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No.24 デュラ:無防備な超質量のHカップ

シフラの絶対的な金庫室での保護から一夜明け、俺は心身ともに満たされた状態で、重厚な石造りの古城跡へと足を踏み入れた。


しかし、そこは理のバグによって引き起こされた、重圧と責任の牢獄へと変貌しようとしていた。



ソーン・クラウン。

頭上のあちこちから、鋭利な棘だらけの王冠が無数に降り注ぎ、俺の頭に無理やりかぶさろうと迫ってきたのだ。


俺の脳内のデータ分析プロセスが、個人のキャパシティを完全に無視した、過剰な権限と責任の押し付けを警告する。

それは前世で俺を精神的に追い詰めた、望まない昇進や、部下の失敗まで背負わされるリーダーシップを強要された、息の詰まるトラウマそのものだった。


あんな重くて痛い王冠をかぶらされて、再び俺の心がすり減らされてたまるか。

俺は頭上から迫り来る無数の棘の王冠に向かって、魂の呪文を叫んだ。


「出でよっ、ぱいぱいっ! ナンバー24!」


ぼよよぉん!


古城の冷たい空気を震わせ、次元の弾力境界が突破される音が響いた。

ガシャパオンという重厚な金属音と共に現れたのは、首の付け根から青白い炎を揺らめかせ、自らの兜を小脇に抱えた首なし騎士の女性だった。

そして彼女が煩わしそうに上半身の分厚い鎧を脱ぎ捨てると、薄手のインナー越しに、驚くほど無防備で柔らかい超質量の双丘が解放されて大きく弾んだ。


挿絵(By みてみん)


Hカップ。

俺の脳内データが瞬時に弾き出す。

堅牢な防具の奥底に隠されていた、物理的な防御力を完全に放棄した暴力的なまでの奇跡の双丘だ。


「ナンバー24、元・近衛騎士のデュラだ。あのような頭を締め付けるだけの棘など、私がまあるく打ち砕いてみせよう」


デュラは小脇に抱えた自らの頭部から生真面目な声で名乗りを上げ、俺に王冠をかぶせようと迫る群れの前に立ちはだかった。

無数の鋭利な王冠が全方位から迫り来る中、俺はすかさずスキルを発動する。


万物円満オール・ラウンド!」


俺の『π=314』の力が、デュラの丸いエネルギーを百倍に増幅させる。


「狙うはストライク! ボウリング・シールド!」


デュラが大きく振りかぶり、自らの兜を丸いボウリングの球のように勢いよく地面へと転がした。

百倍に増幅された兜は凄まじい回転と破壊力を生み出し、迫り来る棘の王冠たちを次々とピンのようになぎ倒していく。

ガシャーン!という豪快なストライクの音と共に、鋭利だった王冠は完全に粉砕され、丸くて平らな無害のクッションシールドへと変形して床に散らばった。

戦闘は一瞬で、そして重苦しい責任の象徴は丸くて平らな、ただのクッションへと収まったのだ。


「ふむ、見事なストライクであった。さあ主よ、あのような棘だらけの冠を突きつけられ、さぞ頭を悩ませたことであろう。私が極上の休息を与えようではないか」


デュラは床に散らばった丸いクッションシールドをかき集めて即席の玉座を作ると、俺をそこへ座らせた。

そして彼女は自分の頭を俺の膝の上へコロンと乗せると、首なしの本体を俺の背後へと回した。


逆・膝枕と背後マッサージ。

それはただの休息ではない、自らの頭を膝に乗せてよしよしと撫でさせながら、背後からは本体のHカップの超質量を押し当てて極上の肩揉みをするという、思考の責任を完全に奪い去るシュールかつ究極の甘やかし特技だ。


「あの鋭い王冠を見たら……前世で無理やりリーダーにさせられて、他人の分まで責任を押し付けられて、ずっと頭を抱えていたトラウマが蘇ってきて、息ができなくなりそうだったんだ」


俺が膝の上のデュラの頭を優しく撫でながら愚痴をこぼすと、彼女の頭部は心地よさそうに目を細め、きっぱりと言い放った。


「人間というのは難儀な生き物であるな。頭を使おうとするから疲れるのだ。私のように、いっそ頭など外して置いておけばよい」


背後からは、首なしのデュラの本体が俺の肩を力強く、そして絶妙な力加減で揉みほぐしてくる。

同時に、薄手のインナー越しに伝わるHカップの超質量が、マッサージの動きに合わせて俺の背中にむぎゅっ、むぎゅっと暴力的なまでの柔らかさで密着してきた。


「いや、普通は頭を外せないから悩むんだけど……」


「外せないなら、思考を止めればよいのだ。あのような棘だらけの冠をかぶせてくる組織など、主が背負う義理はない。ほれ、今はただ私の頭を撫でて、背中の柔らかさだけを感じていればよいのだ」


デュラの生真面目だがどこかポンコツな声が、俺の心にこびりついていた責任感という名の重圧を心地よく無効化していく。

微かに香る金属と清潔な汗の匂い、背中を完全に支配するHカップの圧倒的な弾力、そして前世の重圧を「頭を外せばいい」という物理的な盲点で笑い飛ばしてくれた彼女の言葉。

そのすべてが、俺の心にまとわりついていた王冠の痛みを綺麗さっぱり甘く溶かしてくれた。

俺は限界を超えた統計データアナリストの脳で独白した。


意思決定に伴う重圧という独立変数が、物理的な頭部と身体の分離により完全に次元削減されている……!

このHカップの物理的圧力と頭部マッサージの同時並行処理により、俺の思考プロセスにおける自由度はゼロへと収束し、責任という名の分散が完全に消滅していく……!


「デュラの胸、すげぇ柔らかくて……肩揉みも最高で、もう難しいことなんて、本当にどうでもよくなってきた……」


「うむ、その調子である。このまま私の胸で、思考など完全に放棄してしまうがよい……」


「やはり、世界は丸いほうがいい……」


首なし騎士の物理的な思考放棄の推奨と、背中を包み込むHカップの極上のマッサージに完全に自我を溶かされながら、俺は賢者タイム気味に平和を噛み締めていた。

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