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気づけば姫と異世界統一することに?!  作者: chocolate(ショコラ)
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序章3〖 BARの店長さん〜コーヒーの香りのいい匂い〜 〗

これまでの姫統一は、異世界転移前日編に入り、明かされる真実。あいとくんの全てはここから始まり、あいとくんの今まではここで終わりを告げる。異世界転移前日編ついに完結。ギャグあり、可愛いあり、チートあり!の異世界ラブコメファンタジー冒険記!気づけば姫と異世界統一することに?!序章第三節始まり始まり。

「ああ、食べた。食べた。」


「おにいちゃん、まだおかわりあるけどいる?」


「いやあ、もうお腹いっぱいぜよ。妹よ。」


「じゃあ、もうお皿片付けちゃうね!」


スタスタとお皿を片付けて洗い始めたいのり。

いつ見ても可愛いなあ。


そんなことを思ってると、気づけば8時30分になっていた。


「あ、やべ。そろっと行かないとだ。」


「ん?おにいちゃん、どっかに出かけるの?」


「あ、ああ、ちょっと彩華の家にな。あいつ、時間に遅れたりするとうるさいから。」


「そっかあ。さやかねえの家に行くんだったら、ケーキでも買っていけば?最近さ、大通りに新しいケーキ屋さんと喫茶店ができたらしいよ?」


「そうなんかあ。じゃあ、いつも世話になってるしたまには甘いものでも買ってってやるか。ついでに、いのりの分も買ってくるけど何か食べたいケーキあるか?」


「え?あたし??あたしはねえ、おにいちゃんのおまかせでいいよ!」


「よしきた!おにいちゃんに任せなさい。美味しそうなの買ってきたげるよ〜」


「(´>∀<`)ゝ))エヘヘ。楽しみに待ってるよ!」


さり気ないこういう笑顔がめちゃめちゃ可愛い。


「おっと、そんなことしてる間にケーキ買う時間なくなっちゃうから、そろっと行ってくるよ。」


「はーい。夏近いけどまだ外寒いからあったかい格好してってね?」


「おけおけおけけ丸。」


俺はいのりに言われた通りに暖かい格好をして家を出た。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして歩くこと数十分。

俺はケーキ屋にたどり着いた。


「ここか、いのりの言ってた新しく出来たケーキ屋ってのは。」


外見はあまり派手すぎず、でもザ・ケーキ屋。って感じがするとてもシンプルなデザインだ。

とりあえず、中に入る。


カランッ


「いらっしゃいませ〜」


入ると同時に、元気のいい店員さんの声が聞こえた。


「ほお。結構内装はこってるんだなあ。」


外装に比べ、内装はなかなかこだわっていた。たぶん、店長の趣味に合わせられているのだろう。


「お客様、どのケーキに致しますか?」


20歳ぐらいの大学生のお姉さんが店員をしていた。

見た目は、髪は肩ぐらいまで伸びていて、ライトブラウンって感じの色。ピアスとかはしてないからあまりチャラくはないけど髪を染める程度のどこにでもいる大学生ってところだろう。

好みか好みじゃないかと言われたら、かなり好みでいい線を行ってるとおもう。


「えっと、とりあえず、おすすめとかってどれですかねえ?」


「おすすめですか?う〜ん。そうですねえ、このチョコケーキとか結構こだわって作ってますよ?」


「ほう、チョコケーキか。」


この時俺は、彩華がチョコが好きなことを思い出した。


「じゃあ、それを3つ。」


彩華の両親の分もチョコケーキで頼んだ。


「はい、かしこまりました。チョコケーキ3つですね。あとほかにもなにかございますか?」


「あとは、このデラックスいちごスペシャルを二つで。」


このデラックスいちごスペシャルは、スポンジの上にいちごの生クリームが塗ってあり、さらにその上にこれでもかと言うぐらいにいちごが乗っている。まさに、デラックスいちごスペシャルだ。

