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勇者が英雄に変わる瞬間  作者: しろたん
19/33

18


今、読みやすくするように全体を直しています。


ただいま、五話が終わったところです。


一日二、三話やるつもりなんでよろしくお願いします。


評価や感想が欲しいです。



「それで聖女を攫って来てしまったわけですか…」


今はどうしてこうなったか、を話していた。


「ああ…見捨てるのもどうかと思ったからな。」


「けど、争いが止まりませんよ。」


「そうだな。」


まだ、あの二人は喧嘩をしている。


「そろそろ、止めないと話が進みませんよ。」


「そうだな。お前ら、喧嘩は後にしろ。」


「「はい…」」


「とりあえず、レティシアの所属を何処にするかだな。」


「なら、予定通り、第四部隊の隊長をやってもらい、凛さんは副官に移動してもらいましょう。」


「ちょっと待ってください。」


「な、なんでしょうか?」


「私が練様の副官になります。」


「なんでよ⁉︎」


「いきなり、隊長になっても困りますし、周りからの反感が凄いと思います。私に周りの人が着いてくるとは思いません。」


「確かに一理あるな…」


ここで、ランシェが反応した。


「突然、メルエールの代わりに隊長になったら俺でも嫌だからな。」


「ランシェ、あなたはどっちの味方なの?」


「個人的には凛のことを応援したいが、軍のことを考えるとレティシアの言ってることが正しい。」


「ランシェの言う通りなんだよな…だが、凛の能力は捨てがたい。」


「レティシアの能力も強力だぞ。」


「一旦、凛は今まで通りで副官をレティシアにしよう。」


「ええ〜」「よし。」


凛が残念そうにしている。反対にレティシアは嬉しそうだ。


「これはしょうがないな…」


「はい…」


「練君、慰めて?」


みんなの前なのに、甘え始めた。おそらく、レティシアの前でやりたいだけだろう。


「凛さん、ダメですよ。人前では。」


レティシアがそれを平然と止める。

「ちょっと、邪魔しないでよ!!!」


「残念ながら、私は練様の妻なので、止めさせていただきます。」


「ちょっと、いつの間に妻になったのよ!!!」


(本当にいつの間に妻が増えたんだ…)


「遅いか、早いかの違いです。それにまだ、妻が一人しかいないなら私が入っても問題が無いはずです。」


レティシアはこの世界の人間なので、一夫多妻制が普通と思っているため、当たり前のように話してくる。俺らは凄い違和感があるのだが、この世界に残ると決めた以上はこの世界に馴染まなければならない。そう思うとアリと思うが、この二人が仲良く出来ないなら、この先、何回も衝突をするから悩みどころだ。


「お前らはもう少し、仲良く出来ないのか?」


「練様、私は仲良くしようとしているのですが、凛さんが拒絶をしてくるのです。原因があるとしたら私ではありません。初めに喧嘩を売ってくるのは大抵、凛さんです。」


「うっ」


凛は本当にその通りで何も言えないらしい。確かに、諦めが肝心だが、一夫多妻制のことで揉めてるならこれからもこういうことが起こるということだ。そこは凛と話さなくてはならない。


「一旦、今日は解散だ。レティシアはシュハイツに頼んで部屋を用意してもらえ。」


そんな感じで解散になった。




「練君…今日はごめんなさい。」


「いや、気にさなくて良い。俺が勝手に連れて来てしまったのが原因だからな。けど、そろそろ、覚悟を決めるべきなのかもな…」


「そんな…」


「俺たちはこの世界に残ることを決めた時点で、この世界で当たり前のことを当たり前にしなければ、生きてはいけない。反対にあっちの世界で当たり前だったことでもここでは当たり前では無いんだ。だから覚悟を決めなければならない。」


