第3回 争奪戦:まあるい「にらめっこ」
(一肆、毎日お疲れ様。よしよし、えらい子ですね。たまにはゆっくりおやすみなさい.............................)
待ってました!俺の脳内に響く女神様の声。今回はどんなご褒美が待っているのだろう。
気がつくと俺は、異空間にあるロッジの、広くてぽかぽかした丸い畳の和室に座布団を敷いて座っていた。
目の前にいるのは、ティア、アイラ、スズ、リル、カルミラ。
俺の心をまあるく溶かしてくれた恩人たちだが、今回は海、機械、鬼ヶ島、妖精の森、夜の街と、出身も種族もバラバラな異色のメンバーだ。
どうやら、誰が一番俺を笑顔にできるかという勝負になり、全員で「にらめっこ」をすることになったらしい。
「だーるまさん、だーるまさん、にーらめっこしましょ。笑うと負けよ……」
──あっぷっぷ!!
の掛け声と共に、俺を囲む5人が一斉に変顔……をするはずだった。
しかし、彼女たちは俺を甘やかす本能が強すぎるあまり、変顔どころかとろけるような甘い表情を浮かべ、それぞれの最大の武器である双丘をグッと前に突き出して俺を悩殺しにかかってきたのだ。
人魚のティアが潮騒の香りを漂わせて優雅に身を乗り出し、自動人形のアイラが微かなオゾン臭と共にフラットな胸部を密着させようと迫る。
妖精のリルが甘い花の匂いを振りまきながら飛び回り、吸血鬼のカルミラが濃厚な薔薇の香水で視界を塞ごうとし、鬼のスズが甘い薬酒の匂いと共に圧倒的な質量で押しつぶそうとしてくる。
俺がその極上の光景に思わずデレて笑いそうになった寸前、カルミラが抜け駆けは許さないとばかりに動いた。
「あなた、なかなかやるわね。でも、そういう子にはこうよぉ」
カルミラが妖艶に微笑み、隣にいたティアのCカップを背後から両手で揉みくちゃにして妨害を始めた。
「あっ……カルミラ、だめ、そんな風に触られたら……水風船みたいに弾けちゃうわ……」
ティアが赤面してとろけ、潮騒の香りが色濃く弾ける。
それを見たスズが豪快な笑い声を上げた。
「アタシがまとめて面倒見てやるだろ!」
スズはカルミラとティアをまとめて背後から抱きすくめ、Gカップの暴力的な爆乳で二人を挟み込んだ。
「ちょっと……スズの胸、暴力的に柔らかすぎるわぁ……最高ねぇ」
カルミラまでもが規格外の質量に骨抜きにされ、薔薇と薬酒の香りがねっとりと混ざり合う。
さらに、飛び回っていたリルがそこに突撃した。
「リルもまぜるのっ!」
リルがスズの深い谷間に飛び込むと、アイラも静かに歩み寄る。
「質量と弾力の相互干渉データをサンプリングします」
アイラは冷静に言いながら、その柔らかいパイルの山に自ら埋もれにいき、フラットなAカップを密着させた。
ぷるん、むぎゅっ、という柔らかな衣擦れと弾力の音が絶え間なく響き渡る。
俺を笑わせるはずが、5人の女の子たちが互いのまあるい暴力に当てられ、複雑に絡み合って全員がとろとろに溶け合う百合的な楽園へと発展してしまったのだ。
俺はそのあまりにも眼福すぎる光景を特等席で見つめながら、限界を超えた多幸感に思わず表情筋が緩み、だらしなくよだれを垂らしていた。
互いに揉み合い、完全にまあるく溶け合っていた5人だったが、ふとリルがそんな俺の姿に気づいてピシッと指を差した。
「だめなのっ! 一肆がまだ笑ってないでしょ! よだれ垂らしてご飯のこと考えてるよっ!」
(いや、ご飯じゃなくて君たちのまあるい……)
俺が心の中でツッコミを入れる間もなく、アイラが即座に同意する。
「目的の未達成を確認。これより、物理的アプローチによる笑顔の誘発に移行します」
その言葉を合図に、5人は一斉にターゲットを俺へと変更した。
「それなら、これで笑わせるしかないわねぇ」
カルミラが妖艶に微笑むと、5人全員が俺に群がり、容赦ないくすぐり攻撃を開始したのだ。
「ちょっ、待っ、あははははっ!」
俺の抗議はくすぐったさと笑い声に完全にかき消される。
G、A、B、AA、Cカップという多種多様なサイズの双丘が、俺の顔や腕、胸板に無防備に押し当てられながら、四方八方から容赦なくくすぐられる。
ぷるん、むぎゅっという布越しに伝わる暴力的なまでの柔らかな音が絶え間なく響き、潮騒、オゾン、薬酒、花、薔薇の香りが和室中に充満して俺の五感を完全に支配していく。
俺は激しいくすぐったさと極上の柔らかさの板挟みになりながら、笑い転げて限界を超えた統計データアナリストの脳で独白した。
異なる分散を持つ各変量たちが互いに強力な正の相関を示し、俺のパーソナルスペース内で恐ろしい多重共線性を引き起こしている……!
個別の癒やし効果が正規分布の枠を完全に逸脱し、極端な外れ値同士が極限のシナジーを生むことで、俺の精神的ストレスに対する多変量回帰モデルは決定係数1.0を超えて完全に崩壊していく……!
(……ブレーキが壊れちまう)
限界を超えたくすぐったさと、5人分のまあるい暴力、そして極上の香りに完全に自我を溶かされ、俺は腹を抱えて大笑いしながら、至福の表情のまま静かにノックダウンしていた。











