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神戯大戦   作者: シノウミ
一章 異世界転生編
11/34

魔法の訓練

「じゃあ次は魔法のトレーニングですね」

「よし、魔法も使えるようになりたいしもうちょっと頑張るか」


 正直さっきの手合わせで結構疲れたのだがすぐに魔法のトレーニングだなんてクリスのやつ結構スパルタなのかもしれないな。


「まずは生活に便利な空間魔法を覚えましょう。これは無属性の簡単な魔法なのでこれを覚えて魔法の感覚を覚えましょう」


 なるほど、生活も楽になるし、魔法の感覚をトレーニングすることもできるという一石二鳥のトレーニングだな。


「無属性魔法は基本詠唱を必要としません。大規模なものは必要だったりしますが無属性魔法はイメージをしっかりと持つことが大事です」

「魔法を使うのにマナを使うんだろ?その使い方が分からなかったら魔法は発動しないんじゃないか?」

「はい、その通りなんですがシュンさんはたぶんもう魔法を使っているんですよ、確証はないんですが昨日スライムを斬った時にやっていた斬撃、あれも無属性魔法の一種だと思うんです。だから、あの時の感覚で今度は空間魔法をイメージできれば使えると思います。一度やってみましょう」

「クリス殿、拙者はどうすればいいでござるか?拙者は魔法など使ったことないでござるよ」

「この後風の魔法を教えるのでそれまでは休憩していて大丈夫ですよ、先程の手合わせの疲労が結構出てますよ」

「バレてござったか、それなら致し方ない。拙者は少し休憩しているでござる」


 シオリも疲れていたんだな。それもそうか、俺よりも攻撃に手数をかけていたし、最後の技を疲れることなくポンポン繰り出せたら最強だもんな。

 てか昨日スライムに撃ったあの斬撃は魔法だったのか、どういう原理で斬撃がでるのか分からなかったがそれなら説明がつきそうだな。

 それにしても空間魔法のイメージって何だ?すぐ思いつくのは青いネコ型ロボットのポケットなんだけどあれをイメージしてやったらいけるだろうか?

 無理ならもう一回見せてもらってマネする感じでやればいいだろう。それより斬撃を撃った時の感覚か、なんかグッと力を武器に流し込む感じなんだよな。それを手から他の空間を出す感じに変えればいいのかな?


 手を前に出して、あのポケットの空間をイメージする。そして力を込める、すると手を広げた空間が少し歪みイメージしてた感じの空間が現れた。


「やっぱり一回で成功しましたか。一度他の魔法を使っているのですぐ使えるとは思っていましたが…無属性魔法ってイメージが難しいので普通はすぐできないんです。ただシュンさんはもう無属性魔法を使っていたので使えると思ったのですが本当に使えましたね」


 たしかにマナもそんなに使わないし詠唱もないなら大切なのはイメージだよな。もしかして無属性魔法ってイメージさえあれば大体のことをできるんじゃないか?まあそれはおいおい試していけばいいだろう。


「じゃあ次は風の魔法だな」

「そうですね、ここからはシオリさんもやりますよ。まずは1番簡単なウィンドを覚えましょう。これで風の魔法の感覚とマナの量の調整などを覚えましょう。

 詠唱は風の精霊に乞い願う、我が力となり顕現せよ―

 ウィンドです、やってみてください。」


 おお、ついに異世界感溢れる魔法を使う時が来たぜ。張り切ってやっちゃおう。


「先に拙者にやらせて欲しいでござる。シュン殿の後だとやりにくくなる可能性があるでござるからな」

「そんなことはないと思うんだけどまあ先にやりたいなら俺は全然構わないよ」

「では、風の精霊に乞い願う、我が力となり顕現せよ―ウィンド」


 詠唱はあってると思うのだが風が起こらない。何か変なとこでもあっただろうか?


「うーん、ちょっとマナが使えてないです。今のはマナの量が足りなかったので魔法が使えませんでした」

「そうでござるか、拙者そのマナとやらがどのようなものかわかっておらんでござるから使い方も分からないでござる」

「マナというのは体の中にある力のことで空気中にもいつも漂っています。マナを使うっていうのは体の中のその力を放出する感じです、一度詠唱は無しでその力を放出することだけを考えてやってみてください」

「ふむ、やってみるでござる」


 む、むむむむむ……と唸りながらシオリが力を放出しようとする。すると、シオリの周りに何というかオーラみたいなものが出てきた。あれがマナなのだろうか。


「もう大丈夫です。出来ていましたので、今の感じを忘れずに詠唱をしてみてください」

「風の精霊に乞い願う、我が力となり顕現せよ―

 ウィンド」


 すると今回はシオリが手をかざした先から風が起こる。今度は成功だな。


「おお、出来たでござる。クリス殿ありがとうでござる。拙者のような剣一筋のものがまさか魔法を使えるとは思ってござらんかった」

「おめでとうございます。この調子でどんどん魔法を覚えていきましょう。では次はシュンさんです」

「わかった」


 力を放出する感じか。さっきの無属性魔法の時の力を外に放出するイメージだよな。


「風の精霊に乞い願う、我が力となり顕現せよ―

 ウィンド」


 あれ?失敗したかな、魔法が出ないことがないよう結構マナを込めたと思ったんだけど足りなかったか?

 すると、突如風が巻き起こった。すごい勢いの風だ。

 どうやらマナを込めすぎたようだ。

 後ろからキャッという声が聞こえてくる。

 謝るために後ろを向くと


「こっちを向いたらダメです」

「前を向いてるでござる」


 と言われるがもう遅く後ろを向いてしまっている。

 風はまだ巻き起こっており、体が吹き飛びそうなほどである、そう、そんな威力なのだ。

 そして、2人はスカートと袴風が吹いたことによってめくれ上がってしまっていたのだ。

 なるほど、2人とも白なのか。

 だが自分の状況に気づきごめんと謝りすぐに前を向く、この間1秒程度だがバッチリと2人の下着が目に焼き付いていた。素晴らしい光景でこの光景を作り出した俺には賞賛を与えたかったがこの後の展開は読めている。とても怖い、シオリはふんどしではないだなぁと現実逃避してみるが後ろからの視線がひしひしと伝わってきている。誠心誠意全力で謝るとしよう。

 風が吹きやむのを待って後ろを向く。2人は顔を赤くしながらめっちゃ怒っていた。すごくかわいい顔なのだがそんなことを考える余裕は今はない。

 俺は前世の最高位の謝罪。土下座を敢行する。


「すいませんでした。まさかあんなことになってるとは思わなくてというかあんな風が起こるなんて思わなくて本当にごめんなさい」

「そんな風に謝られると怒るに怒れないじゃないですか。なので1つだけ聞かせてください。みましたか?」

「え、いや白いものなんて見てないよ、すぐ前向いたからな」


 早口で答えるが己の失態に気づく。


「白いのって見てるじゃないですか、何で言い訳をしようとしたんですか」


 確実に怒っている。さっきまではまだ少し照れの方が大きかったのに今は怒りの方が強そうだ。だがあそこで見ましたと言えるほど俺のメンタルは強くないのだと言い訳させて欲しい。それに正直に言ったら許してもらえただろうか?いや、怒られただろう。つまりこれは強制イベントなのだ。見てしまった時点で怒られるのは確定である。

 ここから10分ほど俺は正座で2人からお説教を受けることとなった。



次は16日に投稿予定です。

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