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シェルディア星人の生態は…

本日2回目の更新です。

俺ははやての体の秘密を知りたくて突進して一気に相手の騎馬を吹き飛ばした。


瞬殺っ!終了っ!


「レイジ!馬役が相手を倒したら面白くないじゃないか!」

「そんなことより、こっちへ来るんだっ!」


俺は体育館の裏にはやてを連れて行く。


「なんでこんなところに?まさかボクに告白するとかじゃないよね?」

「告白するのは、はやてのほうだろ!」

「え?ボクがレイジのことを好きなのがバレてたの?!」

「えええっ?!そうじゃなくて、さっきズボンから取り出した『棒』のことだよ!」

「なんだ違うのか…ってしまった!つい言っちゃった!うわーーーん!」


泣きながら走り去るはやて。

だが逃がさんっ!


俺はタックルしてはやてを捕まえる。


そしてはやてを仰向けにしてのしかかる。


「こんな人気の無いところで押し倒すなんて、レイジもボクの事が好きなの?」

「俺ははやてのことを全部知りたいだけだ!」

「全部だなんて…そんな情熱的に迫られたら…もうボク『本気』になっちゃうよ?」


どんっ!


はやてが俺を突き飛ばした?!


いや、はやての胸が急に盛り上がって俺の胸を突飛ばしたのだ。


「こうなったらもうレイジに責任取ってもらうしかないよね?」


立ち上がって赤面し、モジモジするはやて。


その様子はどう見ても可愛い女の子だ。

すごく大きな胸もあるし。


「あのね、ボクたちシェルディア星人は遠くの星に行って調査やその星の防衛をするんだけど、そのせいで仲間同士で会う機会が少ないんだ」


そして内ポケットからさっきしまった棒状の物を取り出すはやて。


「これは『ベターエナジーカプセル』と言って、ボクが縮小している時に発生する余剰エネルギーを貯めておくカプセルで、普段は股の間に入れておくんだ」


なんでそんなところに?


「シェルディア星人にとってそこが一番体のエネルギーの出し入れがしやすい場所だからだよ。男性器だってごまかすのにも使えるしね」


それで俺も騙されたんだよな。


「仲間同士で会うことが少ないシェルディア星人は現地住民と結婚することが多いんだ。そのため元々性別どころか生殖器も無くって、好きになった相手に合わせて体を作り替えることができるんだよ」


そしてカプセルを俺に渡してくれる。


「思ったより軽いな」

「もうその中身は空っぽなんだよ。ボクが地球人の女性になるために全エネルギーを使ったからね」

「するとはやては…」

「うん。もう完全に人間の女性の体なんだよ。そうしたのはレイジのせいだから、ちゃんと責任とってよね?」


ううっ…そんな…。


「えっ?何その表情?嫌だったの?!」

「いや、そうじゃなくて、せっかく友達どころか親友になれそうだったのに、嫁にしたら親友になれないじゃないかと思って」

「ボクを親友に?」

「俺は高校に通い始めてから初めて広重やはやてという友達ができたんだ。特にはやてとは話も合うし、このまま行けば初めての親友になれるかもって思ったのに…」

「そうだったの?!うわ、どうしよう?ごめんねごめんね!ボク、そうとは知らずに、レイジの事を異性として好きになっちゃったから!」

「ねえ、はやて」

「ん?何?」

「元には戻れないのかな?」

「このカプセルにエネルギーを貯めればまた巨大化してシェルディア星人の姿で戦えるようになるけど、3分くらいでエネルギーが切れてこの姿に戻ってしまうんだ。こっちがデフォルトの姿になったからね」

「そうなのか」

「でもね、巨大化せずに性別の無かった時の天竜院はやてとしての姿を維持するのならそんなに難しくないよ」

「本当?!」

「うん。その代わり、エネルギー供給を手伝ってもらわないといけないけど」

「手伝う手伝う!どうすればいいの?」


はやてと親友になれるならなんだってするから!


「じゃあそのカプセルを握って」

「うん」

「ぎゅっと力を入れて握ってみて」


ぎゅうううっ


おっ?カプセルがうっすら光り始めた?


