乙子ルート 第3日目⑤
⑤
つっても動物のサイじゃないぞ? サイコロのサイな。
オレはプレイを開始した。
決してレイプではない。
ここ大事。
ここ重要。
テストに出るぞー。
ともあれ、動き出すクレーン。
オレの操作を見つめる乙子。
その表情は操作をしてるオレよりも真剣だ。
そんなにあのかわいくないぬいぐるみがほしいんだろうか。
まったく乙女心は理解不能だぜ。
そんなことを思いつつ、オレは操作を続けた。
ターゲットは顔しか見えてないから、まず邪魔なぬいぐるみをどかす。
ここは多少強引に二つだ。
……よし、OK。
いい感じだ。
キミタチはオレを落ち着きのない子だと思ってるかもしれないけど、意外にこういう作業は得意だったりするわけで。
え? なんでかって?
ガキの頃、居残りで漢字の書き取りとか延々とやらされたからな。
オレの忍耐力は一般ピーポーのそれを遥かに凌駕するわけで。
え? やっぱり落ち着きのない子だったんじゃん、て。
おっしゃる通りで。
そんな脳内会話を続けながらも、オレの手は迷いなく動く。
「『ぬいぐるみキャプター』は伊達じゃない(推奨ボイス:古○徹)!」
ほえるオレ。
次にパワーのないアームなのでぬいぐるみを微妙に掘り出し、その次で完全に掘り出す。
そして、最後にベストポジションに配置したところで足の間にクレーンを挟んでジ・エンド。
パーフェクト。
イッツ・パーフェクト。
「パーフェクト・ワ○ルド」ばりのパーフェクトさだ。
「よし、ぬいぐるみ、ゲットだぜ!」
何かのマスターだかなんだかを目指してる少年がよく言ってる感じのセリフを口走る。
まあ、ノリで。なんとなくノリで。
それとも、あの氷点下芸人が多用するネタ『ゲ○ツ』の方が良かったか?
……やめようぜ、テンションが下がる。
それはそうと、四回で取れた。
初めに一回分短縮させたからな。
さすがオレ。
オレ、最高(推奨ボイス:関○彦)。




