第14話 快楽のウツボ ーー望美視点
次の日の学校。 クラスの教室では、大木が私のことをチラチラ見てきた。
クラスの雰囲気も、昨日のことを触れないようにしているみたいだった。
それ以外はいつも通りに過ぎて行く。 なら当然、私の視線は灯磨に引き寄せられた。
昨日の灯磨は、ずっと私のことを気にしてたのかしら?
そう考えて、ドキドキしてしまう。 だって、灯磨は私のことを気にしながら、必死に一日を過ごしていたのよね?
ーーそれって、最高じゃない。 私はついつい、陰部に手を触れそうになる。
灯磨の私のことを考えて、モヤモヤしている想像をして、私は興奮してしまった。
ああ、なんで昨日は気づかなかったの? その表情を喰いるように見たかったのに。
「と…うま。 う、ん……ハア、ハア」
堪えきれなくなった私は、誰もいない学校のトイレで息を殺して喘いでしまった。
放課後。 屋敷に帰って服を着替えて小説を書いていた。
書き終わったら、ついでにさっきの続きもしようかな? と、想像した。
その時だった。 ドアを叩く音が聞こえた。 怜子かしら?
入室を促したが、入ってきたのは灯磨だった。
私は動転した。 昨日の今日でこんなことをしてくるなんて! 予想外だわ!
ーーでも、体調が悪そう。 さすがの私でも、心配になってきた。
そんな灯磨は、私に近づいてきた。
どうしよう? 私、覚悟できてないわ! これからどうなってしまうの?
私は慌てて、灯磨から離れる。 しかし、その分だけ灯磨が近づいて来る。
そして、壁まで、追いやられてしまった! 灯磨の手が壁にある。
壁ドンって奴ね! 昨日もされたわ! だけどーー
顔が熱くなる。 頭に熱が向かうのがわかる。 そして、陰部にも。
どうしよう、このまま私、どうなるのかしら?
ーーしかし、私の体が求めている結果にはならなかった。
「……望美は、俺だけのものだ……むにゃ」
「へっ? 灯磨? ちょっと! ……そうじゃないわよ」
そう思ってたのに、そのまま彼は寝てしまった。
私の方と反対の床の方へとーー
「ちょっと! せめて、私の方に倒れ込んでよ! まったくわかってないわね……」
私の絶叫も部屋に虚しく響くだけだった。
「……しょうがないわね。 おやすみ灯磨……」
私は灯磨を膝枕をして灯磨を寝かせた。
◇◇◇
「きた! ……と思ったら、こんなオチ、あ〜しガッカリ」
「昨日から、碌に眠れなかったのでしょう」
「声をかけるべきですね」
「駄目だし、今は大事な時間なんだから……」




