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神戯大戦   作者: シノウミ
二章 世界変動編
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デート2

デート回二回目です。

 続いてはクリスのリクエストである服屋へとやってきた。



 早速クリスに服を選ぶ手伝いをさせられている。いや、させられているだと嫌々やってるみたいになるんだけど、服を選ぶこと自体は別にいいんだ。ただ、服のことが全く分からないってことと、もう五着目ですよ。女性の服選びが長いのは聞いたことあったんだけどね……それに感想を聞かれるんだけどもうしんどい。何がしんどいって可愛すぎて体力ごっそり持っていかれるは直視できないわでヤバい。


 第一の被害者であるシオリは服を何回も着せ替えられて、隣で疲れ果ててしまっている。


 クリスはというと武器屋での不機嫌さが嘘かのように上機嫌で服を選んでいる。


「シュンさん、シュンさんに似合いそうな服見つけたのですがこれはどうですか?」


 ついに俺の服まできてしまった。だが、ちょうど服を買わないとなあと思っていたのでちょうどいいかもしれない。


 とりあえず着替えてみる。渡されたのはローブとコートを掛け合わせたような感じ?のものだった。


 フードが付いていて、見た目はローブっぽいのだが着てみると着心地などはコートのような感じがする。そして、色は黒系統のものであった。正直着た瞬間に気に入ってしまった。クリスのチョイスのすごさを感じた瞬間だった。


「この服めっちゃいいな。ありがとうクリスこの服買うよ」

「本当ですか。よかったです。とても似合っています」


 その後、クリスに見せられた服のリストの中から一着クリスの服を選んで会計をして店を出た。


「そろそろお昼にいい時間だしご飯食べに行く?」

「おお、ちょうどおなかが空いていたでござるよ。行きたいでござる」

「はい、私もお昼にして大丈夫です」

「よし、なら一応いいお店マナから聞いてあるから行ってみよう」


 そのお店はマナが勧めるだけあって結構混雑していた。それでも空きがあったようで何とか座ることが出来た。それはいいのだが座ってから俺はとても気まずい空気を感じていた。


 何でかっていうと異様なまでのカップル率の多さと女子率の高さである。周りにカップルばっかいて凄いイチャイチャされたら気まずくなるだろ普通。クリスもシオリも気まずそうにしている。なんてところを紹介してくれたんだマナは。


 頼んだ食事が運ばれてくる。


 全員パスタである。異世界にもパスタがあるのかとは思ったがあるのだからまあいいかと割り切ってしまう。ちなみにシオリは大盛りを頼んでいたのだが足りるのかが不安なところである。


 パスタはすごいおいしく、女性陣にも気に入ってもらえてるようで連れてきた身としてはうれしい限りだ。


 とそこで、クリスがよしとつぶやいたかと思うと


「シュンさん、そのパスタはおいしいですか?」

「うん?おいしいけどどうしたんだ?」

「なら、私のパスタも食べていいので少しもらっていいですか?」

「え、ああ、全然いいよ」


 クリスの顔が少し赤いのが気になるが要は分け合うってことだろう。なら二種類食べれてラッキーだしな。


「ならどうぞ」


 クリスはそう言って、自分のフォークにパスタを絡めて、こちらに差し出してくる。


 ふむ、うん、思考が追い付かない。何で俺はクリスにあーんをされているのだ?


 分け合うってお皿でより分けるってことかと思ったのだがうん?


 俺の思考が停止している間もクリスは顔を赤くしながらこちらに差し出してきている。これは食べなければクリスに恥をかかせてしまうかもしれない。


「じゃ、じゃあ、いただくよ」

「はい、ど、どうぞ」


 差し出されたパスタを食べて飲み込む。


「どうですか?」

「おいしかったよ」


 正直恥ずかしすぎて味なんて全く分からなかったんだが、というかもらったってことは返さないといけないのか。ここはもう腹をくくるしかない。


「じゃあ、はいクリス」


 そういって、パスタを差し出す。


 クリスはそれを食べるとお互い目をそらしてしまう。


「シュンさんのパスタもおいしいですね」

「おう、そうだな」

「ふむ、なら拙者のパスタも食べるでござる」


 ここまで静かだったシオリがずいっとパスタを差し出してくる。


 もう、頭の容量パンク寸前なんですが。こうなれば自棄だと思い差し出されたパスタを食べて、シオリにも差し出す。シオリはそれを何事もなさげにスッと食べる。


「おお、シュン殿のパスタもおいしいでござるな。では次は」


 今度はシオリはクリスの方にパスタを差し出す。


 今回はスッとクリスもそれを食べ、クリスがお返しをする。


 仲がいいのはいいことなんだが自分は一体何をやっているのだろう?


