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第18話 破滅しても必ず手に入れる

「無能な警察め…!!!」

怪盗マジカルは警察から秘宝ネメシスが保管してある鍵を強奪し、あっという間に最上階まで飛んで逃げた

最上階に配置されている警察はほとんど革命家の人質救出の為に手薄になっていて

怪盗マジカルはあっさりと窓から逃げた

怪盗マジカルは傘を使って空を飛ぶ

秘宝ネメシスを手に入れたら最上階に来ることは予想出来た

俺はスモークを焚かれた時からずっと最上階で怪盗マジカルが来るのを待っていた

予想通り怪盗マジカルは最上階のデッキに来た

俺は身を潜めて秘宝ネメシスを狙っていた

怪盗マジカルは満月の光に照らして

秘宝ネメシスに預言をさせようとしている


【答えが出ていることを私に聞くな。】


……!?!?!?

喋った…

確かに秘宝ネメシスが喋っていた!!

やはり秘宝ネメシスは宇宙からの贈り物であり

神の意思を宿した神聖な鉱物!!

この世で最も神の存在に近い秘宝だ!!!

人生で1番興奮している

血が湧き頭が沸騰しそうだ

動機も止まらない

このまま興奮して死ぬかもしれない

絶対に欲しい

欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!!!!!

破滅を呼ぶ秘宝でも構わない

絶対に手入れてたい!!

どうやって奪おうか…

こんな興奮して今にも倒れそうだからまともな作戦が浮かばない!!

とにかく傘で空に飛ぼうとしたら足を掴んで離さないようにしよう

死んでも離さないようにしよう

…?

怪盗マジカルが金髪少女とイケメン男子と何やら話をしている

雰囲気はかなり険悪だ

え…?

金髪少女の足が魚のヒレに変化した

人魚

金髪少女は人魚だった

秘宝ネメシスのような存在があるなら

人魚のようなファンタジーのような存在も実在するのか

秘宝ネメシスが危険な存在を呼び寄せる力があるのだろうか

破滅を呼ぶ秘宝と言われているだけはある


…!!!



怪盗マジカルが人魚に秘宝ネメシスを渡した!?

秘宝ネメシスを渡した後、怪盗マジカルはすぐに逃げて行った

得体の知れない生命体を恐れたのか

これはチャンスだ

人魚から秘宝ネメシスを奪うことが出来れば

秘宝ネメシスは私の物だ

俺は人魚に近づき声を掛けた

「美しい女性の方!秘宝ネメシスを怪盗から取り返して頂きありがとうございます!」

「なんじゃ?お前は?」

「秘宝ネメシスを取り返す為に警備していた者です。俺が元の持ち主に返してきます。」

と俺は手を出す

「ダメじゃ!この秘宝ネメシスはルイくんが欲しいと言っている!!お前になんかやるもんか!!」

「しかし秘宝ネメシスは破滅を呼ぶと言われています。所有していると危険な目に遭うかもしれませんよ。」

「そうなのか?」

「はい。」

「ルイくんどうする?」

「この人は警備の人じゃない。服装がパーティの参加者そのものじゃないか。嘘つきには秘宝ネメシスは渡せないよ。」

「嘘ではないですよ。ルイくん。ほら、一般人の探偵も怪盗を捕まえる為に警察から依頼されているだろう?俺は鉱物学者でね。今回は秘宝ネメシスのことに1番詳しいから警備を警察から直々に頼まれていたんだ。」

「パーティ服で?」

「私服の方が紛れ込みやすくていいだろう?」

「どうも胡散臭いなぁ。秘宝ネメシスは俺が直接五十嵐さんに渡すよ。それでいいだろう?」

「ダメだ!!秘宝ネメシスは破滅を呼ぶと言っただろう?所有者は危険な目に遭う!!」

「それでも今の所有者は五十嵐さんだから所有者に渡すことは当たり前だろう?」

「お前の望みをなんでも叶えてやる!!だからその秘宝ネメシスを寄越せ!!」

「えぇ…」

「なんでもだ!!」

「別に叶えて欲しい欲望なんてないし…」

「そっちの人魚はどうなんだ!!何か叶えて欲しい願いはあるのか!?」

「妾は恋をしたいのじゃ。」

「よし!!俺と恋をするぞ!!」

「嫌じゃ!!妾はルイくんと恋をするんじゃ!!」

「そんな小僧よりも俺のような大人の男の方がいいぞ!!」

「ふむ。どこがいいのじゃ?」

「えっ。」

「お前のどこがルイくんよりもいいんじゃ?」

「大人の色気…とか…?」

「お前の歳はいくつじゃ?」

「27歳だ。」

「はっ!お前も小僧じゃないか!!500歳の妾に大人の色気なんてよく言えたの!!」

「確かに俺はルイくんよりもかっこよくないかもしれないが…秘宝ネメシスを渡してくれるなら命よりも君を大事にして愛することを誓う!!!」

「なっ…命よりも!?」

「そうだ!!君の為に生きて君の為に死のう!!」

「ふむ。なかなか情熱的な告白じゃの…」

「愛している!!俺と恋をしてくれ!!」

俺は秘宝ネメシスを手に入れる為に人魚に熱烈な告白をしていると

「そんな…俺だってミルキーと心中するぐらい愛しているのに…俺を捨てるの?ミルキー。」

とルイくんが目をうるうると潤わせて言う

「ルイくん!!そんなに妾が好きなのか!?」

「当たり前じゃないか。俺達恋人だろう?ミルキーが浮気したら悲しくて泣いちゃう。」

「浮気…!!本で読んだぞ!!浮気は最低だ!!」

「そうだよ。俺だけを見てよ。ミルキー。」

「もちろんじゃ!」

「そういうことだから。ごめんね。お兄さん。秘宝ネメシスは諦めて。」

「そんな!!秘宝ネメシスは破滅を呼ぶんだぞ!!その秘宝を持っているとお前達破滅するぞ!!」

「そんな脅しにはのらないよ。」

「脅しじゃない!本当だ!!」

「ねぇ。ミルキーこの人しつこいから黙らせて。」

そういうと人魚の口から大きな牙が生えて

「おい。ルイくんを怒らせるなよ。噛み殺すぞ。」

と脅してきた

殺される

人ではない存在

人の常識を逸脱している存在

逆らえば…殺される

それでも

それでも俺は…!!!

「こ…この命に替えても秘宝ネメシスを手に入れてみせる!!!俺は!!絶対に!!引かない!!!」

と声と足を震わせて答えた

ルイくんは困った様子で

「うーん…どうしようかな。さすがに殺すのは可哀想だからなぁ。」

「ルイくんは優しいのぉ。こんな変な男の命も哀れに思ってやれるなんて…」

「秘宝ネメシスは五十嵐さんに返すからさ。五十嵐さんに交渉して譲って貰うように頑張りなよ。」

「ルイくん♡優しすぎる♡」

「いつでもミルキーの横でかっこいい彼氏でいたいからね。」

「妾もルイくんに可愛いと思ってもらえる彼女になる!!」

「ミルキーは可愛いよ。」

「本当か!?嬉しい♡」

「じゃあね。鉱物学者の兄さん。秘宝ネメシス譲って貰えるように頑張って〜。」

「慈悲深いルイくんに感謝しろよ!」

そう言って2人は去って行った

交渉失敗してしまった

秘宝ネメシス

絶対に手に入れてみせる

この身が破滅しようとも

五十嵐承太郎

どんな手段を使っても譲って貰えるようにしてやるからな!!!


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