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幽霊さん  作者: 弁財天睦月
熱帯雨林

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101/106

1-1

1


木材でできているが広くて豪華な階段を昇っていく。

どういうわけか(ちり)ひとつ落ちてない。

遊海たちが足をつけることで汚れてしまった。

ひょっとしてこの木材の綺麗さは(ひのき)か?


「なんかやけにあっさり進めたな。

次もこんな調子だったら楽なんやがな」


源五郎が上機嫌で階段を上がっていく。

ここぞとばかり先頭だ。

その源五郎が階段を登りきった。


「なんや?」と素っ頓狂な声を上げた。

続いて蛇敏知、遊海と五重塔の3階になるエリアに全員が足をつけた。


「変わってない?

いや、よく見ると違うかも?」


前は無人島だった。

階段を昇って次のエリアに入っても似たような景色に見える。

遊海だけが最初に気づいたのかもしれない。

樹の質感が違うというか種類が違うんだろう。

樹の大きさや高さも大きく異なる。

それと無人島とは土の感じや空気感も異なっている。

ここのほうが湿っぽい。

知ってる人ならここは無人島ではなくジャングルだと言えばわかってもらえるんだが。


「看板はどこじゃ?」


おっと忘れてた。

一さんが気づいてくれた。

ヒントが書かれた最重要な看板を探さなきゃならない。

それが見当たらない。

階段の近くにあるはずだと思うが。


おかしいな、その場でクルッと回ってみても見当たらない。

全員で手分けして探すことになった。

見つけてくれたのはお六と河童の四平のコンビ。

鬱蒼(うっそう)とした伸び放題の草の中にひっそりと隠れていた。

こんな草の形状を見ただけでも熱帯雨林特有の植物だとわかる。

高さのある樹木が多すぎて空からの光が届かないことがその原因になる。


全員が立て看板の前に集まった。

このエリアでのミッションは「凶暴な魚を倒せ」ということだ。

おそらくだけど遊海だけがピンときている。

熱帯雨林で凶暴な魚っていえばアイツだろう。

そうだとすれと川があればそこにいると思うんだけど。

一応そのことはみんなに伝えておいた。

危険な魚だとも追加したんだけどちゃんと理解してくれたんだろうか?


進む方角は川と決まったので少しは楽かもしれない。

その反面、非常に怖くもある。

ワニがいたりして?






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