俺は店に入ってこれを見た時に、いのりにはこれを買っていこうと決めていた。

だから、俺の分とあわせて二つ頼んだ。


「以上でよろしかったですか?」


「あ、はい。それでお願いします。」


そう言うと、お姉さんがササッとケーキを箱に入れてくれた。


「では、合計2200円になります。」


「じゃあ、これでお願いします。」


俺は会計を済ませて、その店を出た。


「よし、じゃあ彩華の家に行くかあ。」


そう思った矢先、俺はそのケーキ屋の道を挟んで斜め前にある喫茶店に目がいった。

こじんまりとした、昔ながらの喫茶店という感じだった。


「あれ?あんなとこに喫茶店なんかあったっけ?」


この時俺は、いのりとの会話を思い出した。


「そういえば、いのりが新しくケーキ屋と喫茶店ができたって言ってたな。その喫茶店か?」


そんなことを言っているあいだに、気づいたら俺はその喫茶店の前にいた。なぜだか、俺はこの喫茶店が気になるというか、なんか惹かれたのだ。


「ちょっと、入ってみるか。」


普段なら絶対入らないであろう喫茶店に、俺は何故かこの時だけは、入る気になった。


カランッ

「・・・」


店に入ったものの誰もいなかった。たぶん、裏かどこかに行って一時的にいないのだろう。


内装は外装と似た感じで、昔ながらのレトロな感じだ。あと、ここは喫茶店ではなく、BARだった。(今気づいた。)


「あの〜、すいません。店員さんいませんかー?」


・・・。


とりあえず、コーヒーでも頼もうと思って店員を呼んだが、なにも返事が返ってこなかった。


「おっかしいなあ。誰もいないのか??」


と思った言った矢先、


「はいはい。おお、お客さんか。」


と、60歳ぐらいのおじいちゃんが現れた。


見た目はあまり頼りなさそうだが、すごくベテランっぽく、優しそうなおじいちゃんだった。


「あ、すいません。エスプレッソを1杯もらえますか?」


「ああ、はいはい。エスプレッソね。」


そう言うと、そのおじいちゃんはそそくさとコーヒーを作る準備を始めた。その手際の良い動きを見ると、やはりベテランのようだった。


「あの、おじいさん、ここのマスターっていないんですか?」


「んん?マスター?このお店は私のお店で私以外誰もいませんよ?だから、まあ、マスターは私ってことになりますね。」


「ああ、そうなんですか。とても良い雰囲気のお店ですね。」


やらかした。俺はやらかした。と何度も心の中で思った。見ればひと目でマスターとわかりそうなのに、見た目がちょっと頼りなさそうだから、てっきりマスターじゃなく従業員だと勘違いしてしまった。不覚。これはあいとくん、一生の不覚。

そして、マスターさんごめんなさい。ほんとごめんなさい。


と、心の中でマスターさんに何度も誤っているうちにコーヒーが出来たようだ。


「はい、お兄さん。冷めないうちにどうぞ。」


「あ、いただきます。」


ズズッ。、

一口飲んだだけでこのコーヒーの美味しさがすぐに分かった。まず、香りがいつも飲んでるようなコーヒーとは全然違う。奥深くまでしっかりとコーヒーの香りがする。そして味も苦味の中に甘みがあり、すごくおいしかった。


「わああ、このコーヒーすごく美味しいですね!」


「ほっほっ。それは良かった。火傷しないようにゆっくりね。」


そして、ズズッと二口、三口とコーヒーを飲んだ。


ふぅ。(o´д`o)


