14
「お前が領主か?」
「そうだ。なんでこんなことをする⁉︎早く、解放しろ!!!」
「それは無理だな。お前が人体実験をしていた事実は消えない。」
「私だってやりたくてやったわけではない!!!」
「じゃあ、誰の命令でやったんだ?」
「それは…」
「言える訳がないよな。国を裏切るのと一緒だからな。」
「何でそれを⁉︎」
「知らずにこんなことをしたと思ってるのか?俺たちの最後の標的は決まっている。」
「貴様、そんなことをして生きていけると思ってるのか⁉︎」
「全部の街でやってるんだから、最初だったのがここだっただけの話だ。」
「くっ…」
「まあ、お前は公衆の前で火炙りの刑だからすぐに済む。あと、何日の話だ。」
「待ってくれ!!!命だけは勘弁してくれ!!!」
「実験場では何人、死んだんだ?お前らの変な理想の所為で…」
「それは…」
「おい、こいつを何処かに閉じ込めておけ。」
「ま、待ってくれ!!!」
そんなことを叫びながら、地下に連れてかれた。
「一旦、俺はシュハイツと話し合って内政をやる。お前らは実験場にいた奴らの世話と新しくクランに入りたいやつの名簿を揃えてくれ。俺が後で会って決める。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「シュハイツ、税はどうする?」
「まずは国に払わなくて良いので、減らしましょう。今は六割も納めてそのうちの四割を国にに払ってるらしいです。」
「随分、高いな…」
「ええ、二割でこんなに裕福なら国はどうなんだって感じですよね。」
王様のへそくりの多さに納得した感じだ。全ての街から、貰ってるんだからかなりの金になるだろう。
「私たちは、こんなにいらないので、減らしましょう。」
「なら、全体の四割を納めて、そのうちの半分を国と言う名の革命軍に納めよう。」
「今はこれくらいしか出来ないですけど、もし国が手に入ってから考えましょう。」
「そうだな。じゃあ、街の看板に貼って来てくれ。」
「わかりました。あと、私の部下も欲しいのでお願いします。」
「わかった。」
そうして内政の話はひと段落ついた。
これからは街の警備や、冒険者のことを決めなければならない。思ったよりずっと、革命は大変なんだと思った。
「凛、どんな感じだ?」
「えっとね、保護者がいたのは二百人ほどで、他の三百人はわからないわ。まず、物心がつく前に連れて来られて、名前がわからない子も多いから多分、見つからないわ。」
凛はすごく、悔しそうな顔をしていた。
「お前の所為じゃないから落ち込むな。それよりもまだ、他の街では開放もされてない子もいるんだから、より助けられるように動くぞ。」
「うん。そうだよね。」
「ちゃんと部屋で慰めてやるからそれまでは泣くなよ。後でいくらでも泣いていいからな。」
「うん。今は我慢する。」
「メルエール、クランに入りたい奴は来たか?」
「ええ、五十人くらいが来たわ。」
「そんなに来たか…面談をするから一人ずつ、呼んでくれ。」
「わかったわ。」
それから面接試験のようなものが始まった。
(いつか、こいつらから金を奪って逃げてやる。)
今、面談をしている奴はそんなことを考えてる。
(こいつもダメだな。何人かは良いのがいたんだが、こんなクズも結構いるな。)
今の所、49人中、26人を合格に決めている。
「失礼する。」
かなり、ベテランの冒険者が来た。
「あなたは、この国をどう思う?」
「俺はこの国はすごく良い国だと思って生きてきた。だが、さっき、子供達に会ったら心が壊れかけている子や死んだ目をしている子がいた。その時、自分達が酒を飲んで楽しんでいる間にこの子達はどんなことをさせられてたのか、考えられなかった。初めはあの放送は嘘だと思ったが、実際に実験場に行ったらもう、言葉が出てこなかった。俺は冒険者を引退したんだが、今も知らない間に他の街で同じことが起きているのをじっと見ていられないからこのクランに入りたいんだ。これが俺の思っていることだ。」
