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学校の人気者の小川望美は俺のモノ  作者: Masa(文章力あげたい)


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第84話 花山院菜奈と話し合い

  拍手が鳴り止み、会場が歓談に戻った頃。 俺は、給仕の一人に呼び止められた。


「鵠沼灯磨様。 花山院菜奈様が、部屋でお待ちです」


ーー来たか。 俺は指定された部屋に向かった。

       

 場所は、ホテルの一室だった。 宿泊室だな。


 扉を開けると、菜奈が一人でベッド座っていた。


ーーしかし、服装が変だ。 コイツにしては珍しいカジュアルスタイルだな。


 いや、ケーキ塗れの格好でいられるよりかは変じゃないが、あのTシャツを着ている。


『かわいくてごめんね?』 あれは、望美が着てた奴だ。


「どうしたの? 灯磨くん。 座って」

「……ああ」

「あ、このTシャツのこと? 親切な、誰かが持ってきたのよ」


ーー望美だな。 それ以外、考えられない。


「似合わないかな? 大丈夫〜 だって、すぐに関係なくなるから……」

「……?」

「ふふふ」


 俺は、向かいに腰を下ろした。 しかし、不満そうな表情で、俺のことを見てくる。


「……私の隣、空いてるよ?」

「……」


 花山院菜奈は、横の席をポンポン叩いてくる。


ーーしばらくの沈黙が続いたが、俺が折れることになった。


「ああ、灯磨くんが近いわ……」

「あまり、近くに座りたくないのだが……」


 彼女は、さっきまでシャワーを浴びていたのだろう。 ほんのりと、甘いシャンプーの香りがしていた。


「ねえ、灯磨くん」

「……なんだ」

「私、汚されちゃったの。 責任とって?」

 

 菜奈は、まっすぐにこちらを見ていた。


「望美が、したことは……」

「あの女の名前は出さないで!」


 菜奈は、俺の口を手で塞いだ。


「……あ、ごめんね。 今は、私と灯磨くんだけの世界だから」

「花山院菜奈、君に言わないといけないことがある……」

「なあに〜?」


 俺は、彼女の顔をジッと見つめた。 誰かが、息をのむ音が聞こえた。 


「……この度の婚約のお話、辞退させていただきます」

「……灯磨くん」

「すまない。 鵠沼家当主としては、いい話だったが……」


 俺が顔を伏せると、彼女はこう言った。


「お父様には、もう言ってあるの。 『私が決めることだから』って、だから……」


 彼女は顔を上げた。 ーーそして、俺を押し倒し始めた!


「既成事実作っちゃえって!」

「……なにを? おい! やめてくれ!」

「駄目〜 ちょっと待っててね? 今から、服を脱ぐから〜」


 花山院菜奈が、片手で俺をベッドに押し倒し、もう片方でズボンのホックを外し、チャックを開け始めた。 ーー俺は何を見ているんだ。


 このままじゃ、まずい。 望美、俺はーー


 その時だった。 ーーパシャリ。

 

「「?」」

「はい、いい写真撮れました!」


 ベッドの下から、声が聞こえた。 俺は、跳ね返って、地べたに転がり込むと、そこにいたのは望美だった。

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