良質ベターなエネルギーならなんでも貯めることができるからレイジの強い力で握るだけでもいいんだよ」

「なるほど」

「そのくらいでいいかな?ちょっと貸して」


俺からカプセルを受け取るとはやてはそれを自分のズボンの中に入れる。


「んっ…だめだ。ボク自身のエネルギーじゃないとすぐ漏れ出してしまうみたいだ」

「やっぱり無理なのか?」

「大丈夫!レイジの力ならボクに合うはずなんだ!」


そしてはやてはがしっと俺の手を握る。


「このカプセルをズボンの上からでいいから強く握って!」

「こうか?」

「そう!それでそこに入ったエネルギーをボクが漏れ出す前に吸収するから!」


ズボンの上から細長いカプセルを思いっきり握ってみる。


ズボンから透けるくらいに強く光るベターエナジーカプセル。


「来たっ!もっと力を入れて、そう、いいよ、うん、もっと、そう、あっ、あああああんっ!」


はやてが妙に色っぽい声を上げると、はやての胸が急速にしぼんでぺったんこになった。


「戻ったな!」

「うん!」

「「やったあ!」」


抱き合って喜ぶ俺たち。


「あ、あのお」


その時、俺たちは誰かに声を掛けられた。


「リア?どうしてここに?」

「授業が始まっても戻らないから探しにきたっす。でも、そっか、まさか二人がそんなBLな関係だったなんて…尊いっす」


そう言って俺たちを拝むリア。


「いや、これはそうじゃなくて」

「股間触って抱き合っていたら完全にそうっすよね?これは新聞部にリークして…」

「やめてくれっ!」


俺は逃げていくリアをまたしてもタックルで捕まえる。


「離すっす!ええっ?どうして巨人族の力を持つあっしが逃げ出せないっすか?!あ、あっしは普通の女の子だから、BLの仲間入りは無理っす!見学だけにさせてほしいっす!」

「だからBLじゃないっ!誤解しているから話を聞いてくれ!」

「誤解っす?だって、綿山レイジって人はどんな相手でも嫁にできるんっすよね?」


それはそうらしいんだが。


「だから男の娘の嫁さんが居たっていいじゃないっすか!むしろ読者は喜ぶっす!」


俺とはやての薄い本でも作る気かっ!


「レイジ、もう彼女とは秘密を共有したほうがいいのと思うよ」

「それしかないよな。こっち側に引き入れるか」

「えっ?まさかここであっしは男性ふたり相手に初めてを散らすことになるっすか?!」

「だからそうじゃないっ!はやて!あれを見せるんだ!」

「わかった!」


そう言って股間からカプセルを取り出すはやて。


「そんな所に入れているってことはエッチなおもちゃっすね?!」

「「違うっ!」」







「事情はだいたいわかったっす!」


ようやく理解してくれたか。


「はやてはあっしたちみたいな巨人が本来の姿で、それをそのアイテムの力で小さくなっていたっすね。そしてさっきはそのカプセルにエネルギーを補充するためにレイジに手伝ってもらったってわけっすね?」

「そう!それで合ってるから!」

「でも、その説明するのにいつまであっしを抱きしめている気っすか?」

「あっ」


慌ててリアの体を離す俺。


「ごめん、逃げられたらどうしようかと思って」

「恥ずかしかったっす」

「そういえば、リアたちはどうやって体の大きさを変えているんだ?」

「大きくなれとか小さくなれと思えば変えられるっす。その代わり人間の大きさか本来の15mの背丈にしかなれないっすけど」


便利なのか不便なのかわからないな。


「服は破れないの?」

「ものすごく伸縮性のいい服と下着を付けている時は大丈夫っす。そうでない時は脱がないとだめっすね」

「レイジ、それよりも教室に早く戻らないと」

「あっ、そうだった。リア、ごめんな」

「気にしないでいいっす。でも…」

「ん?」

「別に何でもないっす!」


そして俺たちは教室に戻り、編入早々先生に怒られるのだった。




〇生徒会視点〇


生徒会室では会長でイケメンなアリオン・ジェングリアと副会長で妖艶な雰囲気のポリア・ギルバーンが話していた。


「巨人族のカイザックがやられたと?」

「はい会長。身長50mで手から光線を出す巨人が留学生の中に居たようです」

「だが我らの敵ではない…よな?」

「カイザックは四天王の中でも最弱…ではないですものねえ」

「まあ勝負はルールを決めた上だからな。いくらでもこちらに有利にできる」

「でもカイザックの巨人化というカードを失いましたね」

「なあに、あれはおまけみたいなものだ。本当の強さとは」


会長であるアリオンが花瓶に飾ってある花に触れると、その花は黒い塵になって消えてしまう。


「純魔族であるこの俺様のような強さを言うのだからな」

「…」

「副会長、どうした?ふっ、どうやら俺様の強さに惚れ直したようだね」

「…その花、私が今日持ってきて活けたばかりなんですけど?」

「はっ?!す、すまん!」

「今まで会長の『力の誇示』のためにどれだけの物を壊したと思っているんです?」

「ど、どれだけかな?それも会長の威厳のための必要経費じゃないか。ははっ…」

「……」


無言のままスカートを脱ぎ始めるポリア。


「はあはあはあ」


ポリアの顔が上気し、息遣いが荒くなっている。


「ま、まさかヤル気なのか?」

「会長が悪いんですからね。冷静沈着な私をこんなに興奮・・させたのですから」

「や、やめろおおおっ!」





パッカーン!!


人間の姿からケンタウロスの姿に変身したポリアはその後ろ足で会長を蹴飛ばし、会長は窓を突き破って星になって消える。



「あれ?あれって会長じゃないか?」

「またか」

「痴話げんかは犬も食わないよね」


生徒会室の窓から会長が飛んでいく様子を眺めていた生徒たちはそう言うと、何事も無かったかのようにまた雑談を始めるのだった。

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