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学校の人気者の小川望美は俺のモノ  作者: Masa(文章力あげたい)


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12/21

第12話 放課後の呼び出し ーー小川望美視点

 放課後の体育館裏に、私は呼び出されていた。 その相手は大木勝也。


 彼はクラスメイトなのだが、私になんの用があるのかしら?


 校舎裏に着くと、そこには大勢の人がいた。 その真ん中には、呼び出した人物の大木勝也がいた。


「望美さん! 来てくれたんだね?」

「えっと、要件はなにかな〜 このあと、用事があって!」


 今日は、小説の書き込みをしないといけないのよ! 


 灯磨が主役の恋愛小説よ! もちろん、ヒロインは私! 当然でしょ!


 灯磨と私のロマンス! 二人だけの世界! ーーああ。 灯磨。 私だけの灯磨!


「……あの望美さん? 返事を……」

「えっと? なんの話かしら?」


ついつい、トリップしてしまったわ! 私の悪い癖ねーー


「俺と望美が付き合うって話ですよ!」

「なんで?」

「なんでって……」


なんで、そんな話になったのかしら? 意味不明ね。


「いや。 俺と望美ってお似合いじゃん! だから……」

「そんな話より本題をお願いします〜」


私がそう言うと、周りの人達がザワザワし始めた。


ーーあれ? これって、気まずい雰囲気って奴?


「……あの。 これが本題……なんです……」

「あ、そうなんですか〜 ごめんなさい〜 じゃあ、そう言うことで〜」

「小川さん……いいや望美!」


私が断りを入れて、その場を去ろうとした時ーー


「俺と付き合ってください!」

「きゃ!」


大木勝也が、私の手を握った。 思わず、払い退けた。


すると、今度は私を壁へ押し倒してきた。 いわゆる、壁ドンだ。


「……これは、なんのつもりですか?」

「女子ってこう言うのにときめくって聞いたんで……どうかなぁ」


大木は照れるように言う。 悪いけど、まったくときめかないわ。


「要件がないなら失礼するね〜」

「あ、望美さん! 待ってくれよ!」


 私は、群がる見物人たちを尻目に、帰っていった。


 ◇◇◇


 その後、すぐに屋敷に戻った。 そして、料理の準備をしている莉央に声をかけた。


「……今日は灯磨の分の食事は保存しておいて」

「えっえ? そうなん? ふ〜ん」


 莉央は、不思議な表情をしながら頷いた。 次は、怜子と千早の元へ。 


「……今日はいいわ、私が灯磨の世話をするから」

「はい、かしこまりましたお嬢様」

「かしこまりました奥様……」


 これでよし。 後は灯磨が帰ってくるのを待つだけね。


ーー早く帰って来て、私の灯磨。 そして、あの男に汚されてしまった私の気持ちを癒やしてね?


◇◇◇


「……のぞみっち、だいぶ怒ってんね」

「旦那様が帰ってこないからですか?」

「ま、それもだけど……あれは、それだけじゃないね」

「……ご主人様。 早くおかえりくださいませ……」


◇◇◇


 夜、私はメイド服姿で玄関に待機していた。


「……灯磨。 帰ってこないわ、なぜかしら?」


 私が告白されたことは、知っているはず。 灯磨なら、すぐに駆けつけて帰ってくるはずなのに。


ーーまさか、私のことを信じてないのかしら? 貴方以外の男に、たなびく私ではないのに。


 これは、由々しき事態だわ! 灯磨へのアプローチをしなくてはいけないわね。


 まあ、今日はそのつもりで莉央のご飯を保存させたけどね!


「……ふふふ。 灯磨、覚悟してね? 今日は、寝かせないわ」


ーーそれから、さらに時間が経つ。 あれ? 時刻を見たら、日付が変わっているじゃない!


「……灯磨大丈夫、かしら? まさか、誘拐とかされてないかしら? 大丈夫よね? 灯磨に限ってそんなこと……」


ーーその時だった。 灯磨がまるで泥棒のように物音を立てずにドアを開けた。 私は努めて冷静に声を発する。


「おかえりなさい、灯磨」

「……」

「……無言ですか。 困りますね。 貴方はこの鵠沼家の主。 そんな貴方が……」


ーーこんな建前どうでもいい。 灯磨が無事だった、それだけが私の心を満たしていた。



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