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陰キャちゃん視点

私は今図書室に居る。図書室は私以外にほとんど人は来ない。


 主人公くんと付き合ってハッピーエンドに行く為に『やりなおし』の扉に飛び込んだ所までは良かった。

 

 だが元々陰キャで人見知りなのが邪魔して、実質初めまして状態の主人公くんに勇気を持って話し出せない。

 

 恋愛小説を読んでどの様に声を掛けるかを学んだ。恋愛漫画でどんな恋人生活を送るかを学んだ。

 

 だけど私から声を掛ける事が出来ない。声を掛ける勇気がない。そんな状況が続いたまま1か月が経った。

 

 そんな私の様子に女神様が呆れて『早く主人公くんに話しかけなさい!』と毎日夢の中で叱責して来た。だが無理なものは無理なのだ。


 そして一向に動かない私を見かねて『貴女が主人公くんに話し掛けないなら、少し現実を改変して主人公くんから貴女に話し掛けさせます。話すきっかけは私が作ります。このチャンスを逃さないで下さい。良いですね。』と言われた。

 

 次の日、いつもみたいに図書館にいると…。

 

主「すいません、この本を探しているのですが置いてありますか?」

 

 なんと私に主人公くんが話し掛けて来てくれた。女神様が私と主人公くんが付き合う為に現実改変してくれたのだ。このチャンスを逃す訳にはいけない。

 

陰「は、はいありますよ。今持ってきますね。」


 こうしてやっと私はスタートラインに立てたのだった。


それから私は主人公くんとの交流を深めた。主人公くんの好きな本はやり直し前に聞いていた。

 

 なのでその本を読み込んで、その本の話をして、他の本の事も話して、交流を深めて、主人公くんといい感じになった…と私は思っている。

 

 だから私は告白しようと思った。だがそう思っただけで全く行動に移せない。

 

 そんな私に女神様がまた怒っている。『早く告白しなさい!貴女は何のためにやり直しているの!主人公くんと付き合うためでしょ!このチャンスを掴まなきゃ!今いい感じなんでしょ!だったら早く告白しなさい!』と毎日夢の中で叱って来る。


 そして夢の中で何度も叱られた私は勇気を出して告白する事にした。大丈夫、これまで主人公くんとたくさん交流を重ねた。私に対する主人公くんの好感度も高いだろう。


 そして私は帰ろうとした主人公くんを呼び止めた。


 主「どうしたの陰キャちゃん?」


 陰「わ、私。しゅ、主人公くんの事が…。

 な、何でもない。何でもないから。今の言葉は忘れて。本当に何でもないから。」


 主「そう?何でもないのなら僕はもう帰るね。

 それじゃあまた明日。」

 

 そう言って主人公くんは去っていく。


 ああ、告白出来なかった。しかも告白を誤魔化しちゃった。何で私はあそこで告白できなかったのだろう。


 そしてそのまま2年数ヶ月が経ち私達の高校生活が終わった。だが私は主人公くんに告白できないまま卒業してしまった。


 すると目の前が真っ暗になる。暗闇の空間の中に女神様の声が聞こえて来る。


 女神『貴女はこの3年間何してたの!?何で告白しないのよ!何で告白しないまま卒業してんのよ!やり直しは失敗よ!貴女の敗因は告白する勇気が無かったから!

 いや、そもそも私が主人公くんと会話するきっかけを作ったからそれ以前の問題だったわ。次があればちゃんとお話しする事から始めなさい!自分の力でね!』


 そう罵られた。そして何故告白しなかったのかを悔やみながら私の意識は深い闇へと沈んだ。


 BADEND②『告白以前の問題』

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