表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の娘  作者: 飛鳥弥生
37/136

まだ朝だというのに蒸し暑い

第三十七章~五千円がまだ残ってるからの巻


「それでは私は勤務ですので」

 アユム氏が言うと「えー」とミサキ氏。

「鍵かけてお払い箱?」

「え、ええ。いちおうここ、警察寮なので部外者は駄目なんですよ」

 柔らかく前村氏は言う。

「また猛暑を点々としなきゃならないのかぁ」

 とはミサキ氏。午前十時過ぎ、そろそろ外は蒸し暑くなる時間帯だ。サンバーバンの車内気温は五十度を超えるだろう。

「じゃあさ、勤務が終わったらまた遊びに来てもいいかな?」

「「ああいうこと」をしないのなら、いいですけど、夜になりますよ?」

 言いつつアユム氏は制服を用意する。

「葉月巧{はづき・たくみ}ちゃんにもヨロシク伝えておいてねぇ」

 前村氏と違って気が強そうな葉月氏なので、前村氏のようにはならないだろうな、ふと思った。

「じゃあここで一旦解散ね? お仕事頑張ってねぇ」

 ミサキ氏が言い、僕も同じようなことを言う。

 そして、部屋を追い出された。

 まだ朝だというのに蒸し暑い。何とか今のうちに移動したいところだが、目的地が決まっていない。

 さて、今日はどこで涼もうか。宛てはいまのところない。

 三百万円を手に入れた大道少尉のところにでも行くか、はたまた、また鳳蘭子{おおとり・らんこ}氏の研究所に行くか、それくらいしか選択肢がない。

「葵{あおい}ちゃんから貰った五千円がまだ残ってるから、お茶にしようぜ」

 ミサキ氏が提案する。悪くないな、そう思って頷く。

「決まりだな。んじゃ、アユムちゃん。また夜勤の時に遊ぼうねぇ」

「え! は、はい」

 前村氏はあからさまに狼狽していた。当然ながら。

「それじゃあ、喫茶店にレッツゴー!」

 妙なハイテンション、ミサキ氏はきっと寝ていないのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