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クロードの独白


暗い森の中。焚き火の火が消えない様に適度に枝を入れながらちらりと隣で眠る里香をみる。


彼女は少し頭を撫でてやるとすぐにウトウトとし、その後モゾモゾと動くと横向きで身体を丸めて動かなくなった。


(面白いものを拾ったなー)

彼女を助けたのはいつもの気まぐれだったけど、思った以上にいい暇つぶしになりそうだ。



(ドラゴンの姿で突っ込む必要は一切なかったけどね。)

こっそり助ける手段なんていくらでもあったけどそれじゃつまらないだろ?

そのまま言ったら彼女はものすごく怒るんだろうな。見て見たい気もするがそれで嫌われでもしたら困る。


厄介なのは追っ手だが、どうにかなるだろう。

まぁ、ドラゴンが丸呑みにした人間が生きているなんて気がつく奴があの場にいたかも疑問だが。



ふと、彼女に触られた翼が疼く。

急に身体を寄せてくる彼女にびっくりして思わずすぐにしまってしまった。

(…あんな風に俺に触る人間がまだいるとはね…)

久しぶりの感覚になんだかむず痒さを感じる。

この先、今日みたいに彼女が俺に触れることはあるのだろうか?

そんな馬鹿なことを考えている自分に驚いた。


「クッ…クックックッ」

こんな感覚は久しぶりで思わず笑みがこぼれるが彼女が起きない様に口に手を当て笑いを噛み締める。


あぁ、楽しみだな。彼女と一緒にいればこれからもっと楽しい事が起こる、そんな気がする。

最近退屈で仕方なかったんだ。



「せいぜい俺を楽しませてくれよ?」


彼女の髪をひと束掬うとそっと口を寄せる。


俺に興味を持たれるなんて、なんて可哀想な子なんだろう。


眠る里香を見つめるその瞳はどこまでも深く絡め取るように彼女を見つめ続けていた。



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