表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神戯大戦   作者: シノウミ
一章 異世界転生編
14/34

ドラゴンとの戦い

 それにしてもなんか変な感じだな。刀で斬ったつもりなのに弾け飛んでしまった。


「その技やっぱりすごいでござるな。どうやってるでござるか?拙者もやってみたいでござる」

「マナを刀に込めてそのまま斬りつければいけるよ」


 シオリが実践しようとしているができていないようだ。


「難しいでござるな」


 それよりもやっぱり森の異常とか今のゴーレムから考えるにこの先もめんどくさそうな魔物が結構いそうだ。それに頂上に多分原因となった魔物がいるんだろう。どうせ薬草の近くにいて薬草取るためにはその魔物を倒さないといけないとかそんな風になるんだろう。全くこういうところは異世界モノっぽいとかクソな世界だぜ。

 一応魔物の種類がわからないかクリスに聞いてみよう。


「クリス、この山の頂上まで魔物を探知することできるか?」

「はい、できるというかもうやってるんですがこの山今やばいことになってますし頂上の魔物は桁違いに強そうなので戦わないで薬草をすぐにとって帰るようにしましょう」


 やっぱりか、だがクリスよ戦わずってのは多分無理だな。頂上の魔物が何かはわからないがそろそろ魔法や剣術のトレーニングの成果も見たかったしこの俺の成長の糧としてやろう。


 その後も頂上へ向かう途中で何体かの魔物と戦った。

 一角熊もいた。あとはハーピィやでかいヘビもいたがハーピィはクリスの魔法でヘビはシオリが一撃で倒してしまった。

 そうやって順調に頂上まで進んでいく。


「どこに薬草が生えているのかってわかっているのか?」

「頂上付近ということしかわかってないです。一応群生地があるみたいなのですがその近くに魔物の反応があるんです」


 また地面が揺れる。山を登る前に感じた揺れよりも明らかに強い揺れになっている。


「今また揺れたでござるな」

「そうですね。頂上の魔物の仕業でしょうか?」

「そうだろうな。多分森の異常の原因も頂上の魔物が関係しているだろうな。だからとりあえずどんな魔物なのかの確認も兼ねて薬草の群生地に行ってみよう」


 群生地に向かうまでにさっきまで魔物がいたのが嘘みたいに静かになっていた。


 地震は無くなったのだがさっきからたまにギャアアァという多分魔物の声が聞こえてくるんだよな。

 頂上もあとちょっとってなってくるとバゴォーンと音がした。俺たち3人は顔を合わせて頷き、なるべく気配を消しながら音がした方へ近づいて行く。さっきまでの揺れや声もなくなっていた。

 ちょうどいい岩陰があったのでそこから覗き見る。

 そこにいたのはもうクソでかいとしか形容することができない緑の鱗を持ったドラゴンがいた。そして、その近くには数人の人が倒れていた。


「っ!シュンさんあのドラゴンの横に倒れているのはエルフです。たぶんあの薬草を取りに来て戦いになったんだと思います。私はもうエルフの国を出たし身勝手な頼みとわかっているんですがあの者たちを助けさせてもらえませんか?」


 倒れているのはエルフなのか、エルフが戦っていたから地震とか声とかがしていたのか。

 なんとなく強い魔物と予想はしていたがドラゴンか。正直まだ自分の戦えるような相手ではない気がするがクリスの頼みだしな。シオリは心なしか目を輝かせている気がしないでもないんだよな。

 仕方ないか、ドラゴンだってエルフと戦って少しはやられているはずだ。


「よし、あのドラゴンサクッと倒してとっととナナさんに薬草を届けるとしよう。とりあえずクリスはあのエルフを助けてくれ。俺とシオリでドラゴンを引きつけておく」


 そう言ってドラゴンの方へ突っ込んでいく。ドラゴンはエルフの方を向いていたがこちらに気づきギャオォォォと咆哮してくる。

 もうこの声聞いただけで正直逃げ出したくなってくる。顔とかめっちゃ厳ついし、ドラゴンってカッコいい印象だったけど実際にみるとただただでかいし怖いとしか感想出てこないな。


 咆哮とともに振り下ろされた腕を横っ跳びでかわしドラゴンを斬りつける。しかし、鱗には傷一つついていない。シオリの方も足を攻撃したみたいだが少し傷がついた程度でしかない。これは倒せるのだろうか?次はマナを刀に込めて攻撃してみるとしよう。

 傷をつけられてシオリの方に優先度をあげたのかドラゴンはシオリに向かって腕を振り下ろして、そのまま尻尾も使って攻撃していく。それをシオリは巧みに受け流したり躱したりしながらドラゴンの攻撃を防いでいる。これはチャンスだろう、瞬時にドラゴンの足元に潜り込み、今までで一番マナを込めてドラゴンの足を斬りつける。腕に衝撃がくる。鱗が吹っ飛んだが足は健在で刀は弾かれてしまい、こちらを向いたドラゴンが尻尾で横から攻撃してくる。それを躱してドラゴンから距離を取りシオリと一度合流する。そのタイミングでクリスもエルフをさっきの岩陰まで避難させたようでこちらに向かってくる。


