Sランク冒険者
更新遅くなって申し訳ございません。
新章開幕です!
とりあえず、お使いから帰ってきたシオリに謝った。
そのあとは3人でギルドへと向かった。
「あ、シュンさんお待ちしていましたよ。2日間来ないものですから、Sランクの冒険者さんを待たせちゃったじゃないですか」
「Sランクの冒険者が来てるってなんでだ?」
「あれじゃないですかシュンさん。例の森の異常の件ですよ。あれでSランク冒険者を呼んだって言ってたじゃないですか」
「そうです。呼んでしまった後だったので、解決しましたって連絡出来なかったんですよ」
「そうだったのか、それで俺たちにそこ冒険者が用があるってことか?」
「そうですね。今一応森に他の異常がないかとかちゃんと元の生態系に戻っているかって調査をしてもらっていて、もうそろそろ帰ってくるはずなので待っててもらっていいですか?」
用事というのは何だろうか。まさか、俺のクエスト横取りしやがってとかなんとか言って金をふんだくってくるのだろうか。まあ、ここからどれくらいの距離かはわからないが、せっかくここまで来たのに報酬なしはきついよな。ここは争いにならないようにしないといけないな。
―――――――――
昼食がてらギルドの酒場で料理だけ食べている。
「それにしても本当にシュン殿は創世神様と本当に知り合いだったんでござるな」
「本当にそうですよね。夢に出てきた時は本当に驚きました」
「ははは、まあ信じろって言われても普通は信じないような話だから仕方ないよ」
「そういえば創世神様が神戯大戦を見せると言っていたでござるが、大戦はどんな感じだっでござるか?」
「うーん、一言で言ったらヤバかったかな」
あの大戦をどんな感じか説明するのって本当に難しいよな。あ、でもあれか。人族の代表最後の技に目がいってたけど、シオリの剣術と似てたよな。俺も最近習ってるから間違いないはずだ。
「人族の代表は多分理心流なんじゃないかな?」
「本当でござるか。でも誰でござろう?」
「あ、でもそいつも転生者だってティナ、創世神が言ってたな」
「む、そうでござるか。ならどんな戦いだったでござるか。どの種族が勝ったのでござるか。教えて欲しいでござる。ああ、もうなんで拙者も見せてくれなかったでござるか」
「シ、シオリさん落ち着いてください。シュンさんが引きつった顔をしてますよ」
シオリが戦闘狂なのを忘れていた。そら、大戦の話は聞きたいに決まってるよな。
「じゃあ、最初から説明をバァーン…」
急に扉が勢いよく開けられた。別に俺がバァーンと言ったわけではないことは分かって欲しい。
「森の調査は終わったぜ。とりあえず問題はないだろう。やっぱり、その山にいたドラゴンが原因だったんじゃないか。それより、この後一緒に飲みに行かないか?」
入ってきて、一直線にお姉さんのところに行き、報告を行なっているところを見ると彼がSランク冒険者なのだろう
それにしてもチャラすぎだろ。調査終わって速攻口説きにかかるってめっちゃ面倒くさいやつじゃん。お姉さんも笑顔が若干引きつっちゃってるよ。
「ごめんシオリ、Sランク冒険者が帰ってきたみたいだ。また今度話すよ」
「分かったでござる」
分かってくれてよかった。だけど、速攻でごはんを食べ始めるのはどうだろうか。まあいいんだけどね。てか、あのSランク冒険者と関わりたくないなあ。
「ローレンさん、調査の方はありがとうございます。こちらが報酬の方となっております。そして、先日言っていたドラゴンを倒した冒険者の方がいらしているのですが」
「何?本当か、ならこの僕がその人物を当てようではないか」
そう言って、ギルドの中を見渡すと、うんと言ってこちらへとずんずん進んでくる。これは俺から強者のオーラのようなものが滲み出てしまっているのだろうか。まあ仕方ないことだな。
とか思っていると、ローレンと呼ばれた冒険者は俺の前に立った。
「君たち2人のことだろう。いやあまさか女の子2人とは思わなかったがなかなかの強者のオーラが出ているよ。いやはや、よかったら今からドラゴンの件も兼ねて食事にでも行かないかい?」
声をかけられたのはシオリとクリスだった。
