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No.13 スズ:巨大な水風船のGカップ

「スリープモードへの移行を確認。またいつでも私を呼んで、同期させてくださいね……」


アイラのシステム・スリープモードで完全に癒やされた俺は、彼女が光の粒子となって消える前の、そんな淡々としつつも重い独占欲に満ちた別れの言葉の余韻に浸りながら、険しい山道へと足を踏み入れた。


しかし、その道は理のバグによって引き起こされた、陰湿で下からのプレッシャーに満ちた危険地帯と化していた。

スパイキー・スタラグマイト。

俺の足元から突如として、無数の巨大で鋭利な三角錐の岩の槍が次々と突き出し、一歩も歩けない状態へと追い込んできたのだ。

俺の脳内のデータ分析プロセスが、常に足元を狙われる鋭角な死角からの突き上げを警告する。


前世で俺を精神的に追い詰めた、後輩からの突き上げや、常に足元をすくわれるプレッシャー、誰かが自分の失敗を虎視眈々と狙っているという息の詰まるトラウマそのものだった。

あんな卑怯で尖った足元の罠に、俺の前進を阻まれ、心をへし折られてたまるか。

俺は足元を埋め尽くす鋭利な三角錐の群れに向かって、魂の呪文を叫んだ。


「出でよっ、ぱいぱいっ! ナンバー13!」


ぼよよぉん!


山道の乾いた空気を震わせ、次元の弾力境界が突破される音が響いた。

豪快な笑い声と共に現れたのは、額に一本の角を生やし、着崩した和装を纏った高身長の鬼の女性だった。

筋肉質で健康的なプロポーションだが、そのはだけた胸元には、巨大な水風船のように重く柔らかな規格外の質量が暴れ回っていた。


挿絵(By みてみん)


Gカップ。

俺の脳内データが瞬時に弾き出す。

多様性としての爆乳枠であり、力強さと底なしの包容力を兼ね備えた大迫力の双丘だ。


「お呼びか、一肆! ナンバー13、用心棒のスズだ! あんな足元ちょろちょろする陰湿なトゲトゲ、アタシがまとめてぶっ壊してやるよ!」


スズは男勝りな声で自ら名乗りを上げ、俺の足元を狙う鋭利な岩の槍の前にドカッと仁王立ちした。

下から無数の鋭角な岩石が突き上げてくる中、俺はすかさずスキルを発動する。


万物円満オール・ラウンド!」


俺の『π=314』の力が、スズの丸いエネルギーを百倍に増幅させる。


「おらーっ!剛力・大玉転がし!」


スズが両腕を天に掲げると、空中に巨大で完璧な丸みを帯びた大岩が生成された。

百倍に増幅された圧倒的な質量と曲面を持つその大岩を、彼女はボウリングの球のように軽々と、そして豪快に放り投げた。

ゴリゴリゴリッ!という凄まじい地鳴りと共に、巨大な丸い岩は鋭角な岩の槍を根元から容赦なくへし折り、すり潰していく。

鋭利だった岩石たちは適度な摩擦熱を持ちながら綺麗に削り取られ、あっという間に安全で丸みを帯びた、平らなホットプレートのような石の床へと姿を変えた。

戦闘は一瞬で、そして豪快に丸く収まったのだ。


「へっ、ちょろいもんじゃんか! さあ一肆、あんな陰湿なトゲに囲まれて、さぞ体が強張っちまっただろ。こっちで横になりな!」


スズはすり潰されて滑らかになった岩石たちが、適度な熱を持ったポカポカのホットプレートのようになっている床へ、俺をうつ伏せにごろんと寝転がせた。


鬼の晩酌と背中踏み。

それはただのマッサージではない、温かい石の床で血流を良くしながら、スズが上に乗って足裏で極上の背中踏みを施し、さらにGカップの双丘を密着させながら甘い薬酒を口移しで飲ませる豪快な甘やかし特技だ。


「あの鋭い岩の槍を見たら……前世で常に足元をすくわれるプレッシャーや、下から突き上げられる恐怖が蘇ってきて、一歩も動けなくなりそうだったんだ」


俺が床の温かさに息を吐き出しながら吐露すると、スズは俺の背中の上にひょいっと乗り、適度な体重をかけながら足の裏で心地よく踏みほぐし始めた。


「あっはっは! なんだそりゃ! そんなチマチマ足元を狙うような小せぇヤツら、鬼ヶ島なら一秒で鬼の餌じゃんか!」


スズの豪快な笑い声が、凝り固まった背中の筋肉と共に、俺の心の中のわだかまりを豪快に踏み潰していく。


「他人の足を引っ張ることしかできねぇヤツらのことなんて、気にするだけ無駄だろ。そんなスケールの小せぇ連中のことは、このアタシが全部平らにしてやるから、忘れちまえ!」


「スズ……。そっか、あいつら、鬼から見たら一秒で餌になるような小者だったんだな……」


「その通りじゃんか! ほら、背中がほぐれたら、次はこっちを向け!」


スズは俺を仰向けにひっくり返すと、自らの胸元を大きくはだけさせ、Gカップの巨大な双丘を俺の顔面にどふっと押し当ててきた。

規格外の重みと、水風船のような極上の柔らかさが視界を完全に塞ぐ。

そして彼女は、腰に提げていた瓢箪から甘い香りのする薬酒を自らの口に含むと、俺の唇を塞いで強引に口移しで流し込んできた。


「んむっ……甘い……」


「へへっ、アタシ特製の薬酒だ。これを飲んで、アタシの胸の柔らかさに溺れちまえば、嫌なことなんて全部頭から吹っ飛ぶだろ?」


背中からは丸い石の心地よい熱が全身を温め、顔面はGカップの暴力的なまでの弾力に支配される。

そして口いっぱいに広がる甘い薬酒が、前世のトラウマを「スケールの小さな笑い話」へと変えてくれた彼女の言葉と共に、俺の思考をとろとろに溶かしていった。


「スズの胸と……このお酒……最高すぎて、もう足元のことなんてどうでもよくなってきた……」


「その意気だ! 一肆は上だけ見てりゃいいんだよ。アタシがずっと、まあるく酔わせてやるからな……」


「やはり、世界は丸いほうがいい……」


姉御肌の鬼娘の豪快な笑い飛ばしと、Gカップの圧倒的な質量による晩酌に完全に自我を溶かされながら、俺は賢者タイム気味に平和を噛み締めていた。

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