第十一話 「新たな時代への警鐘」
その後、神明高校は、
甲子園、春のセンバツで
三連覇を目前にして
決勝戦
大阪の名門
大阪鳳凰高校を破った
ダークホース
大阪大成高校が神明相手に
二対一と接戦をものにし、
無敗の王者神明高校に甲子園初の黒星をつけた。
新聞一面に
「無敗の王者陥落」と「新生王者誕生!!」
が大きく掲載された。
決勝まで危なげなく勝ち上がってきた神明
対する大成は、
準決勝で神奈川代表
横峰高校と六対五の接戦をものにし決勝へと歩みを進めた。
この時、大成エースの南 翔は投げていない。
まさかの下剋上が起きた春のセンバツ決勝戦
勝敗を大きく分けたのはエースの存在であった。
神明のエース新幡は
五回まで一安打に抑える好投を続けていたが、
肘に違和感を感じて途中交代。
二番手の佐伯が継投で出場し、
八回裏まで毎回出塁は許すも無失点で抑えていた。
しかし、九回裏に
大成、四番 桜田 龍次のライトスタンドへの
サヨナラツーランホームランが
勝敗の終止符となった。
一方、大成のエース、南 翔は
直覚に曲がるⅮカーブと
百四十キロ後半の伸びのある直球を武器に
最終回一番、矢羽一輝に
レフトスタンドへの
ソロホームランを浴びるも、
四番の阪堂に四打数三三振
結果的には十二奪三振で完璧なピッチングを披露した。
二連覇の偉業を成し遂げていた王者陥落は、
センバツ新生王者の誕生を告げるとともに
全国の高校野球児たちが
夏の甲子園優勝を一心に狙う
「群雄割拠の時代」へと突入した。
たった一校だけが許される
夏の全国制覇を一心に
高校球児たちよ
新たな時代
いざ、群雄割拠の時代へ
警鐘を鳴らせ




