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「それはできるとは思うんですが···
ここに戻ってこれるかどうかは···」
「できなかったら初めっからということになるのか」と一さんが懸念するべきことを言ってくれた。
そういうことになるとまた大変なことになる。
あのサバンナでの動物たちとはもう会いたくない。
テストをすることもできないか?
ダメだったらスタートからやり直し。
うまくこの3階から再スタートできることが一番なんだけど。
蛇敏知を含めて5名。
カプセル妖怪たちはカウントしない。
多数決なら奇数の人数なので必ず結論が出る。
遊海が弱気になりつつあるのは自分が足を引っぱってないかと負い目を感じているからだ。
もう少し自分でなんとかできるように準備万端で再チャレンジしたいといった思いがある。
行けるんだったらこのまま突き進んだほうが2度手間にならなくてよいのだが···
多数決が始まった。
遊海と一さんは一時撤退を希望。
遊海は甘く考えすぎていた。
自分の体力などではかなりきついということを思い知らされた。
これから先に進んでいっても足を引っぱっる存在になってしまう。
それは気分的にもよくない。
平気そうにしているが体力が限界だ。
体もあちこちが痛いし。
ここでギブして体調を整えてから再チャレンジしたい。
一さんは、普段なら弱音を吐くことはあり得ない。
もともとの強気の性格もあるが、やはり旗本としての気構えも強い。
泣き言を言わない一さんでもジャングルや無人島には耐えられない。
江戸の町、現代の東京とはかけ離れすぎている。
一さんも軽く考えすぎていた。
反対に源五郎とお六はこのまま進んでいきたいと思っている。
源五郎は大工で肉体派ということもあって体力がある。
それと物事を比較的単純に考えてしまう傾向にある。
少々厳しくなってもなんとかなるさと気楽に考えている。
お六の場合は好奇心の強さだ。
カプセル妖怪の力もあるので源五郎と同じようになんとかなるだろうと思っている。
これで2対2になった。
蛇敏知の判断によって結論が出る。
判断としては一時撤退だった。
その理由はしごく簡単なものだった。
こういったことは、病人ではないが弱ってる者に合わせなければならない。
途中で力尽きて進めなくなる可能性が高い。
それに無理して進まなければならないといった理由もない。