 それになんか女子たちの食べさせ合いを見るのってなんかこっちが恥ずかしくなるは。


 あーんをし合うという謎の事件があったもののその後は楽しく会話をしながら食事をすることが出来た。


 店を出た後、考えていたプランである露天商が店を開いているという場所へと向かう。


 露天商の場所へとやってきたが、さすがというべきか結構な賑わいを見せていた。


 いろいろなものが売っている。宝石を扱う店だったり、野菜などを売っているところもある。驚いたのはドラゴンの肉が売っていたのだ。たぶんこの前のドラゴンをギルドが売って、それをまた売っているのだろう。


 珍しいものも多く、三人でこれがいいだのこれは面白いだのと話しながらたくさんある店を回っていく。


 結構デートのような漢字になっているのではないだろうか。正直デートなどしたことなかったから勢いでとはいえ、デートとなったのだからそれっぽくしたかったのだが二人も楽しめていそうで何よりだ。


 大方回ったかというところで、俺は盛大に悩んでいた。


 今回はお詫びも兼ねているので、二人に何かプレゼントをと思い、サプライズで買おうと回っている間に二人が欲しそうにしているものはないかとみていたのだが分からなかった。クリスはアクセサリーをよく見ていたなと思ったのとシオリは食べ物をよく見ていたかなと思った。ただ、クリスはいいとしてもシオリの食べ物はないだろう。


 ここは自分の直感を信じるしかないのかもしれない。


 全部見終わったあと、いい感じに休憩できる広場があったので、何か飲み物と軽い食べ物を買ってくると言って待っていてもらう。


 あらかじめなんとなくで決めていた二人のプレゼントを速攻で買い、帰り道にあった軽食類のものを何個か買っていく。


「ごめんお待たせ」

「並んでいたのですか?」

「ああ、うんちょっと並んでてね。はは」

「結構買ってきたのでござるな」

「シオリ、回ってるときに食べたそうにしてたからな」

「ばれておったでござるか」


 よかったどうやら遅くなったのを怪しまれていないようだ。


 軽食を三人で座って食べる。その時にシオリから昨日話せなかった神戯大戦の話をしてほしいと言われかいつまみながら説明をする。クリスも興味はあったようでよかった。


「やっぱり拙者も見たかったでござるな。その中の誰かとも戦ってみたいでござる」

「うーん、私は遠慮したいですね。そんな強い人たちとは出来れば戦いたくないです」


 両極端な意見だな。でも、クリスって代表になるかもしれなかったって言ってたような。だからこそあまり戦いたくないのかもしれないな。


 その後は良さげなカフェを発見したのでそこに入って、今後どうするかとかをゆっくりと話して、宿に戻ってきた。


 結局プレゼントを買ったのはいいがタイミングが分からず宿まで戻ってきてしまった。このタイミングで渡さないとなんのプレゼントなのか分からなくなってしまう。


「今日はありがとう。お礼になったか分からないんだけど、二人に楽しめてもらえたなら嬉しいかな」

「そんな心配をしていたのですか。今日はとても楽しかったですよ」

「そうでござる。拙者も久しぶりにこんなにゆっくりしたでござるよ」

「そう言ってもらえるなら良かったよ。それでこれまあお詫びとこの世界のことを何も知らない俺を助けてくれたお礼かな」


 そう言って二人にプレゼントを渡す。


 クリスには髪の色と同じグリーンの宝石のついたネックレス。


 シオリにはいつもポニーテールにしてるから髪まとめるためにもいいかなと思って、赤色のシュシュ。


 それぞれにプレゼントする。


「あ、これ私が露天商で見ていたネックレスですか?ありがとうございます。つけさせてもらいますね」

「拙者のはシュシュでござるな。拙者もつけていいでござるか」

「うん、大丈夫だよ」


 目の前でプレゼントしたものをつけられるってなんか恥ずかしいな。


「どうでしょうか?」

「どうでござるか?」

「うん、二人ともよく似合ってると思うんだけどつけた感じとか大丈夫?」

「ふふふ、大丈夫ですよ」

「大丈夫でござる」


 喜んでもらえたようで良かった。


「それでですね。実は私たちからもシュンさんに渡すものがありまして」


 クリスから変わった色のした石?宝石?を渡される。


「これは身護石(みまもりのいし)というものでござる」

「身護石は冒険者の人は基本買うものなんですけどシュンさん持ってないんじゃないかなって思って。私たちも持っていなかったので三人で同じものをと思いまして」

「御守りみたいなものでござる。これは拙者たちからシュン殿への感謝の気持ちと思ってくだされ」


 冒険者にそんな物を買うのが普通だなんて知らなかったな。それに感謝か、感謝されるほど何もできてない気がするけどもしできていたのなら良かった。


「ありがとう。大切にするよ。それにしても結局お互いにプレゼントを贈り合う形になっちゃったな」

「そうですね」

「そうでござるな」

「それじゃあ、また明日からも頼ることが多いかもしれないけど、何かあったら頼ってくれてもいいからお互い支え合って頑張っていこう」

「「おー」」


 と、そんな風にデートの締めとしてはどうなんだって感じだけど、今日でまた二人と絆が深まったんじゃないかと思う。







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