お嬢様ちゃん視点
私はお嬢様。手に入れられない物は無い…って思っていたけど主人公くんを手に入れられなかった。
だからこのやり直しで、主人公くんを手に入れる事にした。私の家とお金の力で。
そんな私の前には主人公くんが居る。親友くんと話している様だけど私には関係ない。主人公くんに近づく。
お嬢「貴方…気に入ったわ。今日から貴方は私の執事よ主人公くん。
これは決定事項。
執事にならなければどうなるかしらね。」
主「え?」
私は主人公くんを説得する為に、主人公くんの親の職場に圧をかけた。義妹ちゃんをちょっとだけ怖いところに閉じ込めた。
更には邪魔が入らない様に幼馴染ちゃんをはじめとした的になる女達や親友くんを無理矢理他県へと転校させた。
これで私と主人公くんに邪魔は入らなくなった。
それでも満足しなかった私は主人公くんに学校を辞めさせる。そして私の専属の執事として住み込みで働かせる。
主人公くんは私に怯えているのか青褪めている。その様子が気に入らなかったので執事長に教育させた。
その結果、前よりも忠順になった。
結果に満足した私は、食事の世話から寝かしつけまで、私に関する全ての世話を主人公くんにさせる事にした。
これで私のやり直しは成功。これも家とお金の力よ。
女神『そんな訳無いでしょ。
貴女そんな事してたら死ぬよ。悲惨な末路迎えるよ。
まぁもう遅いけど。せいぜい苦しんで死になさい。』
何か戯言が聞こえた気がしたが、聞こえないふりして眠りについた。
私は女神の戯言を聞いた後も主人公くんの執事としての教育を続けた。
教育を続ける事で主人公くんは絶対に私から離れられない。
私の家はお金持ち。主人公くんの教育にも、邪魔者が居ないかどうかの監視も、全部お金で解決。
私ったら隙がない。主人公くんは一生私の物。これが愛の鞭。
でもよく考えるとこれまでの私は鞭しか与えてない。
たまには愛を与えてあげようかしら。
と言う事で土曜日。私と主人公くんは2人っきりでピクニックに来ている。
もちろん主人公くんに荷物を持たせている。
私と主人公くんは、私の家の土地の薔薇の庭園を散歩している。
そしてシートを広げて昼食。主人公くんは慣れた手つきでサンドイッチを私が食べやすい様にナイフで切り分けてくれている。
私は幸せだ。手に入れたい物を全て手に入れた。
私は主人公くんに幸せかどうかを聞く事にした。まぁ答えは決まっているけど。
お嬢「ねぇ主人公くん。主人公くんは幸せ?幸せよね?私は幸せだよ。主人公くんは?」
そう聞くとサンドイッチを切っていた手が止まる。
そして私の目をまっすぐ見る、そして私に無言で近づいてくる。私はその答えを待っていた。
グサッ
お嬢「…え?」
急にお腹に痛みが襲って来た。視線を下に向けると先程サンドイッチを切っていたナイフが私のお腹に刺さっていた。
お嬢「主人公くん何するの!?何で!何でこんな事するの!」
私は取り乱した。お腹に深々とナイフが刺さっていてとても痛い。
主「僕は幸せじゃなかった。貴女は僕から幸せを奪った。そんな事をやっておいて何で僕が幸せになってると思ったの?」
お嬢「何ですって!?そんな筈が無いでしょ!
よくも私に逆らったな!慈悲で生かしてたお前の家族を殺してやる!そしてお前も殺してやる!」
そう言うが私の体は動かなかった。動かない私を主人公くんは放置して逃げだす。
お嬢「クソクソクソ!クソがぁぁぁぁ!」
女神『だから言ったでしょ。貴女死ぬよって。
ちなみに貴女に助けは来ないから。そのまま苦しんで死んで頂戴。
とりあえず次回があったら家の権力やお金使うのやめようね。じゃあね〜。』
女神の声が消えると共に見える範囲の景色が突然闇に染まる。そして私の意識は深い闇に沈んだ。
BADEND④『金と権力では愛は買えない』




