女友達ちゃん視点
私はやり直している。私の席の隣には主人公君が居る。
主人公くんとはたまたま共通の趣味で知り合った。
だからこのやり直しでもその共通の趣味から知り合う事にする。
そして1ヶ月後、ようやく主人公君が私と関わる為の共通の趣味を始めたのを見計らって偶然を装い主人公くんに話しかける。
友「ねぇ、それ○○よね。○○面白いよね。良ければ私とフレンド交換しない?」
主人公君は突然話しかけて来た私を不審そうに見てきたが断る理由も無いのかフレンド交換にも応じてくれた。こうして私は主人公君とのやり直しを本格的に始めたのだった。
主人公君とのやり直しは順調だった。共通の趣味の大型イベントに共に参加して、リアルイベントにも行って、実写映画(払ったお金返して欲しいし、実写映画制作に関わった人間を1人ずつ殴り飛ばしたいぐらい酷かった。)も見て、とにかく主人公君との距離を縮めた。
それでも主人公くんが私に向ける好感度は『友達程度』だった。あれだけ頑張っても私はただの女友達だったのだ。
それでも私は諦めなかった。ひたすらに主人公くんとお出かけをして好感度を稼いだ。
そして1年後、遂に主人公くんが私に向ける好感度が『ほぼ恋人みたいなもの』まで上がった。
そして遂に告白する時が来た。
私は主人公くんを空き教室に呼んだ。これから告白するのだ。
告白日の昼休みを思い出す。昼休み、私は主人公くんの親友である親友くんに声をかけられた。
親友「主人公から女友達への好感度は『ほぼ恋人みたいなもの』だ。
告白したいなら早めに告白しろよ、他の女に盗られる前に。情報によれば女友達以外にも主人公と付き合おうとしている奴が何人も居る。
…まあ女友達なら大丈夫だろう。主人公への告白の成功率は99.9%だ。余程の事が無い限り主人公に振られることは無いと思うぜ。
それじゃあ良い報告を待ってるよ。」
と言って親友くんは去って行った。余程の事が起これば私は振られてしまう。…いや!私と主人公くんの愛にそんな事起こるはずが無い。
そう考えていると主人公くんが来た。
主「どうしたの?女友達ちゃん?」
友「主人公くん…私、主人公くんの事が好きなの!私と付き合って!」
0.1%の失敗を恐れていたが勇気を振り絞り告白する。
主「…ごめん。僕、女友達ちゃんの事友達とは思っていたけど、付き合おうとは思ってないんだ。」
友「え?」
主「本当にごめん。」
振られた?なんで?あれ?告白って99.9%で成功するんじゃなかったの?
友「ねぇ何で?私主人公くんの事が好きなんだよ?
何で主人公くんは私の事が好きじゃないの?」
主「…さっきも言ったけど女友達ちゃんは友達としては好きなんだ。友達としてなら一緒に過ごしたい。
…でも恋人として過ごしたいとは考えた事がないんだ。
だからごめん…。」
その言葉に視界が歪んだ。崩れ落ちた。
女神『あらあら振られちゃった。
私から見ても女友達ちゃんの勝ちだと思ったけど、まさか振られるなんて、人って面白いわね。
言う事ねぇ…。正味言う事ないぐらい完璧だったんだけどねぇ。
もうちょっと積極的に誘惑していれば勝てるんじゃない?
次は友達じゃなくて恋人になれるといいね。』
女神の声が消えると共に、突然主人公くんや景色が闇に消えて、それを見ていただけの私の意識は深い闇へと沈んだ。
BADEND③『所詮友達は友達のまま』




