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何マンなのか自己申告が無いと勝手に付けるしかないよね!

ご唱和くださ(違)


追伸

特技を編み物からあやとりに修正。

〇前話に引き続き、仲間内の会話以外はポーランド語で会話しています〇


15mの巨人が50mの巨人を見上げてガクブルしている。


自分がその巨体で留学生を威圧しに来たつもりが逆に威圧されてしまうのは完全に想定外だったのだろう。


「リュワッ」


すると銀色のボディに銀の鎧を身に着けた巨人はかけ声と共に右手を上げて15mほどに縮んでいく。

わざわざ相手に合わせるなんて優しいんだな銀鎧の巨人は。


「こ、この野郎、いきなりでかくてびっくりしたじゃねーか!貴様も留学生なのか?」

「リュワ!」

「わかんねーよこの野郎!」


そう言いながらリアの兄の巨人…えっと名前はなんだろ?


「あっしのアニキの名前はカイザックっす」

「あっちの銀色は?」

「知らないよ。今まで見たことも無いし」

「なあ、はやては知ってるか?あれ?はやては?」


机の上にメモが残っていた。


『ちょっとトイレ行ってくるね^^v』


肝心な時に居なくなるなよ。


「とりあえず、銀色のほうはシルバーマンと呼んでおこうか」

「そうっすね」

「リュワ?!」


あっ、こっちを見たぞ。


「リュワ、リユワワ!」


俺たちに何かを訴えかけてるみたいだな。


「そんな名前は嫌だって言ってるんじゃないっすか?」

「リュワ!」


あっ、リアの言葉に頷いたぞ。


「もう少し格好いい名前にしてあげたらどうっす?」

「えっとウルト…ミラ…グリッ…うーん…」


特撮系の名前しか出てこないや。


「纏っているのがアールジンアールムーラだから、アールズマンとかどうっす?」


へえ、ルーマニア語で銀と鎧って似てるんだな。


「リュワアッ!」


おっ、喜んでるみたいだ。


「よし!がんばれアールズマン!」

「アニキをやっつけろっす!」

「えっ?いいの?お兄さんの応援しなくて?」

「いいっす。あっしの兄貴はあれでもSクラスの四天王っすから」


Sクラスの四天王?!

生徒会役員とは別に四天王も居るの?


「いくぞ、おらあ!」


カイザックはパンチで殴りかかるが、銀色の鎧にはじき返される。


「てめー、ずるいぞその鎧!固すぎだろ!」

「リュワ?」


するとアールズマンは両手を上に上げてポーズをとる。


アールズマンの体が光に包まれて、鎧が消えて銀色の衣服になった。

ちなみに体は銀色のベースに赤や青の模様が入った全身タイツっぽいぴっちりした感じだ。

それが肌なのか服なのかわからないけど、上に服を着たってことはやっぱり肌なのかな?


「あれって普段着っぽくない?」

「ちょっと変わってるけど戦闘向けじゃないっすね」


古い映画に出てきそうな宇宙人の衣服っていうのかな?

少しダサいかも。


「それにしてもアールズマンって律儀だな。大きさや装備を相手に合わせるなんて」

「正義の味方だからじゃないっすか?」

「やっぱりそういう人なのかな?」


ともあれ目の前で戦いが始まった。


アールズマンはカイザックのパンチでのけぞらされるが、すぐにチョップで応戦する。


しばらくパンチとチョップの応酬をしていたが、勝負がつかないと思ったのかカイザックがどこからともなくゴツイ棍棒を取り出した。


「あっ、ずるいっ!」

「兄貴、それは反則っす!」


ビイイイイイィッム!


「あっ?」

「いっ?」

「うっ?」


アールズマンが手をクロスすると謎の光線が出て、棍棒は粉々になった。


「ひ、ひいいいいいっ?!」


しゅうううんとカイザックは縮んで校舎内に逃げていく。


「リュワッ!」


そしてアールズマン空の彼方へ飛び去ったのだった。





〇ここから日本語会話です〇


「あっ、はやて。おかえり」

「レイジ、ごめんね。急にトイレに行きたくなったから」

「うん、ところであの銀色の服ってちょっとダサくない?」

「だよねー。地球の服のほうがセンスが…え?えっと、銀の服って何のことかなあ?」

「まさかバレてないとか思ってないよね?」

「何を?」

「シルバーマンのこと」

「アールズマンだろっ?!」

「はいはい、確定確定」

「くっ、この非鈍感系主人公め!」


そっかあ。まさかはやてが宇宙人だったとは。


「でもカッコ良かったぞ」

「そ、そうかな」

「ちなみに本当は何マンって呼ばれてるんだ?」

「ボクたちが行った星ごとに『乙種宇宙生命体』とか『すぺらちゅーん』とか『天使様』とか好き勝手に言われてるよ」


天使様以外は嫌なネーミングだなあ。


「地球では()ルトマンとか言われそうだけどね」


ワルトフマンって何かなー?知らないからねー。



「地球には何しに来たの?」

「調査だよ。ついでに地球外侵略者を見かけたら殲滅する」

「いつの間に?!」

「いや、まだ地球外侵略者には出くわしてないから」

「そっか。でも無理するなよ。困ったら力を貸すからさ」

「うん、ありがとう!」


だからそんなにいい笑顔でこっちを見るなって。

男だとわかっていてもドキドキするじゃないか。



〇ここからポーランド語会話〇


「おい、留学生!Sクラスの先輩から呼び出しがあったらすぐに出て行かないといけないだろ?」

「そうだそうだ!俺たちまでひどい目にあわされたらどうするんだよ?」


ちょっと太めで背の高いガラガラ声の生徒と痩せてて背の低い生徒がそう言いながらやって来た。


「でもあれって先輩とか言う以前に巨人だよね?」

「巨人?あれは単に『大きくなれる特技』じゃないか」

「そうそう。普通・・だろ?」


えっ?ここではそういう認識なの?

