表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記喪転我意 (きそうてんがい)―Lost Memory―  作者: Spumante Rock


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/60

56話 恋敵同盟

いつも読んでいただきありがとうございます。

3月の初旬…

美織の前に、遠藤が現れた。


「久しぶりですね…遠藤先輩」


「やっと受験が終わってね、

来週合格発表なんだ。」


「どうだったんですか?」


「まあまあ…かな、」

遠藤は東京の大学を受験していた。


「まぁ〜先輩は賢いから…大丈夫ですよ」


「あのさ、合格したら東京行くんだ…」


「そうなりますよね…頑張ってくださいね…」


遠藤は美織に、1歩近いて、

「明日の休みに、デートしてくれないかな?

東京に行ったら、簡単には会えなくなるから…」


美織は少し、記憶が蘇った…

谷本と過ごした時間を想像してしまった。


「…明日ですか、、、大丈夫ですよ」


「え〜!良いの…ありがとう。」

美織の最寄り駅で待ち合わせになった。


「あそこの駅、Starbucksあるから

そこに10時に待ち合わせでいい?」


美織は「はい!!」と頷いた。



〜 美織の家 〜


「お母さん、私明日出かけるけど大丈夫かな…」


「愛ももう中学生になるんだし、いいんじゃない?…愛に相談して!」

美織は愛の部屋をノックした。


「愛!!ちょっといい?」


部屋に入ると

机に向かって本を読んでいた…


「なーに?」

「明日、約束があってお姉ちゃん出かけるけどいい?1人になるけど…」


「イヤって言っても出かけるんでしょ…」


「えっ…」美織が困った顔をすると…


「嘘だよ…好きにすれば…私も好きにするから」


美織は、怒った顔してドアを閉めようとした。

愛が、

「ちょっと待った!誰と出かけるの?…」


「秘密!」


そう言うと、愛は

「ふーん…それで何時に出るの?」


「え?…あ〜9時45分くらいかな…」

美織が答えると、


愛が、

「私も約束があって、

9時40分には出ちゃうから…ちょうど良かった…」


「そう…、なら良かった。」

美織はホッとして、ドアを閉めた。



〜 翌朝、愛は家を元気に出て行った。


美織も戸締りをしてから、

駅に向かった。


駅のStarbucksで、注文して

適当な席に着こうとしたら、

遠藤はもう来ていた。


「先輩早いですね。」


「早めに来て、席確保しようと思ってね。」


美織が、席に着いた。


Starbucksの外に、愛の姿があった…

(やっぱり…怪しいと思って着いてきたら、

男じん…)


愛は、美織より早く家を出て、

外で美織を待って、尾行して来たのだ。


谷本と会うのかと、期待したが当てが外れていた…


「愛ちゃんじゃない?」と、後ろから声を掛けられ振り向くと、

戸陽高校の荒木愛だった…


「久しぶり〜愛ちゃん、背が伸びたね〜」


「愛ちゃんさん…」


「どうしたの…? 何見てたの? Starbucks入りたいの?」と、

すり寄ってきた。


「いや…お姉ちゃんを尾行してきて…」

愛の顔色が変わった…


「お姉ちゃんって、谷本が好きな…?」


「どの子が、お姉ちゃんなの?」


「愛ちゃんさん…あんまり覗き込むとバレちゃうから…」

そう言って、見えない位置に引っ張った。


それで、事情を説明

荒木は状況を理解した。


「どうりで谷本が、異常にストイックなほど、

部活に集中してたから、理由がわかった様な気がするよ。」


「あいつ異常なくらい、トレーニングしてて

ちょっと怖いくらいだったから…」


「へー」愛は、谷本の話題が嬉しかった。


「あっ!愛ちゃんさん、学校行くんですよね?

早くしないと遅刻しちゃいますよ。」


「いや、部活は10時からだから、もう遅刻してる…

それよりもコッチの方が面白そうじゃない?」


「いいんですか?…それで…」


「私は不真面目で通ってるから、遅刻くらい大したことないよ…」と、笑った…


それから、

2人は行動に出た


スタバでフラペチーノを買って、

美織が気付く位置に2人で座った…


美織は驚いて、

「愛!!」と、思わず叫んだ…


遠藤も驚いて振り向いた。


愛も今気づいた振りをして、

美織に話しかける…


「あ〜!!お姉ちゃん、何でここにいるの?」

わざとらしく美織と遠藤の席に近づいた。


荒木も、一緒に挨拶した。

「こんにちは〜! 愛ちゃんの友達で、

荒木愛と言います。」

そう言って、二人の隣りの席に座った。


「愛の姉の美織です、はじめまして…」


「?…戸陽高校の制服ですよね…寸くんの友達ですか?」


荒木は

「ハイ、同級生です…」


「こちらは?…」

と、遠藤の事を聞いた。


「朝比奈高校3年の遠藤です。」


「へー年上なんだー…」


急に愛が、

「あっ…文化祭で、いろいろ買ってくれた

おにーさんだ〜」


「思い出してくれた?」


「2人はどーゆー関係?」と、遠藤が

荒木と愛に聞いた。


二人は揃って、

「恋敵同盟です」と、言った。


「で…お二人の関係は?」

愛が美織に聞いた…


「部活の先輩よ…」美織が答えて

俯いて、カフェラテを飲んだ、


「では、」…と、言って、

隣りの席で谷本の話しをし始めた。

最近マネージャーの齋藤あかりと、

いい雰囲気で話しするようになった… とか、

授業中に寝てて、先生につまみ出されたとか…


自然に入ってくる谷本の情報に耳を奪われ

美織の集中力も、限界になった時

「遠藤先輩、場所変えましょう…」

そう言って、立ち上がった。


「お姉ちゃんどこ行くの?」


「イヤ、言わないから…」


「寸くんなら、

一緒に連れてってくれたじゃん…」


遠藤が対抗心を出して、

「一緒でも、僕は構わないよ…」


それはもう…

荒木と愛の、術中にハマっていた。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