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第二十一話 「先発力」
両軍の主な先発分析をしてみる。
総合的に打力、守備力ともに
一軍が二軍を上回り、
先発の佐伯も経験豊富だ。
一方二軍には矢羽一輝
阪堂虎に加えて、
先発の冴永誠一は
一輝と同じ一年でありながら、
中学時代は全国優勝の
エースを務めるほどの
二軍先発まで勝ち抜いてきた
実力派投手である。
果たして一軍が
維持を見せるのか。
それとも新戦力を率いた
二軍が底力を発揮するのか。
そして試合は始まった。
さすがは甲子園決勝戦を
経験しているだけある。
初回三人をピシリと抑えて
その後も四番一輝を四死球
九番虎を安打で
塁に出すも進塁を許さず、
中盤五回まで四安打無失点という好投をした。
一方二軍側先発ピッチャー
冴永誠一も安打を浴びながらも
冴えわたる制球力で
大きく崩れることなく、
五回二失点という
まずまずの投球を続けていた。