「ドラゴンって硬すぎじゃないか?どこ攻撃したらいいんだよ」

「ふむ、あれはやばいでござるな、岩を斬ったかのような手応えでござった」

「普通魔物の核を砕くと倒れるはずなんですがドラゴンの心臓あたりって攻撃できますか?」

「やろうと思えばできるかもしれないが攻撃が通らない上に高すぎて攻撃する瞬間が無防備すぎてやられてしまうな」


 あのドラゴンのでかさは一軒家レベルだこの世界の体ならそれぐらいは全力で飛べば届くが飛んでる途中が無防備すぎる。


「やっぱり俺が足の鱗どうにかするからそこをシオリに斬り込んでもらって足を攻撃してバランスを崩していこう」

「承知致した」

「魔法の援護は任せてください」


 こちらの作戦会議も終わった時3人揃った相手を警戒していたドラゴンだったが突如顔を少し上に反らしてからブレスを放ってきた。

 瞬時にそのブレスを回避する。ブレスが通った後には削られた地面が残っていた。あれは当たったら一撃で戦闘不能になってしまうだろうな。

 てか、ブレス攻撃まで持ってるのかよ。

 さっきの足に対する攻撃に対して警戒したのか今度は俺の方に攻撃がやってくる。腕を振り下ろしてくるのを横に躱して横からやってくる尻尾をうえに飛んで躱す。すると、飛んだところを最初と反対の手で攻撃してくる、これをクリスが人ぐらいの大きさの氷を飛ばしてきて腕を弾いてくれる。そこで生まれた隙をついて足を攻撃するシオリも攻撃するが全然効いていない気がする。

 しかし効いていたのかすごい風が巻き起こりドラゴンが飛行を始める。


「これ飛ばれるなら足攻撃しても意味なくないか?」

「そうでござるな、それに飛ばれてしまうと拙者なかなか攻撃できないでござる」


 一応覚えた火の魔法ファイアを繰り出してみるが初級魔法では少し焦げる程度で終わってしまう。

 その間にもドラゴンはブレスやら尻尾での攻撃やらでこちらを攻撃してくる。

 今はなんとか全員躱すことができているがこのままだと疲労でやられてしまうのはこちらだろう。

 クリスも魔法で攻撃しているがあまり効いていそうにないのだ。俺は魔法で攻撃しつつドラゴンが着地したら斬りつけて、シオリも着地した時は斬りつけるが鱗が硬すぎて攻撃が届かない。

 心臓部分は鱗がないので多分攻撃できたら核を砕くことができるだろうがそこを狙うとドラゴンもそれがわかっているのか的確に防いでくる。

 もう一つ気になるのはクリスがどことなく悩んでいる気がするのだ。

 クリスに声を掛けようとした瞬間ついにシオリがドラゴンから一撃を食らってしまう。尻尾での攻撃を受けたシオリは岩に激突して、倒れてしまう。

 クリスが駆け寄って回復薬と光の魔法ヒールで回復させる。

 その間向こうに攻撃がいかないようドラゴンをこちらに引きつけておく。


「シオリさん、シュンさん今から大規模な魔法を使おうと思います。ドラゴンを下に叩き落とすこともできるはずです。その際に心臓への攻撃をお願いします。それとこの魔法にはマナを練る時間が必要なのでその時間を稼いでもらってもいいですか?」

「任せてくれ、クリスには絶対攻撃させないからマナを練ることに集中してくれ」

「任せてくだされ、叩き落としてくだされば拙者絶対に倒してみせるでござる」

「ではお願いします」


 クリスが魔法を使うためマナを練り始めたのを横目に見つつ、こちらに注意を向けるため今使える最大の魔法ファイアボールをドラゴンに3連射する。

 2つは躱されたが最後の1つが当たり、効いてはいないがドラゴンの注意をこちらに向けさせることに成功する。そこに間髪入れず斬撃をドラゴンの足に向かって繰り出す。鱗が吹っ飛んだ部分にあたりドラゴンが咆哮をあげる。ようやくダメージらしいダメージを与えたのはいいがドラゴンがすごい勢いでこちらを攻撃してくる。

 ブレスは全て躱して、振り下ろされたくる尻尾を刀で受け、反撃を繰り出す。シオリも尻尾を俺が刀で止めた時に尻尾を足場に翼を攻撃する。

 そうしてなんとか2人でドラゴンを撹乱しながら耐え続ける。

 しかし、ふとドラゴンの動きが止まる。そして、クラスの方を向きだした。見ると、精霊が集まっているのかマナが溢れているのかクリスは白い光に包まれていた。

 ドラゴンが飛行しながらブレスをクリスに向かって放とうとする。考えるより先に体が動き、クリスとドラゴンの間に立つ。

 ドラゴンからブレスが放たれる。


「理心流 切り流し」


 シオリから教えてもらいなんとか使えるようになったこの技でクリスに攻撃がいかないようにブレスを逸らそうとする。ブレスはなんとか斜め上になんとか逸れたがブレスの勢いは強く、弾き飛ばされてしまう。


「ありがとうございますシュンさん、おかげでマナも練れました。 テンペストストーム」


 クリスが放った魔法は竜巻のようなものだった。

 飛行していたドラゴンはその風の渦に捕まえられる。そして、その風はすごい鋭いのかドラゴンの体に傷がつけられていく。そして最後は風に叩きつけられ地面にドラゴンが落下する。

 そのタイミングで俺とシオリはドラゴンの元に駆け出す。先に攻撃したのはクリスだった。


「理心流 天地三段てんちさんだん


 俺もやられたあの技が心臓部分に突きつけられる、

 技は決まり、ドラゴンが倒れるかと思ったが、皮膚が予想より硬かったのかシオリの刀は刺さりが甘く、ドラゴンが起き上がろうとしてくる。

 起き上がられる前にと思いドラゴンの元へと疾走し、刀身にマナを行き渡らせ、刀を振り抜く。

 振り抜いた刀は弾かれることもなくドラゴンの首を切断した。


 さすがのドラゴンも首が切断されたことにより動かなくなる。

 こうして、突発的に起こったドラゴンとの戦いに幕が降りた。

次回は22日更新です。

感想など書いてもらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