「・・・そうだよね。私達はこの世界に残ることを選んだんだよね…なら、私だけ我儘ばかり、言ってたらダメだね…」


「・・・流石に凛の意見を完全に無視をして決めはしないけどな。」


「妻を増やしても良いよ。」


「いきなり、どうした?」


「その代わり、私のことを一番、可愛がってくれないと怒るから。」


「・・・わかった。レティシアはどうするんだ?」


「レティシアは良いよ。根は良さそうな子だから。」


「わかった。」


「それより、今日はめいいっぱい、頑張るよ?」


「良いぞ。」


二人は夕方に寝ていたこともあり、朝まで続いた。



「レティシア、あなたは練君の側室になったから。」


凛がみんなの前で言った。みんな、初めは何を言っているのか、理解ができていなかった。


「凛、お前は本物か?」


「本物よ!」


「いや、凛がこんなことを言うなんてありえないだろ…」


「昨日、練君とちゃんと話し合ったのよ!!!」


「なるほど…」


「けど、練様は私なんかで良いんですか?私は聖女というだけで狙われますよ?」


「それくらいは気にしないぞ。俺なんか、国にとっては大罪人だからな。」


「そうですか…ありがとうございます。」


「でも、私が正妻だからね!!!」


「はい。わかってます。」


「一旦、解決したな。」



「ユヤンドはいつ、落とすんですか?」


「今日はとりあえず、カタリナに行ってくる。」


「練は本当に忙しいな…」


「しょうがない。団長の役割だ。」


「私はどうしたら良いでしょうか?」


「留守番だな。」


「なんでですか⁉︎」


「着いて来れないからな。」


レスティアは副官だが、着いてはこれないだろう。移動スピードが全然違うだろう。


「ランシェ、レスティアは命を狙われているようだから護衛を頼む。」


「マジか…わかった。」


おそらく、ダンジョンに行きたかったんだろう。


「後は、今まで通りだ。解散だ。」





「瞬、こっちはどうなった?」


「練、いつの間に来たんだ?」


「ついさっきだ。」


「そうか。こっちは特に問題なく片付いている。ただ…ルーサクが暴走して大変だった。」


「それは領主に対してか?」


「そうだ。殺す勢いだったぞ。」


「すごく、恨んでいたんだな…」


「そういえば、聖女の方はどうなった?」


「・・・」


「なんだ、その沈黙は…」


「俺の側室に入った。」


「ブフっ」


「汚いな…」


「突然!何がどうなった⁉︎」


「接触は上手く行ったんだが…未来予知を持っていて、俺が来るのを知っていたらしい。それで、別れようと思ったら、置いて行ったら、暗殺者に私が殺されるとか言い出して、置いていけなくなって、連れ去って来た。さらに、未来予知でレスティアは俺の妻になっているらしくて、凛をなんとか、説得して側室になった。」


「いろんなことが起こり過ぎだぞ…」


「俺でもそう思うよ。」


「まぁ、おめでとう。」


「ああ…」


「面談の準備は終わってるぞ。」


「わかった。」




「今回は有望そうな奴がいなかったな…」


面談を終わらせたんだが、特に良さそうな奴がいなかった。ただ、人数が二百近くいたから総合的には強くなってる。


「練、誰か良い奴はいたか?」


「いや、隊長を任せられる奴はいなかった。」


「実は実験場にいた奴で二人、凄い奴がいるんだよ。見て行ってくれないか?」


「わかった。そんなに凄いのか?」


「頭も回るし、戦闘力が異常なんだよ。俺と互角だ。」


「冗談だろ?」


「実際に二対一で負けた。」


瞬は一応、勇者と変わらないくらい強いのに二対一とはいえ、簡単には負けないはずだ。


「あの二人だよ。」


そこには、精霊族と銀狼族の奴がいた。精霊族は大人に見えるが…銀狼族の方は子供にしか、見えない。精霊族は最も、魔法が得意で最も綺麗な種族だと言われている。ただ、非力だ。精霊族の子は金髪で整った顔をしている。銀狼族は身体能力が異常で肉弾戦を得意としている。今、実際にルーサクとユーアと戦ってる。ユーアは戦闘があまり、得意では無いからルーサクに巻き込まれたとしか、思えない。