(この人は本当に思っている。)
「名前を教えてくれないか?」
「グラン・クレイムだ。」
「あんたは合格だ。これからよろしく。」
「本当か⁉︎こんな年寄りを取らないと思ってたから落とされると思ったぜ!」
「俺たちのクランは強くなくても意思が強い奴を集めている。強いやつなんか、ウチのクランにはいるからな。俺は練。栄光の剣のリーダーだ。」
「おう。グランで良いぜ。」
「よし、全員、終わったから集めよう。」
それから、全員を集めて会議を開いた。
「みんな、これからよろしくな。まずはこの街をなんとかしたら、次の街の実験場を潰しに行く。できる限りやりたいから協力を頼む。で、部隊を作りたいんだが、新しく入って来た奴らの実力がわからないから決められない。だから模擬戦をしてそこから俺が決める。囚われてた子供で参加したい奴がいるが、実力が会ってなおかつ、12歳以上の奴を選んだから、おそらく大丈夫だ。練習場に移動しよう。」
模擬戦を開始したが、やはりメルエール、ランシェ、凛、瞬は別格だった。後はグランとセリアだ。セリアは囚われてた子供のお姉さん的なポジションだったらしい。みんなが辛い時に何回も励ましていたらしい。それに続いて癒沙とルイとレイだった。新しく、入って来た奴らは俺のスキルの能力でかなり強くなっていた。まだ、急に変わったことで戸惑っている感じはあるが少ししたら慣れるだろう。弱くはないが、ここにいるメンバーはかなり強いから目立たないだけで冒険者ならかなり強い部類に入るだろう。
「よし、今から部隊を4つに分けるぞ。まずは俺が団長と第一部隊隊長をやる。副隊長は瞬だ。第一部隊は俺が率いることはあまりないから実質、瞬が引っ張れ。次に第二部隊隊長はメルエールがやれ、あと、副団長を頼む。第二部隊副隊長はランシェだ。第三部隊はセリアが隊長だ。副隊長にグランだ。第四部隊は凛が隊長で癒沙が副隊長だ。」
「なんで、私が副団長なの?」
「癒沙は副団長になるにはちょっと重すぎるし、瞬は無理だし、凛にはあまり無理をさせたくない。それに第二部隊はすぐに現場に向かう部隊だから現場に副団長がいた方が何かと便利だしな。」
「そういうことなんだ。」
「なんで私が隊長なんですか?」
「この編成は隊長はデスクワークや会議が多くて、副隊長は強くて部下を強くできる奴を選んだからだ。例えば、瞬やランシェには無理だ。だから、メルエールと俺が隊長をしている。グランもできそうだが、セリアより副隊長の方が合いそうだと思ったからな。」
グランがうんうん、頷いている。
「第四部隊だが、ここは後方支援だ。特に戦闘に出すことはしないつもりだ。だが、けが人が出た場合はすぐに現場に向かうからな。凛の能力はかなり便利だからな。シュハイツは内政をやってもらう。」
「これからの予定はどうするんだ?」
「シュハイツの情報で税を下げたことに街のみんなが喜んで歓迎してくれてるらしい。だから、まずは部隊ごとにダンジョンとかで強くなってもらう。それから領主を処刑してから次の街の実験場を潰しに行く。」
「俺の副官は凛だからな。あまり、凛は俺の近くから離れないようにしろ。その方がいろいろと都合がいい。第四部隊は癒沙が仕切れよ。何か質問はあるか?」
「練兄、なんで僕とレイは違う部隊なの?」
レイも涙目になって何かを訴えて来ている。ルイは第二部隊でレイは第三部隊だ。
「それはお前らが大きくなった時にどっちにも副隊長をやらせるつもりだからだ。ルイはランシェの所で鍛えて、レイはセリアの元で鍛えれば、数年後には副隊長にするつもりだ。」
