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ウルリの可能性2


「さて、話はずれましたがウルリについてです。先ほどもおっしゃってましたがウルリは水の魔法を使うことを意識していた時に生まれた子です。ですが本来は何でも使えるのでは無いかと思っています。」


「え、水以外も使えるんですか?」


その言葉にウルリを見るが首を横に振っている。


「無理だよー、やり方わかんないもん。」


「裏を返せばやり方さえわかれば出来るってことです。現に水をお湯にする事は出来るようになりましたし、経験が足りないだけかと。」


詳しく説明してくれたが専門用語だらけで良くわからないかった。簡単に言うと元が魔素なので水以外にも何にでもなれる可能性があるという事らしい。


「里香さんが他の魔法を使う度に新しい妖精が誕生するなんて事は起きなさそうで安心しました。」


「あはは…」


そんなポンポン生み出すつもりはないのだがいっぱいいたら楽しそうだな。

とかちょっと思っただけなんだけどやめて下さいねと念押しされてしまった。


「と言ってもとりあえずはこの世界に慣れることが1番いいでしょう。案外ひょんなことから覚えるかもしれませんし。」


「わかりました。」


「問題は目立つ事ですね。パタパタ隣を飛んでたら注目必須です。」


「うーん。」


ウルリは小さいがそれでも片手の手のひらくらいはある。毎度ポケットというのも可哀想だ。


「私目立つのダメ?」


ウルリがキョトンとした顔でこちらを見てくる。


「ダメって訳じゃ無いけど、ジロジロ見られちゃうの。嫌でしょ?」


「うーん。それじゃこれならどう?」


そういうとすうっとウルリが薄くなって見えなくなった。


「ウルリ?!」


『ちゃんといるよー』


姿は見えないがウルリの声は聞こえてくる。


『これなら目立たないねー』


そう言って左肩に小さな重みを感じる。見えないが乗っているようだ。


アレンさんやクロードには声も聞こえてないようで不思議そうにキョロキョロしている。

今肩に乗ってる事、声も聞こえることを話すとクロードは便利だなぁと呟いた。


「これなら問題なさそうですね。あとは魔声(ませい)を覚えれば会話もできるでしょう。」


「魔声?」


「あぁ、里香出来るよ。最初俺が話しかけた時から使えてる。」


最初にお城で話しかけてきたあれが魔声というらしい。その名の通り、魔法の声で特定の相手に声を届けるらしい。


「あの時里香がすぐに声を返してきたから驚いたんだよね。物覚えがいいなって。」


「それじゃ、私がうまく返せなかった場合はどうなってたの?」


「俺は感情がわかるからそれで判断するつもりだったよ」


「え?」


「前から疑ってたでしょ?心が読めるのかって。読めるんじゃなくて相手の感情が何となくわかるんだよ。喜んでるとか悲しんでるとか。んで、話しかける時は魔声で声かけてただけ。」


『これがお風呂での質問の答えだよ。』


最後の言葉は魔声で私に届けるとニコッと笑う。


「使えるならよかったです。近距離でしか使えないものですがこの場合は問題になりませんし。これなら誰にも見られずに意思疎通が取れますね。」


「は、はい」


正直そんなことより今落とされた爆弾発言の方が気になってしょうがないが辛うじて返事を返した。






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