「ユーア、シンの方をなんとか、止めろ!!!」


「無理ですよ。あの機動力はおかしいですよ!!!」


「フィアナ、金髪のお姉さんを止めて、茶髪のお姉さんは俺が倒すから。」


「わかったわ。」


シンの動きは人間には不可能な動きだった。ジグザグに進んでいるが、速さが落ちない。普通、曲がる時に少なからず、減速するが、シンはいていない。ユーアもよく、粘っているがすぐにやられるだろう。

フィアナは精霊族だから精霊魔法を使うようだ。


精霊魔法


大気中にある魔素を元に魔法を発動させる。更に自分の魔力を上乗せさせて魔法の威力を上げる。属性は特に縛りが無いが、得意不得意があるらしい。


「『雷矢』」


雷矢


雷の矢が出る。攻撃力は高く、速度も速いが、魔力の消費量が他の属性より多い。


「『電装』」


電装


身体中に雷を纏う。速度、防御力が上昇し、圧倒的な速度で相手を翻弄する。纏う時間により消費魔力が変わる。


フィアナが雷矢を使い、それを避けるためにルーサクが電装を使った。ユーアはすでにやられてしまって、二対一でルーサクが戦っている。


「『水波』『放電』」


「くっ」


フィアナがコンビネーション技を使った。水波で大きな水の波を作り、ルーサクに当て、放電で少なからずのダメージを与えている。その隙にシンが後ろに回り込んで一撃を入れる。


