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神戯大戦   作者: シノウミ
一章 異世界転生編
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シオリとの手合わせ

 目が覚めたので外を確認する。

 よかった、どうやら朝日が昇り始めたくらいなので5時とかそのくらいだろう。朝のトレーニングに遅れなくて済みそうだ。

 待ち合わせの場所である宿の前に出る。宿を出る時にいつも受付をしている少女に会ったので挨拶をしておく。朝食の準備をしているっぽい。こんな朝早くから働くとか尊敬する。

 2人はまだ来ていなかったのでストレッチをして、素振りをする。やり方があっているか不安なので後でシオリに教えてもらうとしよう。

 素振りを100回ほどやったところで2人がやってきた。


「おはよう」

「おはようでござる。起きれたでござるな。もし、いなかったらクリス殿と2人で起こしに行っていたのに残念でござる」

「おはようございます。どんな魔法で起こすか考えていたのに無駄になってしまいました」


 普通に起こしてくれるなら起きないことも考えるのだが魔法で起こされるというのは怖すぎる。それにちょっとはちゃんとしたところも見せていかないと方向音痴とか残念な印象ばかりになってしまうからな。俺はやればできる男なのでその辺はしっかりアピールしていきたい。


「じゃあ、トレーニング始めるとするか、俺はまず走るつもりだったんだけど2人はどうする?」

「ランニングでござるな。普段は素振りと型の確認をするでござるが拙者も一緒に走るでござる」

「私はまず朝からトレーニングするのがはじめてなので一緒に行きます」

「よし、どのくらい走る?30分くらい走る感じでいい?」

「そうでござるな、あまり走りすぎると他のトレーニングができないくらい疲れるかも知れないでござるしな」

「私はついていけるように頑張ります。自分が体力ある方なのか分からないですから」

「なるほどな、俺も分からないし、2人にペース配分は任せるよ」


 この世界の人たちの体力量を知らないしな、少なくとも自分の体が前世より多いのは間違いないだろうからついて行くことはできるだろう。


「拙者も、普段ランニングはしないでござるからペースは分からないでござる。シュン殿が先頭でどれくらいのペースかは相談でいいでござろう」

「わかった、なら最初は軽く走ってみるからペース上げたらいいか下げたらいいから教えてくれ」


 とりあえずは5割くらいのスピードで走ってみる。体感だとこれでも前世のダッシュより少し早い気がするのだが2人は余裕といった感じでついてきている。


「もう少し上げても30分走れそうか?」

「拙者はいけるでござる」

「私も大丈夫だと思います」


 流石と言ったらいいのだろうか?シオリは普段から修練しているらしいし、クリスもエルフの国では代表になるための訓練はしてただろうし当然といえば当然なのかな。

 今度は少し上げて6割5分程度のスピードで走る。


「これでもいけそうか?」

「そうでござるな、このスピードくらいが拙者はいいでござる」

「そうですね、これ以上はついていけなくなるかもしれないです」


 このペースでいいということは2人はこれで8割くらいのスピードなのだろうか?うーん、分からないな、走り終わった後の2人の様子からどれくらいか想像はできるだろう。


 30分経ったくらいで走るのをやめる。

 この体の性能に驚いていた。いくら6割くらいだからといって30分も走れば前世なら息も絶え絶えになっていたが走り終わった今、呼吸の乱れすらないのだ。アップならからでもいいかもしれないがトレーニングにはもっと負荷をかける必要があると思う。

