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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第十話 「選手の厚み」

「一般的には一色のところを

三色となるとそれは選ばれしオーラと言えますね。

 つまり俊樹さんには、

 現時点で新幡、阪堂、そして矢羽選手に

 その三色のオーラがはっきりと同時に見えているということでしょうか。」


「はい

 しかし、三色同時に見えるのは、

 試合中にある超集中しているときだけで、

 普段は一色、見えて二色です。」


「常時は一色か二色のオーラが

力を発揮する時のみ三色になることがあると?」


「はい

 神明は新幡、阪堂、矢羽の三選手が常に二色、

 超集中の際に三色のポテンシャルを持っています。

 さらに負けてしまいましたが、相手の今井くんも常時は一色、

 瞬間的に三色のオーラを出すシーンもありました。

 何かスピリチュアルみたいな話になってしまいましたが、

 オーラは誰にでもあるというのも事実です。」



「いえいえ、ありがとうございます。

 誰にでもオーラは備わっているが、

 三色の選ばれしオーラを持つ選手は稀だということですね。」



「そうですね」



「あと、もうひとつだけお聞きしたいんですが、

 神明の三選手の中で誰が一番はっきりとした選ばれしオーラを放っていましたか。」



「ええ、三人ともに見える色は異なりますが、

 新幡くんが一番濃く、次いで阪堂くん、矢羽くんです。

 新幡くんのオーラを見る限り、まだ余力があり、

 全力は出していない感じですので、

 少し次元を異にしているかもしれませんね。

 まぁ、一年生で選ばれしオーラとこの成績を残す矢羽くんも

 私からしてみれば、次元を異にしていますが。」



「なるほど。とても興味深い話ありがとうございました。」


俊樹のオーラに関する話を聞いたところでMr.TYTこと健児アナは、

息を強く吸ってマイクに向かって、


「選ばれしオーラを持つ選手が三人もいる神明高校は

 今年もまさに 無敗の王者 敵なし です。」


と感じたままに言い放った。




その後、



神明高校は甲子園、春のセンバツで・・・


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