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これからのこと


「んー、よく寝たぁー」


凝り固まった身体を伸びをしてほぐす。

地面の上とはいえ、こんなに長く寝たのは久しぶりだ。

木漏れ日から漏れる太陽の光はとても気持ちがよく、寝過ぎた訳でもないようだ。


「おはよー。」


「おはよう。ごめんね、ぐっすり眠ってた。」

一晩中見張りをしていたのだろうか?クロードはすでに起きていてテキパキとご飯の準備をしている。


「大丈夫、大丈夫。ちゃんとうまく休んでるから。それよりご飯たべるでしょ?先に顔洗ってきたら?」


「うん。」

なんかお母さんみたいだな。

そんなことを考えながら顔を洗って戻ってくるとパンで何かを挟んだサンドイッチの様なものをくれた。


「ありがとう。いただきます。」


味は日本の食パンに比べ固く味付けもシンプルな感じだ。ゴリゴリとしてなんだかきのみっぽい。

噛めば噛むほど味が深くなってきてなかなか美味しい。


「んー、これからどうするかなぁ。里香はこれからどうしたい?」


助けた後の面倒まで見ようとしてくれるとはなかなか親切なところがあるんだな、なんて失礼な事を他人事のように考える。まだきちんと現実を受け止められていないのかもしれない。


もぐもぐと無心で食べていた私は食べる手を止め考える。

よくよく考えたら元の世界に帰ってもまた会社と家の往復をするだけの生活が待っているだけ。

未練といえばゲームができないくらいでこっちの世界でゆったり生活するのも悪くない気がする。


(このまま遠くに行こうかな…)


でも、ほかの召喚された人たちのことを放っておいて良いのだろうか。王子のスキルによって正常な判断が出来てないとしたらこのままにしておくのも可愛そうだし…まぁ、出来ることがあるとも思えないけど。

漫画やゲームでは主人公は迷わず助けるために動くけど現実問題自分の面倒さえ見れてないのに他人を想う余裕なんてものはない。

それでもなんとも言えない気持ち悪さが心に残り居心地が悪くなるとは酷い偽善者だなと思う。


結局意見がまとまらず、思わず眉間にシワをよせた。






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