戦闘に慣れるのが一般的だし、戦闘に慣れる頃にはゴブリンやコボルトでは経験値的に物足りなくなってくるから次のエリアに行ってしまうのだ。

ここに来るプレイヤーの目的の殆どはこの先にある洞窟にある。

洞窟はモンスターの数が多く道もそこまで分れていない為、戦闘がしやすくレベルを上げやすいからだ。

それでも洞窟内で無双できるレベルなら他のエリアに行った方が経験値的に美味しいので、始めたばかりのプレイヤーのレベル上げに上級プレイヤーが初心者を連れて来るくらいで、やはりプレイヤーの数は少ない。


「やっぱりここは人気がないなぁ。」


俺はゲーム内での知り合いが今の所ミルファしかいないので、障害物の多い森の方が逆に戦いやすい。薬草も取り放題だし。


多人数で遊ぶゲームなのにボッチなのは少し寂しいが、みんな身内でパーティを組んでいるのか何か声を掛けられないっていうか……

そういえばパーティを組みたい人が集まる酒場みたいなのがあるらしい。エグベアに帰ったら行ってみようかな。


俺はゴブリンを倒しながらそんな事を考えていた。


ミルファが鍛えたこの武器は本当に凄い。ゴブリンなんか4回くらい斬りつければ倒せる。

これなら洞窟も行けるかもしれない。


俺は洞窟に行ってみる事にした。

洞窟の中は暗く、先が見えない。取りあえず先に進んで行くと目が慣れてきたのかある程度周りも見えるようになってきた。


洞窟は今の所一本道で、モンスターは何処にもいない。

少し歩くと分かれ道が増え始めた。それと同時にモンスターも出現し始める。


洞窟で初めて出会ったモンスターはコボルトだった。

コボルトには初めて出会ったが、見た目は二足歩行の柴犬って感じだ。

コボルトは鎧を着込んでいるやつが多く、武器も装備している。

どうやって持っているんだろうと思ってみてみると、コボルトの手は人間みたいな手だった。肉球に期待していただけに残念だ。


コボルトはゴブリンより素早く、攻撃力も高いが、防御力は低いと言った感じだ。

大体3回くらい攻撃を当てれば倒せる。

モンスターは大体2~4体の集団で行動している事が多いので先制攻撃ができないとかなり厳しい。森の中では味わえない緊張感が俺を支配していた。


某工作員よろしく壁に張り付き気配を殺しながら移動していく。

モンスターを見つけたら防御力が低そうな装備をしているモンスターをデストロイしてからの乱闘を繰り返す。


かなり奥の方まで来たが、まだ何とか戦える。奥の方に来てもゴブリンとコボルトしかでてこないから奥もクソもないんだけれど。


広場みたいな所を避けているのも大きいと思う。狭い道で数の利点を生かせない状態だからこそソロの俺でも他人数のモンスターと戦えているんだろう。


奥の方まで行くとコボルトもレベルが上がったのか柴犬っぽいのだけじゃなく、チワワみたいなコボルトも出てきた。柴犬系のコボルトは近接系の武器を持っていて、チワワ系は魔法を使ってくる。


チワワ系のコボルトは厄介だ。遠距離から魔法で攻撃してくるので優先的に倒さないとかなり面倒くさい事になる。

ダメージをくらう量も多くなり、薬草を使う量も多くなっていった。

洞窟に入ってからレベルが2も上がったが、チワワコボルトのせいで全然戦闘が楽にならない。


「そろそろ限界かな。」


薬草の数も少なくなってきていたので戻ろうと考えた時、大きな扉を見つけた。

俗に言うボス部屋というやつだ。

この洞窟のボスはコボルトキングという名前のモンスターだ。

戦ってみたいけれど確実に勝てない。

レベルもプレイヤースキルも仲間も足りてないからだ。


コボルトキング単体なら良い勝負になるかもしれないが、コボルトキングは【遠吠え】というスキルを使ってコボルトを召喚してくる。

その時に召喚されるコボルトは3~8体、遠吠えのスキルを使ってくるのは最初とコボルトキングのHPが半分になった時、HPがレッドゾーンになった時の3回だけらしいけど、これがかなり厄介だ。

運悪くコボルトが8体召喚されでもしたら、そいつらにすら勝てずに終わる自信がある。


「ソロで討伐すると報酬があるみたいだけど、俺にはまだ無理だろうな。」


少し名残惜しい気もするが俺は街に戻ってログアウトした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