と、一息つくと、それに合わせたかのように店長さんが話しかけてきた。


「ところでお兄さん、つかぬ事を聞いてもよろしいかな?」


「ん?なんですか?」


「お兄さん、最近なにか悩み事でも抱えてるんじゃないかね。」


「え・・・なぜそれを。」


俺はこの時、ドキッとした。

この店長さんが言ったことは図星だったのだ。


「私は長年こういうお店で働いてきたからね、何となくお客さんの顔を見ればわかるんだよ。」


「は、はあ、マジですか。」


やはり、この人やりよるな。ベテラン中のベテランだよこの人。間違いねえ。と俺は心の中でこの店長さんをリスペクトしていた。

そんなことを思っていると店長さんが、


「もし良かったらその悩み、私に聞かせてくれんかのう。」


と言った。


「は、はあ。」


俺は少し間を置いて考えたが話すことにした。


「まあ、悩みというかなんと言いますか。最近、なんか人生に飽きたと言いますか、いつも通りの生活をいつも通りに過ごすことにためらいを感じてるんですよね。」


実は誰にもまだ言ってないし、妹のいのりにさえも言ったことがないのだが、俺はいのりとの生活や学校生活がいつも通りに過ぎていくことに少し飽きたというか、違和感を感じていたのだ。


「なんなんですかね、この感じ。」


別に今の生活に不満があるわけじゃない。むしろ、そこら辺にいる学生よりかは断然幸せで、恵まれて暮らしていると自分でも思う。

可愛い妹がいて、仲のいい幼馴染と男友達がいる。すごく充実しているじゃないか。と、思う。

だけど、なにか違和感を感じる。平和すぎるせいなのかなんなのかわからないが、違和感を感じるのだ。


「自分でも何がしたいのか、よくわからないんですよね。」


と言うと、店長さんが口を開いてこう言った。


「お兄さんの気持ちわかるよ。周りよりも充実しているはずの生活なのになにか物足りない感じがする。というのは、よーく分かる。私も昔、そんな時期があったからのう。」


「え、店長さんもそんな時期があったんですか?」


「ああ、、あったとも。」


俺はその言葉をきいて少しほっとした。


そして、店長さんは続けてこう言った。


「じゃあもしだぞ、もし新しい世界でもっとパンチのある、いまのいつも通りの生活なんかクソ喰らえと思えるぐらいの人生を送れるとしたら、お前は行ってみたいか?」


「うーん・・・。」


うーん。とは言ったものの、答えはひとつに決まっている、俺はすぐにこう言った。


「ああ、もちろんだ。可愛い女の子付きならどんな生活でも構わないぜ!」


「ほっほっほ。威勢がいいのう。お主、気に入ったぞ。お前の望みを叶えてやろう。」


「え、どゆこと?」


俺はこの店長さんの言っている意味がよく理解できなかった。


そして、店長さんはそんな俺を差し置いて話を続けた。


「お主、なかなか面白いやつだからのう。私の力で特別に力を授けよう。」


力?特別?聞けば聞くほど、この店長さんの言っている意味がわからなかった。とりあえず、俺はこう言った。


「なんの力ですか?」


そう言うと、店長さんがこう言った。


「まあ、しいて言うなら、過酷なジャングルを生き抜くための知恵ってところかのう。」


俺はここまでまだ話の内容を理解出来ていなかった。


「まあ、とりあえずジャングルで生き抜くためだったら木の上にある木の実とか取れないとダメだよな。なんかこう、ものを盗むみたいな力とかほしいかも。あと、でかいヘビとかいそうだからそういうのに勝てるための力とかも必要かなあ。あと、なんてったっていちばん大事なのは、やっぱり最後は運だよね。これ一番大事だと思う。運がなければ生きていけないよね。」


と、独り言のようにペラペラと喋ってしまった。


「お主、なかなか頭がいいのう。ますます気に入ったわ。」


店長さんは関心したように言った。


「は、はあ、、。」


「ということで、お主に人生最大のプレゼントを進呈しよう。」


「え、プレゼント?なんの話?」


と思った途端、突然目の前が暗くなり俺は気を失ったのだった。






次回予告、

ついに異世界転移前日編が完結した。そして新たに始まる、主人公あいとくんの異世界統一物語。こんなはちゃめちゃな状況にあいとくんはしっかりとなじむことができるのか?!次回、「結局花の香りはいい匂い。ついでにロリお母さんには気をつけろ。」ぜってー、見てくれよな!

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