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第16話 怪盗マジカル参上

『準備はいい?』

「もちろんよ。」

怪盗マジカルとして活動する時、胡桃は現場には来ない

胡桃は学生寮からインカムで指示をする

『油断しないで。今回は敵が多そうよ。』

「わかってるわ。」

『行くわよ。』

「あいあいさー。」


私は豪華客船のシャンデリアに降り


「この世の悪を嘲笑う。怪盗マジカル参上。」


そして豪華客船の会場に白いスモークを放った

会場が混乱する中、1人の警察官を捕らえて

「ごめんね♡」

と言って首を落として気絶させた

気絶させた警察官の警察手帳を確認し

「不知火透さんね。」

気絶させた不知火透を適当な倉庫へと放置し

私は不知火透に変装をして会場へと戻る

会場はまだ白いスモークが焚かれたままで

紛れ込むのは容易かった

スモークが晴れて無事に警察官として潜入に成功すると

「怪盗に告ぐ!人質を10名預かった!人質を解放させたければ、この俺橘直人の所に来い!!」


と豪華客船内にアナウンスがされた

『あー。無視無視。どうせ人質に危害を加えるなんてしないから。放置していいわよ。」

とインカムから胡桃の声がする

橘直人のことはどう言う人物かわかっているからこう言っているのだろう

幼馴染なのだと言っていたけれど胡桃が他人を理解している態度を取られることはむかつく

「いいの?人質を助けなかったら怪盗マジカルは世間から悪人に仕立てあげられるわよ。」

『構わないわ。今が善人のように語られてて動きずらいまであるわ。お宝を奪う極悪人として世間を騒がせないとね。』

「まぁわかったわ。秘宝ネメシスを奪うことにまずは集中するわよ。」

『うん。作戦通りにね。』

「OK。秘宝ネメシスの防弾ケースの鍵を持った警察監の藤本時久はどこ?」

『今もずっと秘宝ネメシスの側に立っているわ。』

「うーん。奪うのは難しそうね。」

『作戦通りにすれば大丈夫よ。」

「上手くいくかな。次の作戦は穴が多くて不安なんだけど。」

『いけるいける。姫華ちゃんの運動神経は世界一だからね。』

「運動神経だけではどうにもならないと思うけど…」

『怪盗マジカルは最強なのよ。』

「はぁ…まぁ頑張りますよ。」


「キャーーーーーーー!!ルイくーーーーん!!」

と黄色い声援が会場中に広がる

怪盗マジカルが現れて、人質も革命家に囚われた混乱した会場をステージに注目させて会場中の人間を虜にさせている

トップアイドル桜田瑠衣

「うわ…すご…」

アイドルなんて興味なかったけれど、桜田瑠衣の圧倒的なパフォーマンスについ魅入ってしまった

『ちょっと!何呑気にアイドルステージ楽しんでいるのよ!!秘宝ネメシスに集中するとか言ってたくせに!』

「いや…本当に凄くて…つい魅入っちゃった。」

『遊びに来たんじゃないのよ!しっかりしてよね!!』

「わかってるわよ。」

とか言いつつ私桜田瑠衣君のアイドルステージに釘付けになって見てしまった

『おい!!!』

「いやぁ。アイドルステージって初めて見たけど凄いなぁ。」

『そんなもんどうでもいいから早く次の作戦に移行しろ!!』

「まぁまぁ焦らなくてもいいじゃないの。」

『今のうちに不知火が倉庫から見つかったらどうすんのよ!』

「大丈夫よ。ここの会場の人間は全員桜田瑠衣の虜だから。誰も目が離せないわ。」

『それなら尚更、鍵を奪うチャンスでしょうが!』

「まぁそれはそうだけど…」

『怪盗マジカルがアイドルに夢中なんて情けない…』

「フフッ。ごめんごめん。この豪華客船の主役は私だと存在を示さないとね。」


アイドルステージが終わり、作戦を決行しようとすると

「キャーーーーーーー!!」

と悲鳴が上がった

私は振り返ると金髪美少女が大きな牙で警察官を襲っている

金髪美少女は人間ではありえない牙をしている

「な…なにあれ…」

『…会場の観客リストにはいない女だわ。おそらく不法侵入者。あるいは警察の回し者の罠かな。』

「メイクや変装であんな牙にならないわよ。人外よ。」

『何をするかわからない。1番警戒するべきね。人外なのかはここからのモニターでは確認しずらいけど…警察官に噛みついている時点でかなり厄介な人物よ。』

「どうする?」

『相手の目的をまず把握しましょう。』

「わかったわ。」

金髪美少女は警察に噛みついた後、桜田瑠衣と2人で会場を飛び出した

「狙いは桜田瑠衣だったみたいね。」

『なんだ。ただの厄介ファンじゃない。驚かさないでよね。』

「そうなのかな…」

『とにかく今、会場は混乱状態よ。作戦決行するわよ!』

『あいあいさー』


ビーーービーーービーーー

と警報音が会場に広がる

突然の警報音に会場中がパニックになる

「おい!この警報音は…!!」

と警察監の藤本が言う

「防弾ケースが開けられた時に鳴るものです!」

と隣にいる警察官が答える

「バカな!鍵は確かにここに…!!」

と警察監の藤本が手のひらに鍵を確認と為に出した瞬間

「よいしょー!」

と私は傘から釣り糸を出してそのまま防弾ケースの鍵を奪った

「しまった!!」

と藤本が言うがもう遅い

私は強奪した鍵を使って

ガチャリの防弾ケースから秘宝ネメシスを奪った

「ではではみなさま。ご機嫌様〜!!」

捕まえようとする警察官を傘を開いて空を飛び交わす

「待て!!」

と探偵の北条君が呼び止めるが

「ばいばーい!」

と私はそのままシャンデリアの上まで傘で飛んでそのまま窓から逃げた

「窓から逃げたぞ!追え!!」

と警察は私を捕らえようと迫ってくる

最上階のバルコニーで私は秘宝ネメシスを月にかざす

「満月の夜に預言をする石か…」

『何やってるの?早く脱出しなさい!』

私は胡桃との無線を切って秘宝ネメシスに尋ねる

「愛してる人と地獄に堕ちるか、愛してくれる人と幸せになるか…私はどうすればいいですか?」

も私は秘宝ネメシスに聞く

預言なんて嘘くさい絶対有りえない

でも…もしも本当なら

預言してほしい

私は何を選べばいいのか


【答えが出ていることを私に聞くな。】


と秘宝ネメシスは確かに喋った

私は目を見開き驚く

そして

「フフッ…アハハハ!!たしかに!!」

と大声で笑った

私は何をしているのだろうか

きっとここで秘宝ネメシスに好きな人と幸せなれると言われたところで

私はそうしないのだから

幸せになれなくても

地獄に堕ちても

この恋を止められないのだから

「仕方ない。地獄に堕ちるか。」

私はそう呟いて秘宝ネメシスに

「ありがとう。やっと決心出来たよ。」

とお礼を言った


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