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勇者が英雄に変わる瞬間  作者: しろたん
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明日は雨の日のドキドキを投稿します。

「さて次に行ってみるか…」


「九十一階か…」


「よし、行こっか!」


ボス部屋を開けると… そこには大きな虎がいた。


「『鑑定』…《加速》《雷属性》《身体強化》よ!」


「遂にスキルが三つになったか…」


その瞬間、目の前に虎が現れた。


「なにっ⁉︎」


虎が雷を放とうとした瞬間に練が無効にした。ランシェが追撃すると虎が避けた。


「こいつ、ステータスが普通に高いぞ!」


「瞬、岩を大量に落として走りにくくしろ!」


「了解。『岩石降下』凜!頼む!」


「『小刃・乱舞』」


岩を凜が空中で粉々に割って下に落ちてきた。


「これであいつは動きにくくなっただろ。」


「あいつの名前はなんていうんだ?」


「えっと???ね…おそらく私たちが初めて遭遇したからまだ名前がないのね…」


「倒した後に考えるぞ!」


「俺とランシェで前衛をして囮になるから、他であいつを攻撃してくれ。」


「『岩石降下』」


「あいつは上にもジャンプできるみたいだから閉じ込められないな。」


「まずは俺が動きを抑えるから、足を攻撃してくれ…合図はそちらに任せるぞ。」


そう、言って練が攻撃をしに行った。


「練と相性が悪いな…スピードタイプだと練はキツイからな…」


「練君!『風月牙』」


何回か、試しているうちにやっと攻撃が当たった。


流石は九十一階のボス、なんとか、反応して避けたが頭の中から練の存在を忘れた。


ズバッ


「こいつはさっきの蛇と比べて柔らかいな…」


練が一本の足を斬った。これで万全な状態で動くことはできないだろう。


「さすが、練だぜ。あの一瞬の隙をつくとは…」


ランシェはそう言いながら虎に突っ込んだ。


「『炎爆発』」


炎爆発

手元に大きな炎を作って相手に投げ、その炎が相手の近くで爆発する。


ドゴゴゴゴゴ


かなりの大爆発だ。虎も直撃は受けないが余波を受けて、壁に激突する。


「『風刃』」


「『土槍』」


そこへすかさず、攻撃を加える。雷魔法で迎撃する。


「相手の状態が悪くなったからそろそろ私の歌魔法が効くでしょ…」


《歌魔法》

耐性が高いやつには効かないが、ステータスが傷などで下がった場合は効くようになる。


「『縛の歌』…まだ、効かないみたいね。ランシェ、もうちょっと我慢してね。捕まったら思いっきり殴って来ていいから…」


「当たり前だ。こんなにフラストレーションが溜まったのは久しぶりだ。」


今まで、ランシェの攻撃はことごとく避けられて怒りが限界に達していた。


「『小刃・乱舞』」


そこへすかさず、練がまた足に攻撃を入れる。


「『縛の歌』」


そこでやっと捕まえられた。


「ほら、ランシェ、思いっきり殴って来なさい。」


今、空中で動けなくなっている虎に


「『チャージ』今まで避けられたお礼だ。受け取れ!『超・爆裂拳』」


超・爆裂拳

爆裂拳の上位技。爆発の大きさが違うだけでほとんど同じ技。


虎の顔面で、大爆発が起きた。虎が焦げた状態で落ちてきた。落ちた瞬間、魔石を残して消滅した。


「いや〜スッキリした〜」


「気持ちいいくらい右が入ってたからな…」


「今回はとにかく、速かったな…初めは練がいなかったら速攻でやられてたぜ…」


「ほんとうだ。お前らは油断しすぎだ。」


「本当にその通りで何も言えません。」


「また、油断しちゃった。」


凜がかなり落ち込んでいる。


「練、なんとかしろよ。この後に響くぞ。」


「・・・わかった。おい、凜。」


ビクッ


「気にするな…ダンジョンでは初めてだろ。次からはちゃんとすれば問題がない。それに無事だから気にしなくてもいい。」


「練君…」


「日に日に凜に甘くなってる気がするぜ。」


「ええ、本当に…」


隣で癒沙も頷いている。


「次はどんな奴が来るかな…」


「練の相性が良いやつならいいけどな。」


次のボス部屋の前で話していた。


「そういえば、あの虎の名前何にする?」


「倒したのはランシェだからランシェが決めろ。」


「本当か⁉︎じゃあ、エレキタイガーだな…」


「へえー意外に良い名前をつける。もっと変な名前をつけると思ってた。」


「それ、どういう意味だよ‼︎」


「ふざけるのはいいがそろそろ行くぞ。」


次のボス部屋を開けた。

その瞬間、部屋には何もいなかった。


「どこだ?」


上にも周りにもいないということは…


「下だ!!!」


皆、一斉に散った。


ゴゴゴゴッ


さっきまで自分がいた場所から虫が出てきた。


「あれを食らったら丸呑みだな…」


「『鑑定』・・・《ダイブ》《身体強化》《魔力探知》よ…」


ダイブ

無機物の中に潜ることができる。


「なら、出てきた瞬間を叩くしかないな…」


「ええ…『風域』」


また、虫が潜って行った。


「瞬君の下から来るわよ!」


「くっ」


ゴゴゴゴッ


その瞬間、練がスキル無効にした。そしたら虫が地面に体が入った状態でウネウネしてる。


「「「「「「・・・・・えっ⁉︎」」」」」」


「まさか、その状態で動けなくなったってこと?」


「どっからどう見てもその通りだろ。」


「これが九十二階のボスかよ…」


「けど、しょうがないわよ、これは…」


「早く、倒してあげましょう。かわいそうです…」


「すまんな…」


そう言って、練がとどめをさした。


「よし、無傷の勝利だな。」


「早く、次に行こっか…」


階段をおりながら、話していた。


「実際は練がいなかったらヤバかったな…」


「ええ、攻撃ができるのがカウンターのタイミングでしか、できないんだから…」


「まぁ、ラッキーだったと考えるしかないな…」


「誰も疲れてないんだったら次に行くぞ。」


「まぁ大丈夫だろ。」


九十三階の部屋を開けた。

目の前に白銀の狼がいた。

いきなり、大きな口を開けてブレスをしてきた。練がスキル無効で止めた。


「『鑑定』…《氷属性》《加速》《嗅覚強化》よ!」


そしたらいきなり、狼を中心に吹雪が吹き始めた。


「ヤバイぞ!視界が悪くなったらこっちが不利になるぞ!」


「『炎爆発』」


一瞬だけ吹雪が収まった。


「『風月牙』」


「『土槍』」


狼は素早い反応で避けた。練が追撃をしていたがステータスが高いせいか、なかなか追いつけない。なんとか、スキル無効が届く範囲まで追いつくと、急に吹雪は止み、速さもなくなった。だが、致命的なダメージを与えられてない。


