三話 挑戦
アイツはなんでも持っている。
しかも性格まで良いなんて。
アイツに勝とうと頑張っているのに到底敵わない。
アイツも頑張っているのはわかっている。
分かっているからこそそれよりもやっている。
なのに…
アイツと何が違うんだ?
アイツよりもやってる。
努力だけはしているはずなのに。
何か間違えている?
いや、そんなことはない。
そもそも無理なのに諦めきれない。
どうやったら諦められる?
どうやったら切り替えられるる?
どうやったら終われる?
どうやったら終わらせられる?
◇◇◇
<特命別室>
ユキコ「アステリ様、ど、どうしたらメンタル強くなれるかなぁ?またやらかしちゃって…」
アステリ「クック…相変わらず君は迷える子羊みたいだねぇ…。まず、簡単なとこからはじめたまえ。小さなこと、すぐにできる事などをチェックリストにし、できたらチェックしていきたまえ。できなかった事を数えるのではなくできたことを数えたまえ。1日の最後にそのできた事チェックリストを見るだけでも良いぞ」
ユキコ「そ、そんな簡単な誰でもできるようなことでいいの?」
アステリ「クックッ…アーッハッハ!面白いねぇ…。大丈夫。君は強かったよ。ユキコ君。もう休みたまえ」
ガチャッ。
ドアが開く。
田中「いたいた!人手が足りないんで急いで来てください!また例の手口の被害者が!ってアステリさんだけ?他の人は?ってか誰かと喋ってませんでし─」
アステリ「ああ、彼なら入院中の彼女の所だ。案ずるな。もうすぐしたら来るだろう」
田中「…。了解です。急いでくださいね」
◇◇◇
田中「?誰かと喋ってたよな?ユキコって誰だ?部屋への出入りは俺だけ…」
◇◇◇
<車内>
アステリ「そうだ。科学とは相反する事象が揃って初めて立証できる。この世にあるわけがないとされて言われているものだが、在ると無いが揃わない限り確実にありえないと言えないのだよ。そう、オカルトと呼ばれているもの全般、全否定もしなければ、盲信もしない。私はねぇ、使えるものはありとあらゆるものを使うだけだ。クックックッ、君の事もね。まだどういうロジックでこの事象が発生するかは不明だがね。この事象のもっと先も見てみたいよ。ん?ああ、シンマ君ね…彼は見えてないだろうね」
———
続く
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