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「おっ、なんやあれは?」とギョっとした源五郎が目をむいている。
一さんとお六は無言だったがみるみる顔が曇っている。
「てんとう虫ですね。
しかも大きすぎる···」
遊海は目をそらさずにみんなに教えた。
カプセル妖怪たちも全員ドアから出てきた。
変なてんとう虫がいるのを認めると全員が釘づけになっている。
お六のお願いがないのでまだおとなしくしている。
そのお六にはやらなければならないことがある。
お六こそがキーマンだ。
さっそくだがカプセル妖怪ぬり絵を呼び出してもらって作業開始だ。
変なてんとう虫が動き出す前に、とにかくここから離れたほうがいい。
ぬり絵によって3階に上がるためのドアの縮小コピーが作られた。
それを大切に着物の中に収めたお六は、次にここから緊急脱出するために用意してあるリレミトのドアを手に取る。
その時だ。
異変が起こった。
規格外の大きさの変なてんとう虫の背後にブワッと小さなてんとう虫の大群がいきなり現れた。
びっしりといる。
遊海たちはギョっとして目を見張った。
こんな時って体が動かない。
かなり遅れてやっと緊急事態に反応することになる。
それでは時すでに遅し。
空中にいる小さなてんとう虫軍団がいっせいに突撃してきた。
遊海と一さんはギリギリのところで咄嗟に地面に伏せた。
間に合わなかったのは源五郎とお六。
てんとう虫の1匹が体当たりしてきてもたいしたダメージはない。
今のようにまとまった数が体当たりしてきた場合は大きなダメージになる。
幽霊である源五郎とお六には本来なら物理的なダメージがないはず。
これは幽霊なんだけど実体化しているのか?
あるいはこの世界では幽霊であっても関係ないものなのか?
2人はてんとう虫の大集団に突き飛ばされた形でひっくり返っている。
体当たりだけだったのでそれ以上の被害がなかったのは幸いだった。
蛇敏知はてんとう虫の体当たりには耐えて、変なてんとう虫に向かってからくり銃を発砲。
弾はあたったがビクともしない。
カプセル妖怪たちは、うっさちゃんは平気でいる。
ぬり絵は耐えていたがてんとう虫の多さには勝てなかった。
後ろにひっくり返った。
河童の四平はなんの抵抗もせずにてんとう虫たちにひっくり返されてしまった。
キツネ火だけが俊敏な動きで突進してくるてんとう虫たちをヒラリと避けて脇に離れていった。
すぐ反撃に移る。
口からの火炎弾発射。
通常なら尻尾の先を燃やして夜を明るくしてくれる。
冬場なら暖もとれるほど熱も出してくれる有り難い妖怪。
空中で飛んでいるてんとう虫の大群には火炎弾が非常に有効。
次々と焼き払われていく。