「決まったな…」


フィアナが隙を作り、すかさず、シンが攻撃する。それを繰り返して反撃が出来ないままで終わった。


「くそっ また、負けてしまった。」


ルーサクがかなり悔しそうだ。また、ということはすでに何回か、やったということだ。


「ルーサクさん、私じゃ話になりませんよ…」


「誰か、良い奴はいないのか⁉︎」


そう言ってこっちを見てきた。目があった瞬間、見つけたって顔をしてから、やってしまったという顔をしている。簡単にいうと顔色が赤、青と変わった感じだ。


「ルーサク、随分と好き勝手に遊んでいたみたいだな…」


「いや、これは違うんだ。その、えっと、強い奴がいるということで模擬戦をしていたわけだ。」


「言い訳はいい…お前は今日の仕事をやったのか?」


「まだ、途中です。」


「仕事を終わらせるのが先じゃないのか?」


「はい…そうです。」


「とりあえず、終わらせてこい。」


「はい!!!」


ルーサクは逃げるように走って行った。


「全く…」


「サボリのルーサクも練には逆らわずに仕事をするんだな。」


「変な二つ名がついているな…」


「ランシェと同じくらい酷いぞ。」


「それじゃあ、仕方が無いな。」


「あの〜」


フィアナが話しかけて来た。

「なんだ?」


「えっと、どちら様ですか?私達の首輪を取っていただいたのは覚えているのですが…」


「ああ…すまん。俺はこのクランのリーダーで革命軍の団長だ。」


「じゃあ、あんたが一番強いのか?」


シンは少し、口の聞き方を知らないらしい。


「そうだな。」


「俺と模擬戦をしてくれないか?俺は革命軍に入りたいが、自分より弱いやつの下にはつきたくない。」


その瞬間、第一部隊の連中が顔を青くし始めた。


「さっきの模擬戦は全力の何割だ?」


「八割くらいだ。」


「フィアナはどのくらいだ?」


「私も八割くらいです。」


「その程度じゃ、俺には勝てないぞ。」


ブチ

二人がキレた。


「シン、私がが先に戦うから下がってなさい。」


「ちょっと待て…俺からだ。」


二人が争い始めた。


「面倒だから同時に来いよ。それくらいのハンデでも俺が余裕で勝てるぞ。」


「シン、本気で行くわよ。」


「ああ…後悔させてやる。」


「来い。」


フィアナ

レベル61

体力:900

魔力:4500

筋力:360

敏捷:900

耐性:360

運:50

スキル

《精霊魔法》《魔力強化》《魔力回復速度強化》


シン

レベル65

体力:960

魔力:96

筋力:2880

敏捷:2880

耐性:960

運:50

スキル

《身体能力強化》《嗅覚強化》《直感》


無坂 練 16歳 男

レベル253

体力:2520

魔力:2520

筋力:10080

敏捷:10080

耐性:3780

運:50

スキル

《心の声》《スキル無効》《統率者》534人《気配察知》


格が全然違うのだが、二人はまだわかっていない。


「『雷槍』」


フィアナが先に攻撃をして来た。だが、練によって無効にされる。


「なんで⁉︎」


隙ができると思ってすでに飛び込んでいるシンの隙だらけの腹に一発入れた。


「グフっ」


壁に叩きつけられた。全く、威力を殺すことができなかったのでモロに食らった。フィアナがシンの方を見て驚いている隙に一瞬で近寄り、鞘に入れたままの剣で腹に叩き込んだ。


「ガハッ」


シンと同じように壁まで飛んで行った。


「この程度か…」


二人とも立ち上がろうとしているが、精神のダメージが思ったより深刻でまだ、立ち上がれていない。


「ヒーラーは治してやれ。」


「は、はい!!!」


ヒーラーが次々と二人の元に走って行った。


「練、やり過ぎだろ…」


「どちらにも一撃しか、与えてないぞ。」


「一撃が重すぎるんだよ。」


「こんなところで調子に乗られても困るからな。」


「完敗だから…少しは大人しくなるだろ。」


「そうだな。瞬、お前でも一対一なら余裕で勝てるだろ。」


「多分な。」


「俺に面倒ごとを回すな。」


「すまん。けど、あいつらの所属は何処にするんだ?」


「シンは決まってる。」


「何処だ?」


「ランシェに押し付ける。」


「なるほど…フィアナはどうするんだ?」


「本人が良ければ隊長にでもしようかと考えている。」


「そうか…確かにデスクワークとか、出来そうな感じだもんな。」


「ああ…そろそろ、治療が終わるか。」


「大丈夫か?」


「は、はい。」


「なんとか…」


完全に二人とも意気消沈している。


「お前らの力はそんなもんだ。お前らはまだ、若い。まだ、強くなれるから努力を忘れるなよ。」


「はい!!!」


シンがいきなり、デカイ声を出した。


「どうした?いきなりそんなデカイ声を出して…」


「兄貴、俺を弟子にしてくれませんか⁉︎」


「何を言ってるんだ?」


「兄貴より強い人を村でも見たことがありません。だから俺を弟子に取ってくれませんか!!!」


「お前の行く部隊は決まっている。第二部隊だ。そこの隊長と副隊長はかなり強いからそいつらを倒したら俺の弟子にしてやる。」


「本当ですか⁉︎」


「ああ…」


「今から行きます。」


「ちょうど、イゼリアに副隊長がいるからそこまで一緒に帰るぞ。」


「はい!!!」


「私も一緒に行ってもいいですか⁉︎」


次はフィアナがデカイ声を出した。


「どうしてだ?」


「私はあなたに一生ついて行きます!!!」


目をキラキラさせながら言ってきた。

「いきなり、どうした?」


「一目惚れしました…」


(ヤバイ…こんなに早く、妻が増えたら凛が間違いなく、キレる。)


「俺には既に二人、妻がいるぞ?」


「側室で良いのでお願いします。」


「俺自身が増やすつもりがないんだが…」


「ダメです。あなたは私の運命の人ですからダメです!!!」


「どういうことだ?」


「精霊族は長生きのため、相手を探す時間が果てし無く長いです。ですから、精霊族は直感で将来の相手がわかるようになっています。私にとってはそれがあなたということです。」


「とりあえず、イゼリアに行くぞ。その時に正妻を頑張って説得しろ。俺は知らん。」


「はい!!!」


(凛のことを説得は出来ないから大丈夫だろう…)


「ということで、二人はこのまま、連れて帰るぞ。」


「いろいろ、混乱してるが、わかった。」


「何かあったら、凛の能力で連絡する。」


「了解」


三人でイゼリアに帰った。

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