「虎の時と同じようにやるぞ!」


「『小月・乱舞』」


凜の攻撃がちょっとかすった。


「『岩槍激流』」


凜の攻撃をかわしたため、体制が良くなかったので直撃した。さらに


「『炎爆発』」


ランシェが追撃を食らわせた。


ドゴゴゴゴゴ


「『治癒』」


癒沙はちょくちょく、皆を回復をさせている。


「こいつ、耐性が半端なく高いぞ!」


かなりの数の攻撃を食らったはずだが、まだ動けている。初めほどの速さではないがそれでもかなりの速さだ。


そしたら、凜がいきなりアイテムボックスから瓶を取り出し叩き割った。それを風で使って狼の方に向けた。その瞬間、狼の動きが鈍くなった。


「凜!なんだこの臭い匂いは⁉︎」


「これは商人から貰ったんだけどかなり臭い匂いがするらしいのよね。あと、無害だから…」


鼻をつまみながらはなしていた。


「だが、これはナイスだ。」


「ああ、狼がかなり弱ってる。」


その隙を練がつき、足を一本切り落とした。


「『チャージ』『爆裂拳』」


ランシェが狼の腹に追撃した。


「これでもう、ほとんど動けないだろ。」


けれど、まだ狼は立ち上がった。


「あいつは不死身か…」


一本、足がない上に怒涛の攻撃を食らってもまだ立ち上がった。


「行くぜ。『炎爆発』」


「『突風旋風』」


凜が余計なことをした。その瞬間、風によって爆発が広がった。


皆、凜のことを凄い目で見てた。


「しつこい奴は嫌いなの…」


爆発が収まった時、魔石しか残っていなかった。凜が魔石を拾って


「さて、次の階に行きましょうか。」


この時、凜のことを改めて怖いと思ったのはここにいるほとんどの人だった。


「そうだな…次に行くか。」


約一名、そうは思ってなかったが…


「九十階に入ってから敵が強くなったな。」


「九十五階からはまた、強くなるだろうな。」


「先のことより九十四階のことを考えろ。」


「ああ、すまねぇ。」


「さて、次も厄介な相手だろうな…」


「三十分休憩したら、行くぞ。」


「流石に、ボスラッシュはキツイな…」


「ボスの名前を考えるのも辛くなってきた…」


「もう、終わってからで良くない?」


三十分後


「そろそろ、行くか…」


ボスの扉を開けた。


そしたら、真っ赤な獅子がいた。


「『鑑定』…《炎魔法》《身体強化》《気配察知》よ!」


その瞬間、部屋のほとんどで大爆発が起きた。


「なんだあれ⁉︎」


「ただの魔力バカじゃねぇか⁉︎」


「なかなか、近づけないよ!」


「こんな、大爆発を連発しやがって…」


練がスキル無効で敵の爆発を止めた。


「よし、こいつのステータスは高くないから癒沙とメルエール以外は突撃しろ!」


そう言って、突撃した。


「この獅子は魔法さえなければ、ただのデカ物だ!」


ランシェが獅子を挑発しながら囮になる。そこへ凜が獅子の右目を切り裂く。瞬は背中に大剣を刺した。練は足を切り裂く。

それを五回ほど繰り返すと、すぐに倒れた。


「やっぱり、練は魔術師殺しだ…」


「ええ、最後はただの的になってたわね…」


「ライオンさん、かわいそうです…」


「まぁ、楽に倒せるなんて良いことだけどな…」


「よし、次の階に行くぞ。」


「遂に九十五階か…」


九十五階の部屋を開けるとボスはどこにもいなかった。


「また、下にいるのか?」


「いや、気配察知に引っかかってるからそれはない。」


「『風域』…練君の目の前にいるわよ!」


ガキンッ


とっさに練が防御をしたからなんとか間に合った。