 今度からは1人でもっと速いペースで走った方がいいかも知れない。

 2人の方を見るとシオリは呼吸が軽く乱れている程度、クリスは額から汗が流れていた。


「シュンさんもシオリさんもすごいですね。全然疲れてないじゃないですか」

「今度からは個別で走った方が良さそうだな」

「そうしてくれると助かります」


 次のトレーニングはどうしようかな?シオリに任せるとしよう。


「じゃあ、後はシオリに任せるよ」

「ふむ、ではまず拙者と手合わせと致そう。クリス殿には審判を任せるでござる」

「任せてください」


 いきなり手合わせか、今日やるだろうとは思っていたが初っ端にきてしまった。シオリに任せた以上従うしかないな。


「わかったよ、ルールはどうする?」

「お互い木刀でござるし急所もしくは腕を斬られたら負けでいいでござろう」

「わかった、そのルールでいこう」


 あまり女性を木刀で打ち付けるとかやりたくないが本気でやらないとシオリの期待を裏切ってしまうだろうから本気でいくとしよう。


「では両者構えてください。では、始め」


 シオリは居合の構えをする。

 昨日一角熊を倒したあの朧紫閃が来るのだろう。一応昨日見たがどんな技なのかしっかりわかったわけではないのでどんな風に来てもいいようにしっかり構える。


「では、いざ参る」


 フッとシオリが動く。


「理心流 居合の型 朧紫閃おぼろしせん


 あたりだったようだ、鞘に納まっているような構えから、抜刀されたかのような動きで胴に斬りかかってくる。それを剣で受け流し、すぐに腕を狙って斬り返すが剣はもう正面に構えられていて弾かれる。

 すぐに剣が上から横からと斬りつけられる。その全てを弾きつつ、反撃を行う。しかしそれも防がれ鍔迫り合いになる。

 やっぱり強い、なんとか剣が見えてるから反応しながら剣を弾いているが剣がすごくはやい。隙なんか全然見つからない。ただ反応はできるのであとはどうやって攻撃をするかだな。


「全て反応なさるとは…これで独学と申されるか」

「いや、シオリもすごいよ、昨日のジューダスとは比べるまでもなく強いよ」

「余裕でござるな、ですがやはり技術はまだまだでござろう」


 スッとシオリの刀から力が抜かれる。鍔迫り合いで押し切れると思い力をいれていたのが災いしバランスを崩す。そこに横から刀が襲ってくる。それを右手一本で刀を持ち弾くが、今度は後ろに少し仰け反ってしまう。そこに正面からシオリが斬り込んでくる、それを仰け反っていく力を利用し、足を振り上げ剣の柄の部分を狙う、それを見てシオリは一旦距離を置く。

 今のは危なかった。1つでも手を間違うと確実にやられてたな。


「これも対応するとかおかしいでござるよ。そろそろ拙者の自信がなくなってくるでござる」

「いや、今のは危なかったよ、やられると思ったもん」

「ふむ、なかなか決着がつかないでござるし、もし次の攻撃が当たらなかったら拙者の負けでいいでござる」


 たぶん1番自信のある技が来るのだろう。ここはこれまでより一層気合を入れて対応しよう。


 正面に剣を構えたシオリが今までで1番速い速度で突っ込んでくる。


「理心流 天地三段てんちさんだん


 突っ込んできたシオリが胸に突きを繰り出してくる、それを仰け反ってかわすがすかさず今度は顔に突きを繰り出してくるそれを横に避けるがそこでシオリの刀が消える。そして、気づくと胴に突きを入れられていた。

 やられてしまった。なんとか対応できると思っていたのだが剣術の技を舐めていた。二突目までは刀が見えていたのに刀が消えたんだよな。てか、突き技もあるんだな。なんか刀って斬る印象が強いから驚いてしまった。


「し、勝負あり、シオリさんの勝利です」

「勝ててよかったでござる。これから剣術を教えるのに負けては情けないでござるからな、それにしても強いでござるな、拙者が教えることなどすぐ無くなりそうでござるよ」

「いや、技の大切さがわかったよ。それに思ってたより悔しい。また今度手合わせしてくれると嬉しいかな」

「リベンジマッチでござるな。その時は受けて立つでござるが剣術を教えるとすぐ拙者の実力は越えられそうでござる」




次回は14日投稿予定です。

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