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学校の人気者の小川望美は俺のモノ  作者: Masa(文章力あげたい)


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第96話 私は悪霊に取り憑かれたそうです!

 次の日の朝です! 莉央さんとマリモさんは大学で。 屋敷は、また静かになってしまいましたね。 ーー寂しいです。 


 そう思いながら廊下を歩いていると、渡り廊下の向こうに、人影を見つけました。


「望美さん!」

「……おはよう。 貴方は、元気ね」


 望美さんが、ゆっくりと振り返りました。 そして、しばらく私を見つめてから。


「ツッコンでもらうために、あの格好をしてたんだけどなぁ」


 私は、腰に手を当てました。 改めて、ちゃんと言わないと!


「私、まだ怒っているんですからね!」

「へ? ……なにかしら」

「客人が来るなら、ちゃんと連絡してもらわないと駄目です!」

「……なるほど」

「なるほどじゃないです! 望美さんが連絡してくれていたら、私、朝から準備できたんですよ! ほうれん草が大事だって! 教わらなかったんですか!」

「恵……それを言うなら、報・連・相……」

「望美さん! ちゃんと聞いてますか!」


 望美さんは、じっと私を見ていました。 私、言い過ぎましたか?


「……あ、あの。 すみません。 偉そうに。 私……また、やっちゃった」


ーーいつもこれなんです。 堪えきれなくなって、ぶちまけてしまうんです。


 その後の気まずい空気ーー結局、そのまま疎遠になってしまうんです。


「……いえ、貴方の言う通りよ」


 私は、望美さんのお部屋に案内されました。 


 改めて見ると、すごく綺麗なお部屋でした。 大きな窓。 厚いカーテン。 本棚には、たくさんの本。 


 その一角に私の推しーー蒲川喪蔵大先生の本が飾ってました!


「適当なところに、座っていいわよ……どうしたの?」

「やっぱり! 望美さん! 蒲川喪蔵のファンなんですね!」

「……片付けるの忘れてたわ。 失策ね」

「?」


 私は、ソファに腰を下ろしました。 ーーその時。 望美さんが、メイド服のボタンを外し始めました。 え? どうしたのでしょう。


「あ、あの、望美さん!」

「……」


 望美さんは、そのままエプロンを外して、ワンピースを脱いで。


ーーあれ? 下に、なんかの服を着ています。 白装束?


「え? メイド服の下に、白装束を着てるんですか?」

「ええ」

「今、夏ですよ? 暑くないんですか?」

「暑さ? ……今は清々しい気持ちよ」

「そうなんですね……」


ーーいや。 おかしいです! でも、廊下は効いてないですよね? 庭も出ますよね? うーん。 納得がいかないです。


 望美さんは、脱いだメイド服をハンガーにかけて、クローゼットにしまいました。


 その代わりに数珠と、粉を持ってきました! ーーなんでしょうか、それは?


 そして、突然。 その粉を私に投げつけました! しょっぱい! これ、塩です!


「望美さん、なにするんですか!」

「お祓いよ……悪霊退散ってね……」

「はい?」


ーー望美さんの雰囲気が怪しいです。 その後、胡座を掻いて座り始めました。 その手には数珠と札があります。


「さて……聞きたいことがあるんでしょう?」

「あります!」

「言ってみなさい」


 私は、指を折りました。 あると言いますか、いっぱいありすぎです!


「なんで私に塩をぶつけたんですか!」


 望美さんは、しばらく黙ってから、こう言いました。


「……貴方にね。 悪霊が取り憑いているの……」

「え?」

「その名も、妖怪……お花畑よ!」

「へ?」


ーーなんです? その悪霊の名前は?


「貴方、気づかなかったでしょう。 重症よこれ」

「はあ、そうなんですね? でも……」


 私は、望美さんを指差しして、指摘します! ちゃんと言います!


「突然、塩を投げるのは、良くないと思います!」

「ふん!」


 望美さんは、そっぽを向きました。 ーーなんです、その態度?


 そう思っていた私に、望美さんはこう言いました。


「……でも貴方は、私の正体に気づかなかった。 それが一番の証拠よ」

「……え? まさか、本当に?」

「その通りよ……」


 悪霊が取り憑いていたなんてーー 私の不安を察したのか、望美さんはこう言いました。


「ええ。 任せなさい。 私がお祓いしてあげるわ……」

「ありがとうございます! お願いします!」


ーーよし! 悪霊退散です! 


「……チョロ。 騙されたわね、泥棒猫……」

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