「目に見えない敵か…」


「どうやって見つける?」


「俺のスキル無効が使える範囲にいれば良いんだが、どこにいるかわからないんだよな…」


「凜の指示で今回は動くしかないだろうな…」


「そうだな…凜、頼むぞ!」


「ええ、頑張るわ…瞬君の前から攻撃が来るわよ!」


「『土壁』」


瞬が目の前に土壁を使った。

その瞬間にれんが移動してスキル無効を使った。マントを被った骸骨が現れた。そして死神のような鎌を持っている。


「俺が張り付いて、攻撃するから合図は頼むぞ!」


「よっしゃ、俺が一番手だ!『チャージ』『炎爆発』」


その瞬間、練が後退してしまう。


「ランシェの馬鹿野郎!」


「味方ごとやるつもりか⁉︎」


「でも死神のマントに火がついてどこにいるのか、わかるわね…」


「よし、全力で攻撃するぞ!」


「『炎爆発』」


「『岩槍激流』」


「『小月・乱舞』」


「どうなった?」


煙が晴れてそこには魔石が転がっていた。


「魔法に弱かったみたいね…」


「けど、元とはいえ、勇者の攻撃をモロで食らってるんだぞ?」


「そっか、自分達の感覚が変なのか…」


「確かにそう、思うとボスって強いのな…」


「これでスキルを無効にしてなかったら大変だったわね。」


「今日はここまでにして明日に備えよう。」


「えっ、あともう一階くらいは行けるぞ?」


「俺が疲れた。」


「確かに、足自慢を追いかけたり大変だったわね。」


テントを出しながら、言った。


「目の前にボス部屋があるのはなんか、怖いな。」


「まぁ、でも、ここ以外で安全な所なんかないし…」


「それはそうだけど…」


「まぁ、中に入ってれば、気にしないだろ。」


「ダンジョンはおそらく、百階が最後だからな。あと、五階分か…」


「意外に九十九階で終わりとかな。」


「そんなバカな話ってあるのか?」


「なら九十六階で終わりかもね。」


「逆に二百階まであるんじゃねえの?」


「いや、それはない。かなり部屋が小さくなってるから百階くらいが目安だろうな。」


「そうか。だがボス部屋には宝箱はないんだな。」


「おそらく、ボス部屋からのお宝は全部、最後の部屋にあるんだろうな…」


「じゃあ、最後に到達しなければ一階くらいで終わった奴も九十階で終わった奴も一緒ということだな。」


「ああ、そういうことだ…」


「ご飯、出来たよ〜」


「ランシェ以外は皆、料理ができるんだな。」


「探索者は強ければ良いんだよ…」


「なら、ランシェの分はナシね。」


「メルエール様、ごめんなさい。探索者は飯を作れなければダメです…」


「あら、自分の立場がよく分かったわね。」


「こいつらは良いのかよ!」


「俺たちは料理、できるぞ…」


「特に、練はプロ並みだぞ。今まで家では全部自分で作ってきたから…」


「なんか、負けた…じゃあ、なんで練が作らねぇんだ?」


「女二人のプライドを傷つけないため。」


「なるほど…」


「今日は瞬君とランシェのご飯はありませんからね。」


「ちょっと待ってくれ!」


「飯だけは勘弁してくれ!」


「いいえ、聞きません。」


「癒沙ちゃん、許してくれ!!!」


「今度、デザート好きなだけ食べさせてあげるからさ…」


「⁉︎本当ですか⁉︎」


「ああ、任せてくれ。全部自腹でやってやるよ。」


「約束ですよ⁉︎」


「約束だ…」


「ほら、飯を食うぞ!」


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