人間っぽくふるまっているっていうより、周りが配慮して見逃しているってこと?


「でもFクラスだからってSクラスのいいなりにならなくてもいいんでしょ?」

「どう逆立ちしたところでFクラスは他のクラスに勝てないんだから仕方ないんだよ!」

「俺たちは落ちこぼれなんだから素直に従った方が楽なんだよ」

「「おお!」」


俺とはやてはその言葉を聞いて両手で握りこぶしを作って顔を見合わせる。


「これだよ!これ!この卑屈さとあきらめ感が漂う雰囲気こそまさにFクラス!」

「それを鍛えてSクラスに勝利させるのが『お約束』だよねっ!」

「お前ら、何ありえないことを言ってるんだ?」

「俺たちはSどころかEクラスにだって勝てないんだからからな」


いやいや、やってみないと分からないだろ。


「小説とかならクラスメイトに裏技チート的な魔法や武術を教えるんだけどな」

「魔法は使える人がいても表向きは使わないんじゃないかな?そもそもレイジは魔法使えないよね?」

「今度フィーネに教わってみるよ」

「じゃあ、何から手をつけようか?」

「なあ、君。特技はなんだい?」

「俺?そうだなあやとりとか」


その図体の大きさと指の太さで?!


「そっちの君は?」

「鉄砲の早撃ちとかだね。ゴム鉄砲でもモデルガンでもいいぞ」


「「お前らはのび〇くんかっ!」」


体型はジャイ〇ンとスネ〇なのに、特技がのび〇じゃないか!


「たぶん昼寝も得意なんだろ」

「おっ、わかるのか?」

「俺たち、授業が始まって2秒で寝れるんだぜ」


完全にのび〇くんじゃないかよ。


「どうする、レイジ?」

「とりあえずこの二人を鍛えてみようか?」

「何勝手な事言ってるんだよ?」

「このクラスを牛耳っている俺たちに日本人ごときが何を教えられるって言うんだよ?」

「少なくとも君たちよりはボクとレイジの方が強いけどね」

「「なにいっ?!」」

「じゃあ勝負しようか」

「普段、クラス対抗でやっている勝負でいいよなっ、はやて」

「そうそう」

「何だと?よーし、ならばこの前Eクラスとやって完敗した『騎士戦』で俺たちと勝負だ!」

「騎馬戦じゃなくて?」


どうやら騎馬戦に似た競技らしく、3人で組んだ騎馬の上に乗っている生徒が槍に見立てた長い棒を持って相手を騎馬から叩き落とす競技らしい。


「さあ!運動場に出ろよっ!叩きのめしてやるぜ!」

「お前ら、行くぞ!」

「「おおっ!」」


あと2人子分が居たのか、4人は窓から飛び出…さないで昇降口から出て行く。


ルーマニアは校舎内も土足なのでそのまま窓から出ても問題ないんだろうけどね。


「意外と真面目なんだ」

「意外に真面目なんだね」


そう言いながら後をついていく俺たち。


休み時間は短いけど速攻で勝負を付ければ間に合うだろう。




「さあ、勝負だ!…ってなんだそりゃあ?!」


相手が驚くのも無理はない。


こちらはたった2人だから俺がはやてを肩車して、はやてが教室から持ってきたホウキを二刀流にして構えている。


はやては軽いからこのまま走り回れるぞ!


「言っておくが、馬に攻撃してもいいんだぞ?1人で大丈夫か?」

「むしろ、そちらこそそんなひょろい棒で大丈夫か?」

「これは騎士戦専用の棒だ!叩かれると痛いしそう簡単には折れないぞ!」


折れてしまうフラグが立ったな。


「でも折ったら弁償じゃないかな?」

「じゃあ、叩き落とすか」

「うん、任せて、レイジ」


それにしても男を肩車すると、股間の棒が首にあたるんだな。

はやてのアレが大きいせいか。


「あっ、ごめん。あたってる?」


これで「あててるんだよ」なんて言われたらはやてを振り落とすかもしれない。


「邪魔だよね。それなら位置を変えるよ」


その大きさはどう位置を変えても触れそうなんだけど。


はやてはゴソゴソとズボンに手を突っ込むと、棒状の物を取り出して・・・・・上着の内ポケットにしまった。


「は?」


首の周りに何も異物感がなくなった。

さっきの棒状のものって、男性に見せかけるための『ダミー』なのか?


つまりはやてって女の子だったの?


「レイジ!勝負が始まるからよそ事考えていないで集中して!」

「集中できるかっ!」

お読み下さりありがとうございます!

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