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シュクルド

長い橋を渡り、草原を歩くと大きな壁が見えてきた。


「あそこがシュクルドの首都、キルクリアだよ。」


壁の真ん中に鎮座する門はおおきく開きそこには入るのを待つ大勢の人々が列をなしていた。

二足歩行している狼のような人(獣人というらしい)もいれば小さなぬいぐるみのように可愛らしい生き物(魔獣と呼ぶそうだ)もいる。もちろん普通の人間もいるようでクロードの言っていた通りいろんな種族がいた。


「あそこで検問を受けて入るんだけど結構待ちそうだねー、めんどくさい。」


そういうとクロードは私を手招きしてスタスタと門前まで行ってしまう。


「あっ、ちょっと待ってよ!」



先に門前に着き、門番の人と話していたクロードは追いついてきた私の肩を抱くとぐいっと門番の人の前に立たす。


「この子も連れてくね。大丈夫、お許しはもらってるから。」


一体なんのお許しをもらっているのか、というかいつもらったんだ?誰に?

はてなマークの私をよそにクロードは入っていいって、よかったねーっと言いながら私の手を引っ張り門をくぐっていく。


「ねぇ、どうゆう‥」


「じゃーん、ついたよ里香ー!!どうどう?」


私の言葉を遮り、はしゃいだように声を上げるクロードにつられ前を見てみるとそこにはたくさんの人々がいた。


「うわぁ‥!!」


たくさんの人々が綺麗に整備された石畳を歩いて行く。建物は木造でオレンジや黄色といった明るい色で統一されているので明るい印象を私に与えた。門の近くだからなのか露店が道の端に並び店主の活気づいた声が響いていて思わず感嘆の声が漏れる。


「すごい!ひとがいっぱい!ねぇ、あれなに??」


露店には見たことのない果物や用途のわからない物がいっぱい売っていて思わず目移りしてしまう。キョロキョロと周りを見渡している私にクロードははぐれないよう手を離さず私を先導し進んでいく。


「あれはココッシュだよ、酸っぱいんだ。ほらほら、とりあえず宿を取ろう。疲れたでしょ。」


短い付き合いだがクロードはたまにお母さんみたいだな。

はしゃいでどこかにいってしまいそうな私を諭しながらクロードはスイスイと人混みを縫って進んで行く。


クロードが向かった先にあったのはまぁまぁ大きい建物で看板に何か書かれているようだがなんと書いてあるかまではわからない。

(もしかしてこっちの世界の文字って全然読めない感じ?普通異世界転移ものはチートで読めたりしない?言葉はわかる感じなのかしら)


言葉を読めないのは困る。クロード教えてくれるかな?そんなことを思っている間に気づいたらお店?の中に入っていた。





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