「僕達には無理だよ。」
「数年後には分からないだろ。お前はすでにかなり強いんだから、妹だけじゃなくて他の奴らも助けてやれるくらい強くなれ。」
「・・・わかったよ。もっと強くなってたくさん助けてられるようになるよ。」
「私も!!!」
レイの大きな声を聞いたのは初めてかもしれない。
「じゃあ、第一、第二、第三の副隊長はどの部隊が先に行くか、話し合え。」
「俺たちが初めに行くぜ!」
「それはダメだな。ここは年寄りに譲れ。」
こうして、揉め始めた。
「第四部隊は商会で仕入れたものを整理してくれ。」
こうやって、革命軍の初めの一歩は始まった。
「凛、大丈夫か?」
自室に戻ってから凛のことを気遣った。
「うん、なんとかね…あんなの、あっちの世界ではありえなかったから…」
「そうだな。あっちの世界ではありえなかったな。」
「うん、平和だったね。」
俺の腕の中で泣きはじめた。震えている身体をしっかりと抱きしめてやる。
「こっちの世界も平和にしようと頑張らないとな。まだ、先は長いが…」
「絶対にする。」
それからベットの中でも抱きしめながら寝た。
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一週間後
「シュハイツ、街の様子はどうだ?」
「税が減ったことにより全体の値段が安くなったため、お金の消費量が増えて、前と同じくらい、領主の所に入っています。」
「そうか、そろそろ、処刑の時間だな。」
今日は元領主の処刑の日だ。
「そうですね。まぁ、今回は街の人達が勝手にやるので知りませんけど…」
「おい、次はダカワナの実験場を潰すぞ。第二部隊に行かせろ。その後、第三部隊に領主の所を包囲しておけ。後はウィーン商会に行って、ダカワナの二つくらい大きな家を買ってこい。」
「わかりました。お金はどうしますか?」
「ダカワナの領主から奪ったお金で良いだろ。」
「わかりました。そちらは任せてください。部隊の方はよろしくお願いします。」
「わかった。」
それから訓練場に向かった。
「緊急要請だ。第二、第三部隊にはダカワナに向かってもらう。第二部隊は実験場の破壊と誘導をお願いする。第三部隊は領主を潰せ。ウィーン商会のものも一緒に行かせて、家を用意させる。後はメルエールに任せる。定期的に凛の能力で連絡を取るからな。」
「よし、初任務だ。気合い入れて行けよ!!!」
『はい!!!』
だいぶ、様になっている。なんでかというと、ランシェが訓練をしていたんだが、ランシェは部下達にとって鬼のような人で練がランシェをボコボコにいているのを見て、練には逆らわないと決めたからである。
俺はまた、事務処理をしなければ…連絡を待つか。
「癒沙、第四部隊はどんな感じだ?」
「そうですね。戦闘力はないですが、みんなが自分にできることをちゃんとやってます。」
「そうか。シュハイツ、ダカワナの家はどうなった?」
「現時点では二つが確実に手に入るらしくて後は領主の館があれば十分です。」
「なるほど…次はカタリナを潰しに行かないとな。」
「王都から兵士が送られてくるとまずはここにぶつかることになりますが…」
「まずは王都からここまでどんなに急いでも一ヶ月はかかる。さらに補給とかも必要だから二ヶ月はかかるだろう。それに毎日、凛が遠視で見てるからすぐに対策を練れるしな。それに、あっちには全面戦争をする余裕がないしな。」
「確かに魔王軍を気にしてる所為か、軍の動きが固いですね。」
「今はまだこのことに気づいてないからだろうな。」
「ええ、その間にどれだけの地域をこちら側に持って行くことが出来るのかが鍵ですね。」
「おそらく、魔王が生きている間の戦争には勇者は出て来ないだろう。勇者に死なれても困るしな。」
