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「それにしても、なんで風邪をひくかね?
いくら暑いとはいっても扇風機を使って寝てたんだろう。
エアコンを使ってたんならわかるが、扇風機で風邪ひくかな?」
「それはわからないですよ。
そういったことだってあるかもですよ、京都さん」
「そうかなぁ···」
妙なところで疑り深い京都先輩だ。
まさかね、お宝探しに行ってたとかは言えないしな。
疲労と怪我とかもあるっていうのも言えるわけないからと熱に浮かされながらも秘密厳守は絶対だ。
ふ〜むと唸ってる京都。
心配そうな三咲。
そうこうしてる間に寺務長はほどなく戻ってきた。
鉄観音住職を連れて戻ってきた。
「う〜ん、熱は?」
住職が遊海の顔をのぞき込んで尋ねる。
三咲から「38度です」と返答があった。
なるほど、顔も熱っぽく見える。
「これから妹尾内科へ行こう。
うちはそこがかかりつけ医院だ。
まず検査してもらわないとな。
風邪、インフルエンザ、コロナなのかわからん。
結果によって治療法が変わるだろう」
「あっ、そうですよね。
風邪かどうかはまだわからないですね」
住職の言葉に敏感に反応したのが三咲。
コロナの聞いてますます不安になった。
新型かもしれない。
空気感染もあり得る。
「繁多くん、起き上がれるかい?
病院は近いから歩いて行こうと思うんだが···
ダメそうだったら車を出すが···」
「住職、歩いてどれくらいですか?」
寺務長が訊いてくれた。
歩いて3〜4分らしい。
遊海が上半身をなんとか起こしてサマーブランケットを外していくとTシャツにボクサーパンツの姿。
寺務長は平気だったが三咲と京都のお顔がポッとなってしまう。
立ち上がろうとするとヨロける。
「あぁ、そうだ。
先に連絡したほうがいいな」
住職はスマホを取り出した。
これから発熱の患者を連れていくからと声が大きい。
人って電話になると自然に声が大きくなるってなんでだろ?
「繁多くん、熱以外の症状ってあるかい?
喉が痛いとか···」




