乙子ルート 第4日目②
②
八月二日 午前九時四五分。
執事喫茶「主はキミだ執事はボクだ」
いつも通り、末理さんは席に着いていた。
あいさつを済ませ、席に着くと末理さんは今日の予定をお持ちのようだった。
「今日は買い物に付き合って欲しいの」
「荷物持ちですね、お任せあれ!」
と、軽い気分で答え、執事喫茶を出たオレだったのだが。
男が最も足を踏み入れ難い空間であろう女性用下着専門店に連れてこられた。
女性用下着専門店ということもあり、店内には色もデザインもサイズも本当にさまざまな下着が所狭しと並んでいる。
そこでこんなことを言われる。
「海に行った後着てあげるから、貞君くんの好きな下着を選んでいいわよ」
「マジですか!?」
「ええ、本当よ」
こんなキレイなお姉さんがオレ好みの下着を着てくれる。
そして、その後おそらくエロいこともさせてくれる。
オレのテンションはクライマックスだった。
「こんなエロい下着でもいいんですか?」
大事な部分「のみを隠していない」ハレンチ過ぎる下着を指差してオレは尋ねた。
「いいわよ」
「マジですか!?」
すげー。
しかし、さすがにこんな裸よりいやらしい下着を選べるほどの度胸はオレにはなかった。
フリルの付いているかわいらしいデザインのものも捨て難いし、わざとサイズの合わない下着を選んでピチピチ感を出すのもエロそうだ。布地がシースルーで、乳首とアソコがスケスケな下着を着てもらうのもアリかもしれない。
う~~ん、マジで選ぶのが楽し過ぎて困る。
オレは散々迷った挙句、大事な部分「のみを隠している」紫のハレンチ過ぎる下着を選んだ。
もちろん、ガーターベルト付きですよ。
「なるほど。貞君くんはこういう下着が好みなのね。覚えておくわ」
「じゃあ試着してみるわね」
そう言って試着室に入る末理さん。
中からわずかな衣擦れの音がする。
末理さんが服を脱いでいるのだろうか。
この中で生着替えが行われているわけですね。ドキドキ。
ややすると、私服姿の末理さんが試着室から出てきた。
あれ? 今日は見せてくれないのだろうか。
「今日はおあずけよ」
「私に童貞を捧げてくれたら、この下着を着けて女の体について優しく手取りナニ取り教えてあげるわね」
そんなこと言われたら、もう辛抱たまらんわけで。
仲間からのリンクバーストなしでバーストレベル三になってしまいそうだった。
そんな落ち着かない気分のまま、会計を済ませ、店を出る。
「まだ少し時間はあるけど、私に童貞を捧げてくれるかどうか、なるべく早く考えておいてね」
そんな刺激的な言葉を言い残されて、オレは末理さんと別れた。