「では、どうするんですか?」
「国は一旦、魔軍の所為で普通の軍を出す余裕も無い。それに勇者も無理だ。なら放置しか出来ないだろう。」
「そうですね。そこは魔軍に感謝ですね。」
「王都は国の東側にあるからな。王都を挟んで西側はほとんどこっちの物にしたいな。」
王都は国の東側に存在する。なぜならビトーとの国境は大きな山脈があり、山を越えて攻めてくることは無いからだ。そのため、ディマリアから距離を取るために東側に王都がある。そのため、魔軍は山とかは関係が無いので直接、王都を攻めることが出来るのだ。
「後は海側の方もですね。」
「そうだな。貿易が中心の街を取って王都に行かせないようにすれば、ほとんど、こっちのものだ。あとは経済制裁を与えて、機会を伺えば大丈夫だ。」
「団長は思ったよりエゲツないことを考えるんですね…」
「じゃあ、お前ならどうするんだ?」
「とりあえず、私たちが獲得した街は税率が少ないので、自然に集まるでしょう。そうしている内に、王都には人が少なくなってるでしょう。そこを攻めれば勝ちですね。」
「残ってる奴らは王の派閥ということか…」
「ええ、その通りです。ですが、団長が言った作戦の方が効率が良いですね。」
「なら、こっちの作戦にするか…バカでも無い限り王都から出るだろ。」
「そうですね。まずは今のことを考えた方が良いですね。」
「凛、ランシェに実験場の場所を教えたか?」
「ちょうど、今、突撃してる所。」
「じゃあ、俺も行ってくる。」
「ええ、気をつけてね。夕方には帰って来るつもりだ。こっちはシュハイツ、任せたぞ。」
「ええ、行ってらっしゃいませ。」
凛は遠視と念話でランシェに話し掛けていたのだ。ダカワナまでなら練が本気を出せば十分で行ける距離にあるのだ。ただ、大地の形が変わるが…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「副隊長!やり過ぎです!!!」
「こいつが責任者だろ?なら、良いじゃねぇか⁇」
「話が聞けなくなります!それに団長に怒られます!!!」
「なんだと⁉︎なんでもっと早く言わねぇんだ⁉︎俺がボコボコにされるじゃねぇか!!!」
「ずっと前から止めてましたよ…」
ランシェが部下と話し合っていた。
「ランシェ、今はどういう状況だ?」
『団長⁉︎』
「おい、練。来るのが早すぎないか?」
「十分前に出てきた所だ。」
「もう、なんも言わね…」
「こいつが責任者でボコボコにしていたのか?」
「あ、ああ…そうだ。」
ランシェが怒られると思って、怯えてる。
「ランシェ」
「はひっ⁉︎」
「なんでこんなに甘いんだ?」
「えっ?結構、ボコボコだぞ?」
責任者はすでに、顔の形が変わるくらい殴られてる。
「まぁ、見てろ。詰めが甘いんだよ。おい、責任者。誰の命令でやったんだ?」
「言えるわけがっ⁉︎」
その瞬間、急所を蹴った。
「おい、今、体が浮いたぞ?」
「あればヤバイ…」
「やっぱり、団長には逆らっちゃダメだ。」
後ろで部下達が話し合っている。
「誰の命令でやったんだ?」
「だから、言えるわけがっ⁉︎」
さらに強く蹴った。
「もう一度、聞くぞ?誰に言わされた?」
「言えるっ⁉︎」
そのやりとりがかなりの時間続いて失禁までしてやっと、吐いた。
「うっ…領主様に命令されてやりました…」
「よし、ランシェ、領主の所に行くぞ。メルエールがここにいれば上手くやるだろう。」
「おい、練。ちょっとやり過ぎじゃないか?」
「別に構わん。ただ、こうやって吐かせるということを教えただけだ。」
「そうか…そういえば、お前ならスキルでいくらでも情報を聞きだせないか?」
「まぁな。」
この時、本気で練のことを怖いと思った。
