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ウルリに決定 クロードside

裏に引っ込んでいったクロード視点になります。

「痛いよ、アレンー」


「はいはい、すいませんね。」


アレンは俺の言葉を適当に流すとやっと離してくれた。


「彼女に魔法を教えてほしいと言われた時に気付くべきでした。今度は何をしたんです?」


「そんないつも俺が問題ばかり起こすみたいな言い方しなくてもいいのにー」


「まさか自覚がなかったとは…基本問題しか起こしてないです。」


遠慮のない物言いに思わず笑い声が漏れる。あぁ、そういうところが君のいいところだよ。


「ひどいなぁ。俺はただ困っていたから助けてあげただけだよ、ロールロイゾンの城から。」


「まさか、城に突っ込んだドラゴンって貴方ですか?」


流石に派手すぎたのかアレンの耳にも入っていたらしい。


「せいかーい!ドラゴンで突っ込むとかなかなかユーモアあるだろ?」


「本当にそれだけですか?……私怨でしょ、どちらかと言うと。」


俺はそれを否定も肯定もしない。ただにっこり笑っておいた。ただ、別に責める気もないらしい。アレンはふぅと息をつくとそれ以上突っ込んではこなかった。


「それで、何しに行ったんです?あそこには寄り付くのも嫌がってたじゃありませんか。」


「勇者召喚が失敗したからって今度は聖女召喚をするって情報が入ったから確認に行ったんだよ。流石に放置できないからね。」


「はぁ。やっぱり暗殺しちゃいます?」


「それでまともな王になるのならいいかも知れないね。」


あの時殺しておけばよかったのか。まだ未熟だった自分の愚かさがここで出てくるとはね。


「つまり彼女は召喚された聖女なんですか?」


「いいや、違うよ。俺も聖女だと思ってたんだけどね、助けるまでは。」


仮説になるけどと前置きして俺の考えを述べる事にした。


「彼女の他に召喚された10人が聖女だと思う。理由は多分力を分散させたかったんじゃない?その中に紛れ込んでたのが里香だよ。」


俺の話にアレンは首を傾げる。


「10人って多いですね‥しかし、聖女ではないとはどういうことですか?」


「彼女のステータスを確認したけど彼女の称号は聖女じゃなくてミレイの客人になってた。」


「ミレイって、女神の?!」


そう、この世界を造ったと言われる創世の女神の名がミレイなのだ。聖女なら称号は聖女になるはずだ。


「彼女は女神の客人だから、神の力の一部を貰ってるのかもしれない。」


「聖女どころではなく神に近いと言う事ですか」


その言葉に黙って頷く。新しい命を生み出す、そんなこと聖女にだってできやしない。出来るとしたらそれは神くらいだ。だからあの時、里香の問いに応えることができなかった。


「なんだって、あんなところに…」


「さぁ、神の考えなんてわかんないよ。でもそれなら王子の魅了が通じないのも分かるし、なんなら俺が助けたのも偶然じゃないのかもしれない。」


仕組まれていたとしたらいい気はしないよね。

そう言うとアレンはハッとした顔をする。


「クロード、まさか…」


アレンが俺を呼ぶ声に棘が入る。もう、勘違いしないでほしいなぁ。


「なに?放り出したりはしないよ。確かに誰かの掌の上って大嫌いだけど。」


これでも気に入ってるんだ、彼女の事。俺自身がちゃんと。


そう言うと怪訝そうな顔になる。全然信用ないなぁ、俺。


「貴方が気にいるなんてあるんですか?」


「酷いなぁ、俺アレンの事も大好きなのにー」


そう言って抱きつこうとしたら避けられた。俺の愛ってホント届かないなぁ。悲しい。


「事情はわかりました。少し調べてみます。万が一に備えて貴方は里香さんから離れないように。」


わかりましたね!と念を押されたのではーいと元気よく返事をしておいた。

なのにそんな目で見るなんて酷いよ、しくしく。…なんてね



あまり里香を待たせる訳にはいかないのでそろそろ戻るか。


それとあまりやりたくはないが確認しなきゃいけないことがある。これ以上アイツの掌の上で踊りたくないからね。





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