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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第十四話 「殺気だつ一室」

甲子園から一週間が経過した。


神明高校視聴覚室にて

甲子園決勝戦の試合と

大成高校の監督と南投手のインタビューを見ていた。


反省会というよりは、

殺気だった空気が室内に漂っていた。

部外者立ち入り禁止の看板はもはや不要。



途中で後退を余儀なくされたエース新幡

四番でありながら三三振を喰らった阪堂

新幡の後を託されるも最終回で逆転の失点許してしまった佐伯

そして大成エース南を打ち崩すことができなかった野手たち


南投手のインタビューからもライバルとして

相手にされなかった選手たちは、湧き上がる悔しさと同時に

解消しきれないストレスを抱えていた。

阪堂は三三振を喰らった主砲としての自身のふがいなさに加え

南が言ったライバルとして名を上げた一輝の存在。


阪堂にとって頼もしいいち後輩だった

矢羽一輝の存在が少しずつ大きくなっていた。



一方一輝は一人視聴覚室とは違う場所にいた。



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