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第24話 この世を破滅させてみせる

「やった…!!遂に手に入れた!!!」

色々あったが、遂に秘宝ネメシスを奪うことが出来た

「ご苦労様。怪盗マジカル。また人魚に見つかる前に早いところ脱出しよう。」

と私はインカムで怪盗マジカルに伝える

『うーん…でもこの秘宝ネメシスきな臭くない?所有者を破滅させるなんてさ。』

「寧ろ好都合だよ。私と共にこの世界を破滅へと向かわせることが出来るんだ。最高のお宝だよ!!」

『やっぱり使うつもりなんだ。秘宝ネメシス。』

「当たり前よ。こんなチャンスないわ。」

『私は反対よ。』

「…何?」

『だから私は反対だって言ってるの。』

「なんだか今日は反抗的だね。どういうつもりだ?私が秘宝ネメシスを持って帰ってこいと命令しているんだ。黙って従えばいい。」

『私達は2人で怪盗マジカルのはずよ。主導権を渡したつもりはないわ。』

「私が主導で怪盗マジカルは活動している。計画を立てているのは私だ。」

『そうね。今までは反対する理由がないから従っていたけれど、今はあるから。』

「なんで嫌なの?」

『そりゃ大事な友人を破滅させたくないからね。』

「馬鹿なこと言わないで。私はいつでも捕まってもいいし、地獄に堕ちてもいい覚悟で怪盗マジカルを始めたのよ。私が破滅してこの世界を終わらせてくれるなら本望だわ。」

『そうだね。でも私はこの世界を破滅させたくないんだ。』

「今さら善人になるつもりか?」

『まさか。私は貴方よりも大悪党よ。』

「何を考えている?秘宝ネメシスをどうするつもりだ。」

『元々の計画通りに新しい持ち主に届けるつもりよ。』

「ふーん…まぁいいよ。それなら。」

『フフッ。じゃあそういうことで。』

と言ってインカムは再び通信が切れてしまった

九条姫華はそろそろ潮時かもしれないな

先程、探偵の北条君に捕まりたいとのたまっていたし

私の指示は無視するし

勝手にインカムを切って勝手に行動するし

私の思うように動いてくれなくなってきた

1度目に秘宝ネメシスを奪った時もインカムを切って何かしていた

おそらく秘宝ネメシスの預言の力を試したのだろうけれど

そんなことせずにすぐに持ち帰っていれば、秘宝ネメシスは無事に奪って逃げられたかもしれないのに

はぁ…

まぁ過去を悔いても仕方がない

今回、秘宝ネメシスが本物であり

この世界を破滅させる能力があることがわかっただけでも大収穫だ

それに…人魚という存在が実在し

人魚は容易に人間を殺すことが出来る存在であることがわかった

人魚も人間達を破滅に追い込むことが出来る存在だ

人魚はすぐに気に入らないやつは殺すので

扱うことは難しいが

上手く騙すことが出来れば、桜田瑠衣のように人魚を操ることが出来る

ただ…私が桜田瑠衣より魅力的な人間であるはずもなく

私が桜田瑠衣から略奪愛をするにはレベルが高過ぎて無理すぎる

それに殺される可能性の方が高い

日本のトップアイドルよりも魅力的になれるわけがやいので人魚を操ることは諦めることにしよう

いや…正確には今は諦める

今後、私に懐くように少しずつ懐柔してやれば

バカだからすぐに信用して人魚を操ること成功出来そうだ

桜田瑠衣が今は手綱を握っているが、化け物をずっと相手にするのは疲れるはず

そのうちボロが出て人魚に殺されるだろう

桜田瑠衣を手放したその時に騙せるように準備はしておこう

今回のダークホースは渡来このみだな

まさかあんなに有能だとはノーマークすぎたよ

超小型のGPSと盗聴器は警察にも探偵にも気づかれたことなんてなかったのに

九条姫華が怪盗をやめたら後継者として受け継いで欲しいぐらいだ

まぁ絶対に首を縦にふることはないだろうけど

「私に隠し事をして怪盗マジカルとして活動するなんて生意気。」

インカムは先程とは違い、ずっと切れたままだ

私に知られたくないことがあるのだろう

私の手のひらで動いているくせにな

九条姫華が私に惚れていることだってわかっている

私がそうなるように仕向けたから

恋はこの世で最も盲目的で

正義も悪も関係なく

尊くて

そして残酷だ

盲目的に私を姫ちゃんは愛してくれているから

動かしやすくて気に入っていたのにな

私に惚れているなら

黙って私の言うこと聞けよな

私に生きて欲しいなんて

私に嫌われても生きて欲しいと願うなんて

本当に馬鹿な女だ





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