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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第十七話 「我こそが」

阪堂は戸惑っていた。

「お前、いったいどうやってそれほどのものを・・・」



「どうやってって?

 どうやってでしょう・・・。」


「自分でも分からないのか?

 なるほど、修練ってことか。

 いったいどんな壮絶な修練をしたといんだ。

 まったく、これじゃあ

 俺の先輩としての、

 四番としての立場がない。

 なぁ、もうひとつ聞いていいか?」



「はい」



「なぜピッチャーとしてでなくいち野手なんだ?」



「それはですね」



甲子園での試合と大成高校の勝利インタビューを観た

選手たちが視聴覚室から出てくると、

グランドから打撃音が聞こえてきた。


新幡和人を含め、廊下からグランドを眺めると

阪堂と一輝がトスバッティングの練習を黙々と開始していた。

選手たちは一目散にグランンドへと駆け出した。


おれが

オレが

俺こそが、

甲子園でリベンジを果たす者だと。


抜け駆けは許さん!!

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