それから全員の首輪を外した後はメルエールに任せてイゼリアに戻って行った。
「夕方だから約束は破ってはいないだろう。」
「おかえりなさい、練君」
「ああ、ただいま。」
「あっちはどうだったの?」
「メルエールが指示を出してるよ。明日、の昼頃にまた、行かないといけないけどね。ウチのクランに入りたいやつと面談しないといけないんだ。」
「こっちでも追加で来てるわよ?」
「なら、明日の夕方からやろっか…」
「大丈夫なんですか?」
癒沙が聞いてきた。
「まぁ、なんとかね。それより瞬はどうしたんだ?」
「今はダンジョンで訓練をしています。後二日で戻ってくる予定です。」
「どこのダンジョンに行ってるんだ?」
「確か、星六のダンジョンに行くと言ってました。あんまり降りずにやっていくそうです。」
「そうか…シュハイツ、何か変わったことはあったか?」
「いえ、内政は安定しています。第四部隊が思ったよりしっかりしているので、大丈夫です。これなら国の使えない奴らより遥かに使えます。」
「国のレベルは低いのか?」
「いえ、能力はあるのですが、悪いことを考える奴がいるのでそっちの方が厄介なんですよ。こっちは特別、能力が高いというわけでは無いので自分の仕事をちゃんとこなしてくれます。まぁ、悪さをしても団長より頭が良いやつなんていないですからすぐにバレますけどね…」
「なるほどな…下手に能力が高いと厄介だな。それなら少し、劣っても意思の強さで第四部隊は選ぶべきだな。」
「そうしてくれると助かります。」
「ああ、わかった。後はまた、陣地が増えるから大変になるぞ。」
「まぁ、今の生活は楽しいので良いですけどね。それより、革命が成功したら王は団長がなるんですよね?」
「やっぱり、そうなるのか…」
「正妻は決まってますが、側室も用意しなければなりません。」
その瞬間、凛が鋭い目でシュハイツを見た。
「そ、そこで凛さんに提案なんですが、子供が出来なくて問題になって側室を取るパターンがよくあります。そこで早めに作ってしまえば、問題が解決します。できれば、男の子だとより良いです。」
「シュハイツ、ナイスよ!それなら側室を取る必要性が無いもんね。早速、作りましょう!!!」
「ちょっと待て、凛。俺たちは元の世界には帰らないんだな?」
「もう、ここまでのことをやっておいて帰ったらそれこそ、責任がなさ過ぎるわよ?」
「そうだよな。まぁ、後悔はしていないが、親戚には悪いことをしたな…」
「私も残るけど…癒沙や瞬君も残るつもりよ?」
「ええ、ここまで来たら後戻りができませんからね。」
「そうか…なら覚悟を決めるか。」
「諦めが肝心ですね。」
「初めから逃げれる気はしかったけどな。」
「じゃあ、早めに寝るか…」
それから凛と一緒に寝室に入った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カーテンの隙間から朝日が入り、目が覚めた。腕の中にまどろむ凛がいる。
「うぅっ 朝なの?」
「すまない。起こしてしまったか?」
「ううん、大丈夫。きゃっ」
凛は起き上がろうとしたが自分が裸であることに気がついた。ことを終えてすぐに寝てしまったので、俺だけ、風呂に入ったのだ。シーツを片手に、顔が赤くなっていた。
「体調はどうだ?」
「体は少し違和感があるけど、気分はスッキリしてる。」
「そうか。」
昨日のことを思い出して、また顔を赤くしている。
「凛、これから指輪を買いに行かないか?」
「えっ?」
「ここまで来たら、責任を持つのが筋だからな。今は結婚式をやる余裕がないからできないが、指輪だけは渡させてくれ。全てが終わって、自分達がより良い国を作れたら結婚式をしよう。」
「はい…」
二人は同時に口づけをした。




