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樹が密集してる場所は危険度が高くなる。
樹が多くなるほど昆虫たちのほうが有利になるだろうと思われる。
それよりも開けた見通しのよい場所のほうが視認もできるし戦いやすくもなる。
移動を始めた。
わりと広いこの無人島の中に開けた空間が必ずある。
そこを拠点にする。
長時間滞在する可能性がある。
その拠点を中心にして島の中を探索していく。
時間がかかる方法だが無計画に進んでいくよりは確実に1歩ずつ確信に近づいていける。
まず広い開けた場所を探さなければならない。
蛇敏知にはあてがあるようだ。
山頂、内陸部にある開墾地、あるいは岩礁地帯。
最も理想的なのは平原があればってことになる。
キャンプ地に適している。
うまい具合にそれらがなければ砂浜になる。
それこそ初めにこの無人島に足をつけた場所になる。
戻ればいいだけのことだ。
幸運なことは変な昆虫と遭遇しなかったこと。
不運なことは拠点とするのに都合がよい開けた場所が見つからなかったこと。
もうひとつはそろそろ夕暮れ時になってきていること。
時計が使えないので空模様なんかで判断するしかない。
このままだと野宿になる。
これはもう仕方ないので浜辺でテントを張るしかなくなった。
まだ明るいうちに移動することになった。
浜辺にやってきた。
これからテント作りを始める。
階段は見えないのでここに来た時の浜辺ではない。
テントの設営は蛇敏知を中心に遊海と源五郎も参加する。
源五郎はもともと大工だけあって飲み込みが早い。
キャンプやDIYの経験がない遊海だけがもたついている。
一さんを中心としたチームは周囲の警戒にあたっている。
さぁ、出てこい虫どもと撃退する気で溢れている一さん。
さすが旗本だけはある。
なんだか現代の人間である遊海だけが最もひ弱のようだ。
まっ暗になる前にお泊まりの準備も終わった。
今回はキツネ火がいるので明るさも確保できる。
一さんたち幽霊は、というか江戸時代に生きてた人たちは火があまり好きではないのだが、どういうわけか夜目が効かなくなったので明るさは欲しい。
これは仕方なしだ。
夜の間は火によって明るさを保っておく必要がある。
それに火があることで昆虫たちが近づいてこないのではないかと期待もしている。




