6話
はぁはぁはぁ
「ついた」
俺はいつものラーメン屋に着いた。玄関の前にもう既に友人2人が俺のことを待っていた。
「やっときたー!」
「1番遅く来たから奢りね」
「アホか」
3人は冗談を言い合い店に入っていく。そして、席に座りメニューを決める。
「今日俺塩ラーメンにするわ」
「右に同じく」
「前に同じく」
3人が同じラーメンを選ぶ事はほとんどないので少しテンションが上がる。
ラーメンが届き3人はラーメンを食べ始める。
「やっぱラーメンだな」
「だな」
「明日から1週間ラーメンね」
「あほか」
ある程度食べ勧めた所で俺は本題に入る。
「もしもさ、この世界がタイムリープしてたらどうする?」
「急にどうしたん?」
「ついに頭おかしくなったか」
友人の茶化しを無視して俺は話を進める。
「俺のテストの点数急に上がったじゃん。実は俺が何回もタイムリープしてるとか」
「お前をタイムリープさせても何もメリットないから安心しろ」
「たしかに」
「たしかに」
納得するもう一人の友人と俺を見て少しニヤッと笑った。
「まぁでも…もしタイムリープしてるとしたら、お前に満点を取らないといけない理由があるってことだから頑張れよ」
「100点取っても俺らのこと忘れるなよ」
「忘れないから大丈夫だ、多分」
「お前ってバカだけど元々勘の良さがあるから何かあるのかもよ、この世界の欠陥に気づいて欲しいと神がお前に頼んでるのかも。勉強で言うなら…この世界を満点にして欲しいとか」
「何も捻ってないな」
「間違いない」
3人がラーメンを食べ終わる頃には時刻はもうすっかり8時半を過ぎてきた。
「食べ終わったし帰るか」
会計を済ませて、外を歩く。
「あー俺こっちの道だからバイバイ」
頭のいい方の友達と別れる。そしてバカな方の友達の2人で歩く。
「なんか面白い話ない?」
「バカだからって常に面白い話があると思うなよ」
「わりわり」
さらに歩くと友人が星を見る様に上を向いていた。
「どした」
「今日は星が綺麗だなって」
「お前意外とそういうとこあるよな」
友人が急に立ち止まった。
「おっ?」
「なあ瑛太」
言いづらそうにゆっくりと口を開く。
「なんか、テストの時からお前がお前じゃないみたいなんだよ」
「え?」
「普段よりも妙に勘が良くて、テスト前のプリントでここテストに出そうって言ったとこ全部当たってるし、アイツが言ってた通り本当にタイムリープしてるみたいだなって」
「…」
タイムリープしてる事に気づかれそうな俺は本当にタイムリープをしている事を言おうか悩んでいた。
「実は…やっぱなんでもない!俺の間違いだった」
何かを見透かす様な目で俺を見ていた気がするがどうしても本当のことを言えなかった。
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「ただいまー!」
「おかえりー直ぐにお風呂に入りなさい!」
「あいよー」
お風呂に入らずに部屋に入る。
「この世界を満点にする…か」
果たして俺にできるのだろうか。
「何で俺なんだろー」
手を頭の後ろに置いて横になり考えてみた。
「勘がいいかー、なんとなく自覚はしてたんだけどなー」
勘が良い事は昔からだが勘が良い人間なんていくらでもいるだろう。
「はぁ、わからないなぁ」
俺の頭が良かったら何かに気づいたのだろうか。
その時タイムマシンが目に入る。
「…ん?いつも馬鹿だった俺が今回のテストは80点、これって実は記憶していないけど体はなんとなく覚えている可能性はないのか?」
ふと俺は思いつきタイムマシンについていた紙の手に取る。
「今回のテスト85点っと」
テストの点を記録すればタイムリープしてることに気づいた俺はこのことに気づいてくれるだろうか。信じるしかなかった。
「また、タイムリープするのか…」
何度同じ事を繰り返せばいいのだろうか。頭は良くなってくが同じ日常を繰り返していると思うと憂鬱になっていく。
「まぁいいや」
俺はタイムマシンの中に入ってそっと目を閉じる。
「早くこのループを終わらせたいな」