うん、なんかこんな展開は予想してたよ、お約束は大事だからね。でもさ、この世界結構お約束無視するじゃん、だから声かけてくれるって思ったんだよ。マジ調子に乗ってすいませんでした。
それはそうとこいつお姉さんのこと口説いていた上にクリスとシオリを口説くって何様のつもりだ。喧嘩売ってるのだろうか。争いはしたくなかったが2人をどうこうするというのなら遠慮はしない。
クリスとシオリの方を見てみると、シオリは?と疑問を浮かべた後ごはんを食べはじめた。いや、そこは相手してあげようよ。ちょっと可哀想になっちゃうじゃん。クリスはなんか露骨に嫌そうな顔をしている。
「ええと、私たちもドラゴンを倒しましたがこちらのシュンさんが1番活躍していましたよ。ドラゴンにトドメを刺したのもシュンさんです。あと、食事は行かないです。他を当たってください」
シオリが答えそうにもなかったのでクリスが答える。
というか、クリスはドラゴンとの戦いで俺のことそんな風に思っていてくれたのか。自分がほとんど何もしてなくて、ただトドメを刺しただけなんじゃないかと思っていたから心に響く。
「そうか、そこの彼がドラゴンを倒した立役者なんだね。そこの彼、シュンと言ったかな無視をしてしまってすまない」
「あ、ああ全然いいよ。全く気にしてないよ」
「それは良かった。そこでだ、彼女を食事に誘ったのだがどうやら想い人がいるようで断られてしまった。だが、ここで話すのもなんだし、やはりどこか場所を移したいんだ。だからどこか食事に場所を移すよう君から説得してくれないか?」
「な、な、何を言っているんですか貴方は」
「わかったよ」
てか、クリスの想い人って誰だ。エルフの国の誰かだろうか。いや、ここは俺か。でもまだフラグのようなものは立てていないからな。まあ俺だったら嬉しいな。こんなに可愛い人に好かれるなんて嬉しすぎる。
まあまず、こいつが勝手に想い人って言ってる可能性もあるしな、クリスの反応じゃちょっとよくわからなかったし気にしないようにしよう。
「ということでだ、シオリはまず食べるのをストップしてくれないか」
「ふぇ、ふぁふぁたでふぉざる」
「シオリさん、口の中に入ったまま喋るのは行儀が悪いですよ」
「ゴクリ、これは失敬」
口の中に詰め込んだまま話さないでほしい。シオリも1人の女性なんだからもう少し気をつけてくれないかな。
「ゴホン、それで場所を移そうと思うんだけどいいかな?」
「む、もう食べ終わるのでそれが終わったならいいでござる」
「私は3人で行けるなら問題ありません。別にシュンさんがいるからいいとかではありません」
ふむ、シオリは食事のために移動するのにここでこんなに食べていて大丈夫か?まあ大丈夫なんだろうな。
クリスは何故わざわざ俺がいるとか云々を言ったのだろう。分かってるというのに。まあ気にしても仕方ないか。
「ということで、オーケーだよ」
「うーん、いいんだけど君予想以上に鈍感野郎なのかな?まあいい、じゃあそちらの彼女が食べ終わったら行こうか」
―――――――――――
ローレンに連れられ、ギルドの近くにある少し高そうな料理屋にやってきた。
「ここはこの街に来てから気になってた店なんだ。値段のことは気にしなくていい。僕のおごりだよ」
「それはよかった。うちのシオリは凄い食べるから気をつけないと金がすぐ尽きるぜ」
「む、シュン殿、それは言い過ぎでござる。いつもちゃんと考えてセーブしているでござるよ」
「ははは、大丈夫だよ。僕はSランク冒険者、結構お金は持ってるんだ」
おお、なかなか言ってくれる。ならここは奢ってもらおう。お金ってのはいくらあってもいいものだから大切に使わないといけないことは前世で分かっている。
シオリが遠慮なしに注文したのを見て、ローレンが苦笑いを浮かべている。
「さあ、話なんだけど、いやあドラゴンを倒してくれてありがとう。本当に助かったよ。簡単な依頼だと思って受けたからドラゴンと聞いて焦ったよ。Sランクと聞いてなんでも倒せるって思ってる冒険者が多いけど無理だよね。1人でドラゴン倒せるのはSランクでもほんの一握りだけだよ」
そうだったのか。俺の依頼を取りやがってとか難癖つけてくるのかと思ったがよかった。それに、お姉さんとか周りの奴らの信頼度からSランク冒険者ってAランクと実力が全然違うと思ったが案外そんなことないのかもしれないな。
