前村歩嬢の警察寮
第三十五章~フォートギルドの巻
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僕はマウンテンバイクで帰宅して、シャワーを浴びて八時間睡眠。
目覚めて部屋でオンラインゲームをやっていた。対戦キルゲーム『フォートギルド』、無料だったのでダウンロード購入したのである。
「はい、ワンキル、と」
相変わらすいい調子だった。僕はこの手のゲームは結構上手いと自負している。
と、スマホに着信、ミサキ氏からだった
『アユムちゃんの部屋にこない? エアコンあるし、あんたの好きな『フォートギルド』もあるよぅ』
知り合ったばかりの女性の部屋で、ソレ はさすがに不味いだろう。が、エアコンがありで『フォートギルド』があるのならと僕はマウンテンバイクを漕ぎ出して三十分ほどして、前村歩{まえむら・あゆむ}氏の警察寮をノックした。
んが、ベッドではアユム氏が「また」裸で拘束されており、ミサキ氏にもてあそばれていて、僕は目のやり場に困った
さすがにほぼ初対面のそれも若い、二十代女性の「こんな」姿は不味いでしょう。もはや犯罪レベルだ。
「大丈夫、パトロールは朝九時かららしくて今は寝てるし、スマホのアラーム鳴ったら起こすからさ」
ホットパンツに上はブラだけのミサキ氏は、アユム氏にローションを塗りたくって攻めを再開する。
僕はと言えばアダルトグッズまみれであられもないアユム氏を見ないようにして、小さなテーブルの前にあったゲームモニターで『フォートギルド』を開始する。が、意識が散って全く集中できない、当然ながら。
午前十時がアラーム設定であと二時間はあった。
というか、この状況、本当に犯罪にならないだろうか。心底心配になってきた。
「美咲さん、あの――」
「混ざりたいってか?」
断じて違う! と即答し、僕は続ける。
「歩さんて警察官でしょう? やっぱりそういうのはマズいんじゃあ……」
「何? 実は制服フェチだったのか?」
いや、だからそういう話ではない。僕は溜息一つ、『フォートギルド』に集中することにした。
そしてアラームが鳴ったら部屋を出よう、とも。




