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蛇敏知はてんとう虫たちの攻撃を気にしてない。
それよりも親玉を倒すことに集中。
通常弾では効かないので爆裂弾に交換。
装填してすぐドンと発砲。
1発、2発、3発と連射。
弾丸は小型のわりには爆発の威力はあるはずなんだが変なてんとう虫にはたいして効いてない。
変なてんとう虫の反撃もすぐ始まった。
ボッ、ボッと口から火炎の塊を吐き出してきた。
いくつかの火炎の塊が襲いかかってきた。
その中の一つが蛇敏知にまともに当たった。
ブワッと蛇敏知の上半身に炎が広がる。
それでも蛇敏知は慌てた素振りを見せない。
「お六、早くドアだ。
急げ、急げ」
源五郎が立ち上がりながら怒鳴っている。
お六はリレミトのドアをしっかりと両手で持っていたのでひっくり返っても手離したりはしてない。
河童の四平も態勢を立て直している。
燃えている蛇敏知に水流噴射で火を消している。
キツネ火は空を飛び回っている小さなてんとう虫たちを次々と撃破している。
それでもてんとう虫たちはどこからともなく現れてくる。
いくらやってもキリがない。
お六が五重塔を脱出するためのドアをセットする。
「用意できましたぁ。急いでここから出ましょう。急いで」とお六は大声で叫んだ。
源五郎もお六に続いて皆に呼びかける。
源五郎に促されて一さんが最初にドアを潜らされた。
続いて源五郎。
その間にカプセル妖怪たちはすべてお六がカプセルに戻していく。
お六を先に行かせて遊海、蛇敏知と続く。
全員が五重塔の外に出た。
源五郎と遊海はバタッと地面に大の字になった。
一さんとお六はヨロヨロと地面に座り込んだ。
全員の息が荒くなってるので落ちつくまでしばらくかかった。
遊海はなんとか上体だけ起こした。
なんかそれだけのことで体が痛む。
周りを見るとみんなへばっている。
蛇敏知に目がとまった。
ジッと立っている。
火に焼かれた姿だ。
そして顔を見てギョっとすることになった。
仮面が外れている。
素顔が見えてる。
人の顔じゃない。
蛇敏知は人ではなかった。
ほどなくして一さんたちもそんな蛇敏知に気づいた。
こういった時に先陣をきるのが源五郎。
「おまいさんは···人じゃなかったのか」
蛇敏知は認めた。
自分は自律思考型からくり人形であると。
つまり現代でいうところのAI搭載のロボットといえる。
その蛇敏知は火に包まれてしまって正常な機能が維持できなくなっている。
およそ30パーセントの機能が失われた。
どれくらいかかるかわからないが修理が必要だ。
いつまでもここに留まってるわけにはいかないので重い体を引きずるように外の世界へ戻った。
遊海だけは自分の部屋に戻った。
源五郎たちもどこだかわからないが自分たちの世界(?)へ帰っていった。
遊海は風呂にも入らずに横になった。
安心したら全身が痛くて疲れはてていることに気づいた。
そのまま泥のように眠ってしまった。