「てことは、別に依頼料を寄越せとかは言わないんだな」
「依頼料を取る?僕が?そんなことはしないよ。逆に僕が感謝を言う立場さ」
うーん、こいつの性格が全くわからない。軽薄そうなやつだが意外といいやつなのか?それともただのバカなのか。
「そうか、それならいいんだが。それよりギルドからここに来たってことは他にも何かあるんだろ?」
「話?これで終わりなんだが…おお、そうだシュンたちはSランクにならないのか?実力的になれると思うのだが」
「あ、それは私も聞こうと思っていました。Sランクになるのが目標と言っていたので、Aランクにもなりましたしね」
そうか、Sランクなれるんだよな。だがその前にこいつ今、話?ってならなかったか。絶対ここに来たかっただけだろ。
「そうだな、Sランクになれるならなりたいんだがイマイチなる方法を分かってないんだよな」
「そう言うことなら説明しよう。まずSランクになるには試験に合格する必要がある」
これは聞いた話だな。てか、シオリご飯が美味そうなのはわかる。俺も食ってみたい、だが話は聞こうぜ。あ、クリスがシオリが食っているのを止めた。
「あははは、続けるよ。試験はここから離れた場所にあるバルクっていう街なんだけど、Sランクの冒険者たちは基本その街を拠点にしているよ。そこで試験を受け、合格すればSランク冒険者さ。君たちなら試験は問題ないと思うけどどうする?」
「そうなのか、ならそこに行けば今回の神戯大戦の代表にも会えるのか?」
「いや、あの人はバルクにはいないよ。というか僕も見たのは大戦の代表を決める大会があるんだけどそこで初めてさ。普段どこにいるかもわからないよ」
「そうなのか。ならいいや。それでどうする、試験受けるか?クリス、シオリ」
「そうでござるな。拙者は受けたいござる」
「私はお2人が受けたいのなら受けても構いません」
「おお、そうか。僕はバルクに先に戻るから君たちのこと試験に推薦しておくよ。じゃあ、話も終わったし僕先出るね。また、バルクで会おう」
そう言って、ローレンは颯爽と立ち去っていく。
「待て、ここはお前のおごりなんだろローレン。代金を払わずに帰すことはできないぜ。みろ、この料理たちを。お前と話してる間にシオリが頼んでしまったこの料理たちを。お前は諦めるしかないんだ、友好を深めるために一緒に食おうぜ」
にこやかに、しかし絶対に帰さないという意思を表情にこめつつローレンに言う。
「ははは、やっぱりダメだったか。そうだね、友好を深めるのは大事だ。だからさ友好のためにここはひとつ割り勘でどうかな?」
ローレンは引きつった顔をした後に、諦めたのか爽やかな笑顔で割り勘を申し出てきた。
クソ、なかなかのイケメンスマイルだ。俺が女子だったらころっといってしまいそうだが、あいにく俺は男だ。その笑顔は俺を悪い方にかきたてるぜ。
「ローレン、俺は友情って大事だと思うんだ。そして、友情を育む上で大切なのは嘘をつかないことと約束を守ることだとは思わないか?」
「…あ、ああそうだな。大切なことだ」
「なら、自分の言ったことを思い出してくれ。ここに来る前に僕のおごりってお前言ったよな。あー、俺は割り勘でもいいんだけどなぁ。ローレンが友情に約束を守るのは大事って言ってるし仕方ない。ここは奢ってもらうことにするよ」
俺は自分の中で最高と思っているスマイルを浮かべて、ローレンに言った。
「あはははは、もういいよ。ここは僕のおごりだ。じゃんじゃん食べてくれ」
「流石Sランク冒険者。太っ腹だな。じゃあクリスもシオリもじゃんじゃん食おうぜ。すいません、店員さんこの店で1番高い料理持ってきてください」
「あ、私もこの料理をお願いします」
「お、じゃあ拙者はここからここまでの料理をお願いするでござる」
「ちょっと待ってくれ。おごるといったが…ああ、もうクソ。僕もこの料理をお願いします」
ふふふ、これでよし。クリスとシオリを口説こうとした罪はこれで帳消しとしてやろう。
よし、次の予定も決まったし、じゃんじゃん食べるぜ。
少しの間毎日更新していこうと思っています。
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