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「一の奥方様たちを急いで探さなければいけませんね」
不安そうなお六が周りに目をくばりながらなぜか小声になってる。
「う〜ん、どうかな?
へたに動くより見つけてもらったほうがいいんじゃないかな。
ほら、からくり師が上空から探してくれると思うんだけど」
お六は思い出したようだ。
蛇敏知の丸、三角、四角。
ドローンって存在は知らないだろうけど空から広範囲を見ることができるのもってことは理解している。
そしてヒ〜って感じでもいる。
それは遊海も同じで、怖ろしい状況に置かれてしまったってことだ。
とにかく蛇敏知たちが来るまでとお六はケースを手に取っている。
いつでもカプセルを使える状態にしておく。
空はどこまでも青くて暑い。
風がソヨッとも吹かない。
本物のサバンナと同じ臭い(行ったことないけど)
変な動物さえ出てこなければこのエリアは楽にクリアできるはず。
そうそう簡単にはクリアさせてもらえない。
それにしてもどんだけ広いんだと呆れるしかなかった。
そんなことを考えながら遊海はやっと立ち上がった。
大きく息を吐いてよしと気合を入れる。
とにかく今は周囲に目をくばるしかない。
変な動物が見えでもしたらすぐ逃げなきゃいけない。
あっとここであることに気づいた。
ライオンとかワニだとかの大型の動物はいる。
だけど昆虫のような小さな生きものの姿を見てない。
ひょっとするといないのか?
この世界は大型の生きものだけしか存在しない?
そうだとすると助かる。
例えば蚊のような生きもので集団でこられたら防ぎようがない。
あ〜空に例のドローンが飛んでいる。
分かれ分かれになったといっても数キロも離れてたわけでもない。
上空からなら、探してもらえるのは早く見つけてもらえるなと思っていた。
遊海としては10分もあれば十分だとは考えていた。
問題はその間だった。
また出現した変な動物に襲われでもしたらアウトだ。
それはなかったので幸いだった。
遊海の目で最初に確認できたのはうっさちゃんだった。
サバンナだと目立ってしまうピンク色の大きなウサギ。
変な動物かと問われると変な動物なんだけど頼もしい味方だ。
「おぉ、にいちゃん、大丈夫やったんかい。
なんや、だんだんきつうなってくるな。
先が思いやられるわ」
源五郎の意見にはみんな納得。
それでも先に進んでいかないとお話にならない。
あとどれくらいで1階をクリアできるんだろ?




